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より良い自分を模索している人にオススメ!【「自分の磨き方」を読んで】

いまさら一流を目指しているわけではありませんが

”一流の人に学ぶ”

そんな表題が目につき、手に取ったこの本。

アラカンの自分が、今更、”一流の人間になろう!”なんて思っているわけではありません。しかしながら、これからの生き方に何か学ぶべきところがあるのではないか?と思いながら読んでみました。

題名:一流の人に学ぶ 自分の磨き方
著者:スティーブ・シーボルト
発行:かんき出版

本書の特徴としては、とにかく読み易く理解しやすい。なぜなら、”一流の人は、”という言葉で始まる数多くのテーマに対して、一流の人と二流の人がどう考えるのか?を1ページ、もしくは2ページ見開きに簡潔に表現しているからです。読み飽きることもなくサラッと読み切ることができました。

本書を読み終えて、改めて自分に当てはめて考えてみたいと思います。

一流の人の生き方には学ぶべきところが多い

読み終えて思ったのが、

・一流の人の生き方には学ぶべきところが多いということ
・自分が一流の考え方ができている部分とできていない部分が明確にわかったこと
・この中で、自分がこれからやっていこうとする課題を上げることができたこと

そんな意味で有意義な本だったなと思いました。

ここから、本書を自分に当てはめて、3つに分類して考えてみたいと思います。

・自分が一流の考え方をできている部分
・自分が一流の考え方をできていない部分
・自分が一流の考え方をできそうになっている部分

自分が一流の考え方をできている部分

まず最初にできている部分です。

大きく分けて、以下の3つの観点では、一流の考え方ができていると思いました。

・目標設定と計画
・取り組む姿勢
・個人的な性格や価値観

それぞれについてお話ししていきます。

目標設定と計画

本書の中で、目標設定と計画を立てることに関して、自分に該当しているであろう一流の人の特徴を挙げてみました。

目標設定と計画

一流の人は現在に生き、未来を夢見る (P60)
一流の人はビジョンを強化して恐怖を消し去る (P63)
一流の人は入念に準備する (P78)
一流の人はすぐに報酬を求めない (P71)
一流な人は常に目標を念頭に置く (P134)

会社員時代、自分が発案したアイデアを具現化する時、その技術が未来に発展していくでああろう技術戦略・ロードマップを立てたものです。単に、現在取り組もうとする技術開発が単発で終わることなく、将来に向けて発展していくであろうことを示しました。

そういうビジョンを立てることで、技術開発というある意味不安定な要素のあるものを精神的に強化し、確実に進めていく道標のようになると考えていました。それが役員のようなトップマネージメントに認めてもらえれば、プロジェクトが無くなる恐怖が減ります。そういう仕事の進め方は大事だと思っています。

準備に関しても、研究テーマを立案する際は、綿密な計画・準備をしました。開発内容の精査はもちろんのこと、開発のための人材や開発費の確保、開発ステップとタイミングの設定など綿密にやってきました。

また、技術開発というものは、商品化していくまでに長い期間を要するものです。自分の技術領域では、5年から10年の期間を要していました。なので、焦って報酬を求めず、辛抱強く続ける忍耐力が必要になってきます。そこは自分の取り柄でもありました。

そして、技術開発の目標という意味では、常に”量産に結びつけて、商品としてお客様に届ける”と考えていました。商品化しなければ、その技術の価値はないと考えたからです。

そういった会社員時代に培われた目標設定と計画に関する考え方が、現在の生き方にもつながっていると思います。

これからの自分の人生で目指したい究極の目標というのは、

”自分らしく生きる”

ということ。

その目標に向けて、会社を辞める前から自分自身と向き合い、これからの人生計画(価値ややりたいことの整理やファイナンシャルプランなど)を立ててきました。熟成に熟成を重ねてかなり精度が上がってきています。

このことをやりながら気づいたのは、計画を立てて”見える化”することの大切さです。

計画を立てみると、いろんなことを考え、無理にでも表を埋めないといけません。しかもそれらが色々と関連していることがわかります。どんなことをいつやりたいのか?それに伴うお金はどう見積もるか?やりたいことを踏まえて、そもそもの生活は成り立つのか?収入及び支出がどのタイミングで合計していくらになるか?税金やら投資やら相続やら、どう考えるか?健康寿命も考えなくてはなりません。

