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現地観戦!【浦和レッズ観戦記 CWC リーベルプレート戦】

待ちに待ったクラブワールドカップが開幕しました

昨年末に開催地が決まってから、現地観戦する計画を着々と立て、準備してきました。

そして、待ちに待ったクラブワールドカップが開幕。

娘と共に、グループリーグ3試合(シアトル2試合、ロサンゼルス1試合)を全て現地観戦してきました。

現地では、それこそ映像を振り返る余裕もありませんでした。なので残念ながらグループリーグ敗退して帰国した今、我々が戦った3試合を振り返ってみようと思います。

今回は、6月17日にシアトル ルーメンフィールド で行われた、初戦のリーベルプレート戦です。

リーベルプレートはアルゼンチンの名門で、歴代有名選手をヨーロッパに輩出している強豪クラブです。また、平均観客動員数が8万人を超えるという脅威の数字が示すように、熱狂的なサポーターがいるというところも、熱狂的と言われる我々浦和サポーターとしては負けられないところ。

初戦は難しい試合になることは当然ですが、対戦相手としても難敵とも言えます。そんな中、メンタル的に安定して、慌てず冷静に浦和が浦和らしいプレーができるのか?その中でゴールを奪い、勝利に近づけるのか?を注目してみていました。

結果的には、1-3で敗戦。浦和のペースで試合が進められた時間は多くあったものの、リバープレートの選手のプレー精度の高さにやられたという試合になりました。

試合前の様子

ルーメンスタジアム

リンクライトレールという電車に乗って、シアトルダウンタウンの南側にあるインターナショナルディストリクト駅で下車。案内板に沿って歩いていくと見えてくるのがルーメンスタジアムです。

正面中央には、何か時計台のような不思議な形をしています。左右には屋根ありの2階席があり、埼玉スタジアムのようでした。

スタジアム右側に沿って歩いていきます。

いよいよだなという気持ちが盛り上がってきました。

脇には、外階段のある、アメリカらしい建物があります。映画で見た風景。

キックオフ3時間前の決起集会

キックオフ3時間前の9時に、8番ゲート前に集合がかかりました。

着いてみると、こんなにいるのか!と思うほどの浦和サポーターが集合していました。

コールリーダーの掛け声の元、発声練習。気合が入ってきました。

発生練習も終わり、入場の10時までの時間フラフラしていると、DAZN中継の野村アナウンサーとツボを発見。この後、2人は、リーベルサポーターにもみくちゃにされていました。

入場

10時になったら入場。こちらは売店の前ですが、この列は売店の列ではありません。空のボトルに給水するための長蛇の列でした。

コンコースはこんな感じ。

奥の方にはスポーツバー風のお店もあり、他会場の試合を放映していました。

先ほど外から見ていた時計台のようなものを、内側から見たのがこちらの写真。特殊な形です。一階席は高さがなく幅広、2階席は三角形で急角度。あちら側でなくてよかったというのが正直な感想です。

片や浦和側は普通の形をしています。

メイン、バックとも2階席は開いていませんでした。

観客席を観察していたら、ハートフルの盛田氏が旗を持って佇んでました。また、落合キャプテンもいらっしゃったので、ハートフルのメンバーも応援にきているんだろうなあと思いました。本当に、浦和レッズ全体でクラブワールドカップに注力していることを嬉しく思いました。

試合を通して

現地観戦していると、終了後に敗戦という結果にガックリきてしまって、すごく敗北感を感じていました。

しかし、今、試合動画を冷静に見返してみると、内容的にはそれほど悲観する試合ではないなと思いました。

むしろ、リーベルよりも浦和のペースで進んだ時間帯が多かったと感じました。

前半20分まで、リーベルに主導権を握られる

前半立ち上がりから10分までは、落ち着かないプレーが見られました。凌磨選手や長沼選手など、Jリーグでは見られないようなミスパスをするシーンが見受けられ、選手たちに緊張感を感じました。

そんな中、8分に、ドリウシ選手のシュートがポストに弾かれ難を逃れましたが、この辺りから、リーベルプレートペースになっていきます。

そして、11分、左サイドのアクーニャ選手が、ボザ選手の頭をうまく越える高精度クロスを放ち、それをコリーディオ選手がうまくミートして、0-1とされます。

この辺りから、完全にリーベルペースとなってしまいます。特に、リーベルの鋭いサイドチェンジに対して、浦和の横のスライドに遅れが生じ、相手を自由にさせすぎていました。その結果、現地で見ていると相手選手の寄せがワンテンポ遅れているように思えました。

