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いよいよチームが噛み合い出した!充実の勝利!【浦和レッズ観戦記 鳥栖戦】

難敵の鳥栖に対し、前節の嫌な流れを止められるか?

前節のFC東京戦でまさかの完敗。正直、攻守ともに浦和らしい試合ができませんでした。

この試合でFC東京戦で明らかな課題であった消極的な守備という宿題をどう解決できるのか?これまでの対戦で幾度となく苦戦を強いられてきた鳥栖に対して、その悪い流れを断ち切ることができることができるか?そこが焦点かなと考えていました。

結果的には、そんな心配をよそに、チームは攻守に渡って明らかな改善を見せ、全員が躍動して完勝の試合を見せてくれるのでした。

試合前の様子

ささっちのなが餅の販売

いつものようにスタジアム南口を目指し、てくてく歩いていると、いつもにはない行列を発見。

何だろうと近づいてみると、ささっちのなが餅の販売でした。いやーすごい列。食べたいなとは思いましたが、自分はちょっとこの列には並べないと断念。

ホンモノのささっちだけ拝ませていただきました。いやー可愛い。そして笑顔や表情が素晴らしい。彼女には老若男女、世代を問わず惹きつける魅力があって、みんなに愛されています。(自分は前髪を上げた方が好きだったのですが、前髪下ろしたのもだんだん見慣れて良くなってきました。)

何やら浦和のスタッフとの商談?彼女のすごいところは、商才があるところ。書の販売や実家のなが餅の販売に貢献するなど素晴らしいと思います。

それにしてもテレビ埼玉のGGRのプロデューサーはグッジョブですね。GGRの歴代アシスタントの中で最高の人選だったと思います。これからもずっとささっちでお願いします。

桜満開の埼スタ

先日、chatGPTとの会話の中で、埼玉の桜の名所を教えて欲しいと頼んだら、埼玉スタジアムの桜もあげていました。自分もこの埼玉スタジアムと桜のコラボ、大好きなんですよね。毎年楽しみにしています。

スタジアム内からみる桜。

試合終了後に撮った、埼スタと桜。最高です。

次のホーム、ガンバ戦にはもう散ってしまっていますね。一期一会、儚いものです。

メイン寄り、前目のポジショニング

今年からシーチケホルダーになった娘が先行入場できる関係で、北ゴール裏でも前目の席を取ることができるようになりました。

前回の福岡戦はバック寄りの前目の席でした。その時は日差しが厳しかったんですね。この試合も福岡戦同様15時試合開始だったので、娘が今回はメイン寄りの席を確保。

これが当たりだなと思いました。理由としては、当然ながら日陰での過ごしやすさです。加えて、メイン側の場内放送の音量が大きく感じて、特に選手入場時の「ファーストインプレッション」がしっかり聞こえることです。自分はこの曲が大好きで、この曲がかかるとアドレナリンが出るというか、やるぞ!!って気になります。バック寄りでは自分達の応援の声にかき消されて「ファーストインプレッション」が聞こえないのが寂しかったのです。

また、選手たちのウォームアップが間近に見えました。試合前の選手たちのピリッと張り詰めた緊張感を感じることができました。テックコーチが選手たちをしっかり鼓舞し、モチベーションをあげているのが感じ取れました。

試合全体を通して

明らかに改善された守備

今節は明らかな守備の改善修正が見られました。

何と言ってもハイプレス。ボール非保持時は、4-4-2。前線の2枚は、サンタナ選手+(岩尾選手or敦樹選手)。インサイドハーフの2人のどちらかが守備のスイッチを入れ、それに応じて全体が連動して前進。全員がボールホルダーへしっかりと寄せる意識が高かったのです。特に岩尾選手。最後まで持つのか心配なくらいの運動量でした。その姿勢から前節の守備の反省を払拭しようという強い気持ちを感じたのでした。

ボールロストした際のネガティブトランジションも、早めのボール奪取を心がけて相手のチャンスの芽を早々と摘んでいました。そして、サンタナ選手、松尾選手と前線の選手がプレスバックしてボールを刈り取るシーンが何度も見られました。

自陣に押し込まれても、昨年のような安定した守備を見せ、守備の綻びを見せませんでした。解説の松原氏も「浦和の守備が止まらない、前にグッと出る」と言っていましたが、まさにその通り。前節のゴール前で人はいるのに棒立ちになっていた守備から明らかに改善されていました。

ダイナミックな攻撃の形ができてきた

ハイプレスにくる相手に対して、自信を持ってプレス回避しビルドアップできるようになってきました。

相手選手の脇スレスレを通す鋭いパスが多く見られました。解説の松原氏が「選手たちの縦関係のポジショニングが良い」と言っていましたが、選手たちのポジショニングの精度アップが図られたのだと思いました。