それらのことを表計算ソフトに書き込んで、細かな計算をしながら関連づける。そのような計画を”見える化”することで、精度高く将来を予測できるようにします。そういうしっかりとした計画を立てることができたならば、計画変更が必要になったとしても、すぐに将来への影響度合いを計算、予測することができます。

これからは、その計画を逐次修正しながらも、実行していくのみだと考えています。

取り組む姿勢

本書の中で、いろんなことに取り組む姿勢に関して、自分に該当しているであろう一流の人の特徴を挙げてみました。

取り組む姿勢

一流な人は夢と情熱で動く (P86)
一流な人は純粋な楽しさを追求する (P88)
一流な人はエネルギーに溢れている (P144)
一流な人は充足感を求める (P102)
一流な人は感情指数を高める (P158)
一流な人はチャンスを作り出す (P96)
一流な人はアイデアが成功を生むことを知っている (P114)
一流な人は自分を自営業者とみなす (P140) 
一流な人は世の中の進歩を歓迎する (P171)  

 

自分の仕事の取り組み方はこうでした。

夢や目標としては、商品化して自分の技術をお客様に味わってもらい喜んでもらうこと
→そのために、技術開発するテーマやアイデアを自ら発案し、チャンスを作り出す
→そもそもやりたいことなのだから、モチベーションやエネルギーに満ち溢れている
→チームメンバーや協力者に対して気持ちのこもった説得もできる
→具現化していく過程と技術そのものに接し、充足感に浸れる
→社内や市場でのお客様の声、自動車ジャーナリストの評価を聞いて充足感を感じる

同僚には、”〇〇さんは、自由人ですね”とよく言われました。これは自分にとって最大の褒め言葉だと思っていました。

自由でないと、自発の仕事、自分の好きな仕事はできませんし、モチベーションを維持してプロジェクトを継続させる、商品化につなげる忍耐力に結びつきません。

”自発で自由な発想で仕事に取り組むこと”

これが非常に大事な取り組み姿勢だなと思います。

これからの世代の若い人には、そう伝えたいと思います。

性格や価値観

本書の中で、一流な人の性格や価値観に関して、一部、自分に該当しているであろう一流の人の特徴を挙げてみました。

性格や価値観

一流の人は選択の力を知っている (P32)
一流な人は孤独を求める (P122)
一流な人は快楽より規律を選ぶ (P126)
一流な人は自分の無知を認める (P180)
一流な人は良心にしたがって行動する (P188)
一流な人は正直の大切さを知っている (P190)
一流な人は人格が強固である (P200)
一流な人は他人に迎合しない (P201)
一流な人は自由を愛する (P231) 

これらの特徴はぴったりだと思いました。この中で、特に”自由を愛する””孤独を求める”はドストライクだと思います。

また、最近思うのは、”選択の力を知っている”ということです。

振り返ってみると、これまで多くのことを選択して生きてきました。学校、入社、仕事、結婚、家購入、子供、退職。今振り返ってみると全てがいい選択だったなと思います。しかしながら、どれもが悩みに悩んで意を決して決めたというほどではありませんでした。特に、若い頃はいろんなことを選択して生きてきたとは感じていませんでした。直感もありましたが、いづれも自然な成り行きだったと思います。選択の際にやってきたこととしては、

・自分自身としっかり対話して、自分がどうしたいか?どう反応するかを見極める
・その自分の気持ちに正直に選択する

つまり、

 ”自分の気持ちに正直に、自然に自由に選択すること”

それが生きていく上で、非常に重要なことだなと感じています。

自分が一流の考え方をできていない部分

物事を俯瞰して見れない

これらのことは、自分には全く当てはまっていません。

物事を俯瞰して見れない

一流の人はどんな状況でも落ち着いている 54
一流な人は復活の達人である (P130)
一流の人は失敗の達人である (P148)
一流な人は逆境を栄光への試練とみなす (P210)