しかし、試合後のインタビューで、凌磨選手が「中を締めるのが基本だが状況によって臨機応変に幅をとった」という趣旨のことを語っていました。その言葉通り、だんだんとそこが修正されていき、浦和がペースを握っていきます。

前半20分からは、浦和ペースで試合進む

20分あたりからは、浦和本来のビルドアップが見え始めます。

22分、長沼選手がリーベルのキープレーヤーであるマスタントゥオーノ選手とバトルして、安居選手も含めてボールを奪いきります。そこから、長沼選手、グスタ選手、凌磨選手、中に侵入してきた金子選手、松尾選手、凌磨選手と繋ぎ、シュートに至ったシーンは、浦和らしい攻撃が始まったきっかけのプレーだったと思います。

そこからは、24分、26分、28分、29分、30分と前進し攻撃シーンを作りますが、決定機には至りません。

31分には、サビオ選手のフリーキックをマリウス選手がヘディングシュート。逆サイドのスタンドで見ていた自分たちは、ゴールしたと信じ、娘と抱き合って喜んでしまいましたが、映像を見ると完全にオフサイドでした。

その後も33分、39分、40分と連続的に攻撃シーンを作り、41分には、ボザ選手の裏へのスルーパスに反応した金子選手がシュートしますが、キーパーに阻まれます。

このまま、前半は終了。立ち上がりは、冷静さを欠き失点しましたが、徐々に浦和らしさを取り戻し浦和がペースを握った前半でした。しかし、攻撃シーンは多く作れたものの、決定機という点ではそれほどありませんでした。

後半早々の失点が誤算、それでも浦和ペースで試合が進む

後半開始早々、信じられないミスで、相手に得点を献上してしまいます。マリウス選手のヘディングのバックパスが短くなってしまったところを、ドリウシ選手にかっさわれて失点。0-2となってしまいます。

ここまでいい流れできていただけに、ミスでの失点は非常に誤算だったと言えます。

しかし、浦和は諦めず、前半同様、攻撃シーンを作り出していきます。

54分には、西川選手からのビルドアップ。安居選手、グスタ選手、金子選手と繋ぎ、金子選手がアクーニャ選手と対峙し、PKをゲットします。金子選手の体の向きの変え方に、アクーニャ選手がついていけず、思わず倒してしまったという感じでした。金子選手のコンディションの良さを伺えました。

そのもらったPKを松尾選手が蹴ります。その時、その松尾選手の集中力を削ごうと、ゴールエリア外にいるアクーニャ選手始め数人の選手が、わざと浦和の選手といざこざを起こします。この辺り、マリーシアと呼ばれる南米らしい狡さを感じました。

当然、ゴール裏では、自分も含め、大声でブーイングしていましたが、コールリーダーの人たちが、松尾選手に集中させるために、声を出すなと指示していました。これは、ナイスな指示だったなと思います。

そして、松尾選手が冷静にPKを決めて、1-2、まだまだわからない1点差に詰め寄りました。

そこからは、明らかに、リーベルの選手の足が止まってきました。象徴するシーンが、61分、西川選手からのフィードを受けた長沼選手が完全にフリーとなったシーンでした。ドリブルで自ら前進するも誰もついてこず。結局、シュートは残念ながら阻まれましたが、チャンスはあるぞ!と思わせてくれる状況が続きました。

終盤の選手交代でシフトチェンジできず、逆に失点

残念だったのは、70分以降、交代選手を投入した後。

70分、サビオ選手、金子選手にかえて、関根選手、サンタナ選手を投入するも、その直後に失点し、1-3。

その後も交代選手を投入するも、相手が運動量が減っている中、浦和は新しい選手を入れて運動量が増えチャンスも増えるであろうはずなのに、そうはならない。厳しいい言い方をすれば、勢いとしては現状維持より後退しているといった印象でした。