それとビルドアップの出口が多彩になってきたと思います。グスタ選手だけにビルドアップの出口を依存するのではなく、グスタ選手がマークされているのであれば、岩尾選手、敦樹選手、さらにサンタナ選手まで降りてボールの受け手になる。また、ディフェンダーの4人の選手たちが皆高精度なロングフィードやクサビの縦パスを差し込むことができるので、それでさらに前進することも可能。ビルドアップ不全になっていた時期は脱した感があります。

また選手たちの思い切りがいいプレー、個性を発揮したのびのびしたプレーが見られるようになってきました。松尾選手のスーパートラップとディフェンダーを振り切るスピードあふれるプレー、敦樹選手のポケットに進入するダイナミックなプレー、中島選手の異次元のドリブル、大久保選手のらしさ復活のドリブルからのシュート。思い切りの良い攻撃は、守備の安定あってこその結果だと思います。

いよいよチームとして回り始めました

1試合を通して、攻守が安定していました。今までは試合中でも波が大きかったですから。

そして、スタメンの選手、交代で出てくる選手たちが躍動し、全員がそれぞれのパフォーマンスを十分に発揮し勝つ。

いよいよ、チームとして回り始めた、そんな印象でした。

試合状況

前半は相手プレスに苦しむも浦和の流れで展開

試合開始早々から、積極的な守備を見せる浦和。サンタナ選手、岩尾選手が猛然と開いてボールホルダーに寄せて行きます。立ち上がりに相手にペースを握らせない、これも東京戦の反省点でした。これは良い立ち上がりだと感じました。

そしてセットプレーから先制点が訪れます。4分に、岩尾選手のコーナーキックから、サンタナ選手のフォワードらしい前後の動きで、相手ディフェンダーを振り切り、見事なヘディングシュート。幸先の良いゴールになりました。

ただ、立ち上がりはまだ、自陣に押し込まれて守備をするシーンも多かった。前半のみの出場となった鳥栖のヴィニシウス・アラウージョ選手の勢いのあるハイプレスは厄介で、浦和のビルドアップの妨げになっていたのは明らかでした。その証拠に、後半からビルドアップが楽になったのですから。また、河原選手はいい選手ですね。鳥栖は彼を経由して簡単にビルドアップし押し込んできました。しかし、守備陣形が整備された浦和はしっかりと守備を固めゴールを割らせません。

25分、リョーマ選手が右に展開し、駆け上がってきた石原選手へ。すると、石原選手がペナルティエリア内でヴィニシウス・アラウージョ選手に明らかに後ろから押されて倒されました。にも関わらずPKもらえず。VARが介入して欲しいシーンでした。

その後、徐々にビルドアップがはまるようになって行きます。特に30分に見せたビルドアップは秀逸だと思いました。グスタ選手、松尾選手、グスタ選手、リョーマ選手、岩尾選手、敦樹選手、佐藤選手、石原選手と繋いで、左サイドから、右サイドへ展開して行きました。解説の松原氏も「いいプレーですね。中盤3枚が、角度をつけながら同列にならない。相手を動かすという意味ではいいポジションでパスも正確ですね。」と言っていました。おっしゃる通りです!

41分に、グスタ選手からのスルーパスを受けた敦樹選手がターンして、サンタナ選手へ見事なスルーパス。それを受けたサンタナ選手がシュート。跳ね返りを再びシュートしますが、ゴールを割れません。しかしいい攻撃が続いています。

後半は浦和が圧倒、一方的な展開に

後半立ち上がりに、ヴィニシウス・アラウージョ選手が下がったことで、浦和のビルドアップが明らかに楽になります。鳥栖も得点をとろうと前がかりになってきました、こうなると浦和の追加点のチャンスです。

この試合何度もロングフィードを見せていた佐藤選手が決定的な裏へのパスを見せてくれます。52分、相手ボールをカットすると裏を走る松尾選手にドンピシャのエンジェルパス。小野伸二選手かと思いました。それを見事なエンジェルトラップでシュート位置にボールを置いた松尾選手が、キーパーを交わしてシュート。素晴らしいエンジェルゴールとなりました。

64分に前田選手に代えて大久保選手、70分に松尾選手、岩尾選手に代えて中島選手、佳穂選手を投入。攻撃の圧を強めて行きます。

79分に、グスタ選手からボールを受けた佳穂選手が鋭くターンして前線の中島選手にスルーパス。裏に抜け出した中島選手がシュートを放ちますが、惜しくもキーパーに阻まれます。

そして直後の83分、元ヴェルディコンビが息のあったところを見せます。右サイドの大久保選手が、中央にポジションを取っていた中島選手にパス。中島選手は、キープしながらもペナルティエリア内に進入してきた大久保選手に見事なタイミングのスルーパスを送ります。それを大久保選手らしい見事なタッチのドリブルからのシュート。復活のゴールを見せてくれたのでした。