これらのことができるようになるためには、

”物事を俯瞰してみる”

ことが大事だなと今になって思うのです。会社員時代、これができていたら、もっと楽に渡ってこれただろうにとつくづく思います。

クソ真面目で、やりたいことに集中する傾向にある自分は、物事を俯瞰して見ることが不得意でした。年齢を経るに従って開発責任者になっていくと、技術面だけではなく、人材面、資金面、関連部署の広がり、クルマ1台分になった時の位置付けと広範囲に考える必要があります。そんな時でも、自分が実現したい技術を地味に積み上げていくことを優先して集中してしまい、どちらかというと周りを疎かにしていた気がします。

問題となるのは、技術面の壁もさることながら、人間関係でした。商品化する上で、我々の技術に賛同して協力してくれる人ばかりではありません。自分たちの利益にならないからあえて難癖つけて人を出さない、協力しない、邪魔をしよう、潰そうとする人たちが多くいました。なぜ、こんなにいいものに協力をしてくれないんだろうと疑問とともに怒りを感じていても効果的な解決手段は見つからず、それで前進できないという失敗をしてきました。

今考えると、もっとやりようがあったのじゃないかなと思っています。当事者になり過ぎず、一歩引いて考える。意地を張らず、そんな相手と腹を割って話し合う。自分のやりたいことをぶつけて気持ちを伝える。相手の立場になって、相手ならどう考えるかを想像しながら、もう少し良好な関係が気づけるように努力する。相手に正直に接し、復讐心を持たず、許す気持ちを持つ。そんな正しい人格、成熟した人間になれていれば、そんな失敗も失敗にならず、うまく進めることができたのかもしれません。

 

現役時代には、本を全くと言っていいほど読まなかった(正確にいうと読もうとしても、疲労で集中できず読めなかった)ことから、生きていく上での学びを得ることができなかったことも要因の一つではあると今になって思います。

これから生きていく中で、俯瞰するものの見方ができるように努力していこうと思います。そして、失敗はしたくはありませんが、仮に失敗したとしても失敗の達人、復活の達人になれるように生きていきたいと思います。また、本を読めるようになったことから、本からの学びを大事にしていきたいと思います。

強靭なメンタリティを持っていない

自分は、長期的な継続力・忍耐力という意味でのメンタリティは持ち合わせていました。しかしながら、失敗をしたとしても、”なにくそ!”と言ってその障害を跳ね除けるような強靭なメンタリティは持ち合わせていませんでした。

そういう意味では、プロスポーツ選手のような勝負事を生業にする職業には絶対になれないと思っていました。

最終的なメンタリティの弱さ

一流の人は自分に勝つことを考える (P59)
一流の人は勝つ決意をする (P74)
一流な人は障害を踏み台にする (P106)
一流な人は恐怖をたやすく手なづける (P129)
一流な人は我欲を捨てる (P169)
一流な人は絶対にあきらめない (P208)
一流な人は苦しむことを恐れない (P214) 

会社員時代の考え方にも問題があったとも思っています。

”若いうちから小さい研究成果を積み上げて、実績を積みながら着実にステップアップして、最終的に大きな研究成果を上げる。”

そんな考え方でした。

そのため、若い頃からキャリアの中盤まで、失敗の少ないテーマを選んできました。その結果、若いうちはほとんど失敗を経験しませんでした。リスクを取らなさ過ぎたとも言えます。

そのことで、キャリアの後半で大きな研究成果を上げようとした時に、苦労することになるのです。失敗の扱い方に慣れていなかったのです。若いうちにリスクをとって、多く失敗を経験していたのなら、もっと人間的に成長できていたはず。失敗や障害を踏み台にできて、絶対に諦めないメンタリティが持てたに違いないと思います。

プロスポーツ選手を例に考えると、彼らは多くの試合に出場する中で、勝ち負け、成功と失敗に直結する経験をすることになります。それゆえ、失敗を経験する数は一般人に比べて比較にならないほど多い。そして失敗に伴って、周囲からの批判も飛んできます。それは、強靭なメンタルが築き上げられるにふさわしい環境であり、そうでないと生きていけない世界であるといえます。