その後もチャンスは幾度となく訪れます。84分に、佳穂選手のシュート。85分に、興梠選手の落としたボールを中島選手の鋭いシュート。93分に、佳穂選手のスルーパスを受けた大久保選手のドリブルシュート。95分の安居選手のミドルシュートとチャンスを多く作り出し、反面危ないシーンはなく安定した守備を披露。

難敵鳥栖相手に完勝の結果となりました。

印象的だった選手たち

この試合は、全員が最高のパフォーマンスを発揮していたので、全員素晴らしかったのですが、特に素晴らしかった選手を挙げたいと思います。それでもいつもよりいっぱい挙げてしまいました。

ゴール量産体制本格化 サンタナ選手

前節あたりからもう、コンディション100%になったのでは無いかと思うパフォーマンスを見せてくれています。

前線からの守備を怠けずしっかりやってくれるのに加えて、この試合はプレスバックの守備が素晴らしかった。相手の攻撃の起点をかなり潰していたと思います。

ポストプレーもはまってきました。時折下がってディフェンダーから受ける縦パスを見事に収めてくれています。

そしてやはり秀逸だったのがフォワードとしての動き。先制点での相手ディフェンダーを振り切る前後の動きは流石だなと感じました。

結果的にも3戦連続ゴール。チーム全体がレベルアップしていることから、サンタナ選手のゴールチャンスは必然的に増えてきました。ゴール量産体制が本格化したと言えると思います。カンテ選手の理不尽ゴールを引き継いぎ、カンテ選手を超えるゴール数を期待しています。

見るたびに魅了される 佐藤選手

正直、試合を見るたびに彼のプレーに引き込まれて行きます。この試合でも全体通して素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。こんなにすごい選手が日本にいたのか!ディフェンダーとしてこんなに観客を魅了する選手がいたのか!とつくづく思います。

ディフェンダーとしての守備能力という観点で、1対1のハードな守備、ネガティブトランジションでの相手のボール奪取、空中戦での圧倒的な勝率。

新世代のディフェンダーとして、攻撃能力という観点で、あたかも司令塔のような前線へのエンジェルパス、ロングフィード、楔の縦パス、相手の守備のスライドが追いつかないような鋭いサイドチェンジ。さらにショルツ選手のようなドリブルでの攻め上がりまで見せてくれています。セットプレーでもまだゴールはないですが、ゴールが生まれるのは時間の問題のような気がします。

欠点がないのでは?とまで思うのです。唯一考えられるのは、押し込んだ時に相手カウンターを受け、例えばエメルソンのようなスピード系のフォワードと対峙する時はどうなのか?その答えはシーズンを通してわかっていくのかなと思います。

スーパートラップが秀逸だった 松尾選手

松尾選手らしさを存分に発揮した試合だったと思います。

それはスピードあるドリブルです。松尾選手が後ろにいる位置から相手ディフェンダーと競争し出したかと思ったら、相手ディフェンダーを軽々と追い抜いてしまう。相手ディフェンダーはたまらずファールを犯してイエローをもらってしまう。そんなプレーが何度も見られました。

そしてこの試合、秀逸だったのが前線で受ける松尾選手のトラップでした。鋭い縦パスを1発で足元で止める技術、そして52分のゴールシーンで佐藤選手からのロングフィードをワンタッチで自分のスピードを殺さない位置に持っていく技術は、素晴らしいと思いました。

また、サンタナ選手同様、守備のプレスバックの意識が高く素晴らしかったと思います。

このサンタナ選手との肩車パフォーマンスも最高でしたね!

やはり欠かせない選手 岩尾選手

やはり、このチームは岩尾選手なくして成立しません。

この試合では、守備のスイッチ役として前線でのプレスに獅子奮迅の活躍でした。またセットした状態での守備でも、周囲の状況把握をしっかりやりながら、守備のほころびがないようにプレーしていました。

グスタ選手、敦樹選手との中盤3人のコンビネーションはどんどん良くなってきていますし、攻撃面でも、同サイドでの松尾選手、リョーマ選手との関係性も素晴らしかったと思います。

思い切りの良いプレーが戻った 敦樹選手

前節の東京戦は、ポジショニングにやや迷いが感じられた敦樹選手。

この試合までにそれが整理されたのか、迷いのない思い切りの良い敦樹選手が帰ってきました。

積極的に前からのプレス。攻撃では、前線でつなぎ役として、グスタ選手からボールを受け、サンタナ選手にパス供給するなどリンクマンの役割をこなしました。また敦樹選手らしいダイナミックな動きでポケットへと進入しシュートまでつなげていました。

このままの調子を維持していって欲しいなと思います。

素晴らしい選手だと感じた 石原選手

初めて1試合通して、石原選手のプレーを見て感じたのは、石原選手はインテンシティとアジリティ、メンタリティを兼ね備えた素晴らしい選手だなということでした。

個々のプレーを挙げてみますと、

9分     前線のサンタナ選手に当ててレイオフして前進
18分 前線のサンタナ選手にさす鋭い縦パス
19分 敦樹選手に送ったクロス
21分 敦樹選手を追い抜いて上げたクロス
23分 長沼選手に当たる強い守備
25分 リョーマ選手からボールを受けペナルティエリアに進入。(残念ながらPKもらえず)
26分 キムデヒョン選手に空中戦で勝利。
84分 佳穂選手へのパスを佳穂選手がシュート。
94分 試合終盤にも関わらず、鋭いスプリントで駆け上がる。

試合を通して守備が安定していましたし、本当に対人プレーの強度があり、上下動の動きが機敏で、クロスやパスの精度も高い、素晴らしい選手だということがわかりました。

今年の補強は本当に当たりばかりですね。それはそうですよね。他のクラブでバリバリのレギュラーが来てくれているのですから。

酒井選手もうかうかしていられませんね。

ワクワクさせられっぱなし 中島選手

本当に中島選手のプレーにはワクワクさせられっぱなしです。

中島選手が入ってからは、中島劇場とも言えると思いました。

周囲の攻撃の選手たち、特にサンタナ選手や大久保選手とのコンビネーションが素晴らしくチャンスを作り続けます。特に大久保選手のゴールを演出したスルーパスは、絶妙でした。元ヴェルディコンビのインスピレーションのあったプレーを見せてくれました。

また、3本ばかり決定的なシュートを放つシーンもありましたし、今季初ゴールももうすぐ見れるんじゃないかなと思います。

そして守備もいいんですよね。体を投げ出してスライディングするシーンを見ると、気持ちが充実しているように感じます。

今回は左ウィングでの起用でした。中島選手はこのポジションが良いと感じました。なぜなら、今、カラダのキレ、ドリブルのキレも見られますし、1対1で相手を剥がせるのに十分だと思うからです。なのでこのポジションで先発する彼のプレーを見たいと切に願います。

進化の可能性を感じた 大久保選手

怪我から復帰してきた大久保選手ではありますが、同じポジションに前田選手という強力なライバルが現れて、存在感をアピールしていかないといけないと感じているでしょう。

復帰直後は昨年までのキレのあるドリブルはまだまだ見られないなと感じていましたが、この試合を見ているとかなり復活してきました。

中島選手の素晴らしいパスが大久保選手の足元に届いて自分のスペースを確保できたということも大きいのですが、決定力が課題だった大久保選手が見せてくれた見事なゴールから、彼のこれからの進化の可能性を感じることができました。

判断早くキレ鋭い 佳穂選手

福岡戦から岩尾選手がスタメンになってから、スタメン落ちしていた佳穂選手。ひさびさに彼のプレーを見たら驚きました。

明らかにプレーの判断スピードが早くなっている。そして、ターンで見られるカラダのキレや対人プレーで見られるインテンシティやアジリティも向上していました。中島選手に出したスルーパスも見事だったと思います。

スタメン落ちして、メンタル的にもフィジカル的にも一旦リセットすることができたのでしょう。これがいい方向に向かっている気がします。またこの試合に期するものがあったのではないか?と想像します。メンタルの強さも感じた佳穂選手でした。

気持ちがこもったプレー 安居選手

安居選手は、今季初出場。昨年、ほぼほぼ試合に出続けていたにも関わらず、彼にとってみれば苦しいシーズンスタートとなっています。

この試合でやっとサブメンバーに選ばれ、残りの10分間の出場でした。これまでの鬱憤を晴らすかのようなプレーを見せてくれたと思います。特に終了間際のミドルシュートは、思い切りの良い、そしてこれまでの鬱憤を込めたようなシュートだったように感じました。

ヘグモ式のインサイドハーフというポジションは、正直、安居選手は適任だと思いますし、長いシーズンいくらでもチャンスは訪れると思います。これからです。活躍を待っています!

次の試合は、アウエイ柏戦

次は、4月12日(金)アウエイ柏戦です。

この試合の流れを続けていって、確実なものにして行きたい。そのためには、次の試合でも同様なプレーを見せながら、確実に勝利を掴み取りたいものです。

アウエイ、三共フロンティア柏スタジアム、初参戦です。しっかりサポートしたいと思います。

※なお、本記事の写真で、自分で撮影した写真以外は、浦和公式サイトの写真を引用させていただきました。

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