これからの自分がそんなプロスポーツ選手のようなメンタリティを持てるなんて思えません。自分にできることは、俯瞰できるものの見方を養って、失敗を賢く扱うようにしていきたい、そんな風に思います。

物事を単純化できる究極の頭の良さを持っていない

”複雑なことを単純化する”これこそが、本当に頭のいい人ができることだと思います。

単純化できる頭の良さ

一流な人は複雑なことを単純化する (P118)
一流の人はお金の限界を理解している (P38)
一流の人は「なぜ」にこだわる(P142)

会社員時代、すごく頭の切れる方がいて、その方の話し方やその方が書く資料は、わかりやすさの塊。普通なら難しいと思われることも、途中で引っかかることなく、スルッと入ってきて理解できました。

”事象を表面的にだけ見るのではなくて、その裏にある本質を見抜くことで、単純化できる。”

そんなことをできた人だったと思います。彼は、会社にとって重要なプロジェクトを任されるなど引っ張りだこでした。皆が彼の一流さを理解していたのです。

自分は彼のようには到底なれませんが、これからの人生、事象を表面的にだけ見るのではなくて、その裏にある本質を見抜く姿勢で生きていきたいと思います。

致命的なコミュニケーション能力の無さ

これこそが、自分の最大の弱点でした。

コミュニケーション能力のなさ

一流な人は会話の技術を磨いている (P153)
一流な人は交友関係に慎重を期す (P137)

技術系研究職とは言え、ひとりで研究開発できるわけではありません。チームメンバーの協力や関連する部署との協力は必須です。人格的に未熟で失敗をしながらもなんとかやってきたという感じでした。人格的にもっと成長できて、コミュニケーション能力が磨けていれば、もっと楽に仕事を進められていたのかもしれません。

今思うのは、これからの人生、死ぬまで人格をしっかり磨いて、少しでも優れた人格となれるようにする、その上でコミュニケーション能力も改善できればいいなと思っています。

自分が一流の考え方をでき始めている部分

できそうになってきた生き方・考え方・気づき

本書の中で、一流の人の特徴の中で、まだまだ全然できていないものの、退職した後、最近自分ができそうになっていること、改善しようとして努力していることに含まれる項目を挙げてみます。

できそうになってきた生き方・考え方・気づき

一流の人は無限の潜在能力を自覚している (P40)
一流の人は能力開発に励む (P79)
一流な人は大切なことを先延ばしにしない (P94)
一流な人は切迫感を持っている (P98)
一流の人はなぜにこだわる (P142)
一流の人は好奇心が強い (P151)
一流な人は体重管理の重要性を知っている (P139) ★
一流な人は惜しみなく頻繁に人をほめる (P175) ★
一流な人は奉仕に生きがいを感じる (P182)
一流な人は品格のある振る舞いをする (P193) ★
一流な人は復讐心を持たない (P220) ★
一流な人は許すことを知っている (P222) ★
一流な人は意見の対立を歓迎する (P224) ★
一流な人は地球市民として生きる (P226) ★

ここに列記されていることは、退職して3年間で自ら気づき、目指そうとしていた生き方・考え方でした。今回本書の中で一流の人の生き方、考え方として挙げられていることで、自分の気づきは間違っていなかったんだなと自信になりました。

いづれの項目においても、根本は物事を大局的に俯瞰して見て、本質にこだわった生き方をすることにつながる気がしています。そんな生き方をしていきたいと思います。

自己啓発本として幅広い層にオススメです

本書を読んで、自分が一流の考え方ができている部分とできていない部分、でき始めている部分を整理することができ、これからの生き方の課題がクリアになった気がしました。

本書は、年代を問わず、より良い生き方を模索している人にはオススメです。メンタル的な部分や生き方、考え方のお話ですので、一般の人に限らず、スポーツマンに読んででもらっても、それぞれの人生に有用なのではないかなと思います。

みなさん、本書をぜひ読んでみてください。そして、これまで人生を振り返り、できていることできていないことを整理して、これからのそれぞれの人生を考えてみることをお勧めします。

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