試合の流れはあるのかとは思いますが、スタメンの選手とサブの選手のパフォーマンスの差は大きく、これからの課題だし、サブの選手の奮起を期待したいと思います。

このまま試合は終了。

総じて浦和ペースで進んだ時間帯は多かったものの、初戦という状況での緊張感や、らしくないミスで、自ら試合を難しくしてしまった感がある結果となってしまいました。

印象的だった選手

攻撃も守備も存在感ありあり グスタ選手

グスタ選手は、やはりワールドクラスの選手だということが、この試合で証明されました。

Jリーグでもこのところ、これまでの素晴らしい技術力に加えて、メンタリティとインテンシティを見せつける守備を披露してきました。

そのパフォーマンスをそのままこのクラブワールドカップの舞台で、普通に披露していた。そんな印象でした。

この試合でも、攻撃における展開力はもちろんのこと、11分にコリーディオ選手をサイドライン一杯一杯まで追い詰めボールを取り切ったシーンには痺れました。この試合で見れた彼の広範囲な守備には驚かされました。

その存在価値から、浦和の中心であることが間違いなく証明されました。改めて手放してはならない選手だということを再認識しました。

ボール奪取冴わたる 安居選手

らしいプレーをしっかりと披露できていたもう1人が安居選手。

何度となくパスカットを成功させていました。特に、4分の相手のこぼれ球を、予め狙っていたかのごとく、前線にいる凌磨選手に向けてワンタッチのヒールキックでパスしたシーンはしぶれました。26分にもサビオ選手からのパスをワンタッチで裏を狙ったパスを送るなどチャンスを作っていました。

安居選手は、どんどん進化して代表を目指して欲しい選手。そんな安居選手がこの大舞台で見せてくれたパフォーマンスは嬉しい限りでした。

スピードは世界に通用する 松尾選手

相手ディフェンダーは、明らかに松尾選手を嫌がっていました。松尾選手のスピードに対して。

特に、スタートではフォワードの位置でしたが、40分過ぎから、左ウイングの凌磨選手とポジションチェンジ。左ウイングになってからスピードを発揮し始めたと思います。

おそらく、スタートでは、マスタントゥオーノ選手対応で凌磨選手と長沼選手で守備しようとしていたものの、長沼選手の安定した守備で、本来のポジションに戻したものと推測します。

金子選手のもらったPKを落ち着いて決めましたし、存在感が大きさを示したと思います。

マスタントゥオーノ選手を封殺  長沼選手

この試合のキーポイントは、マスタントゥオーノ選手をどう止めるのか?だと、いろんなところで言われていました。

しかし、それは杞憂だったのかもしれません。この試合で見せた、長沼選手のマスタントゥオーノ選手に対する守備対応は、素晴らしいものがあったと思います。粘り強い守備でしっかりと押さえ込んでいたと思います。どちらかというとカットインして中央に逃げるシーンの方が目につきました。

また、攻撃でも、先ほども言った61分のシーンで、長沼選手が完全にフリーでドリブルで駆け上がり、シュートを放ったシーンは素晴らしかったと思います。

元々、得点能力のある選手なのですから、思い切りよくシュートをどんどんはなって欲しいと思います。

試合後のシアトルドッグは胃に沁みた!

これまでにないほどの全力で声出しをし続け、かなり出し切った感のあった試合終了後。スタジアムを出て、何か燃料補給しないとホテルまで帰りつかないと思った我々は、スタジアムを出てすぐの「シアトルドッグ」を見つけ、即決しました。

日陰を見つけ、地べたに座り込みながら、パクつきました。これがうまい!!!

ぶっとくて食べ応えのある、絶妙な塩味のソーセージ。白いものは何かなと思ったら、クリームチーズ。炒めた玉ねぎと相まって、絶妙なバランス。

胃に沁み渡るうまさでした。

おかげでちゃんとホテルまで戻ることができました。

リーベルサポーターとの交流

リーベルのサポーターは、本当にシアトルの至る所にいました。そんな中、2回ほど交流があったのでそのお話をしたいと思います。

空港からホテルに向かうリンクライトレールの中での親子

シアトルタコマ空港に到着して、リンクライトレールという電車に乗って、ホテルまでの移動している中、早速リーベルプレートのサポーターと会話しました。

彼らは、浦和のエンブレムのジャケットを着た娘に気づき、声をかけてきました。それほど高圧的ではなく、普通に会話。彼らは、1戦目、3戦目がシアトル、2戦目がロサンゼルスと、行ったり来たりをする日程になっていることに不満を抱いていました。

また、話の途中に、親戚とビデオ通話を始めます。そして息子がこう解説します。”彼は親戚なんだけど、ボカジュニアーズのサポーターで、今マイアミにいるんだよ。普通は仲がいいけど、サッカーとなると敵なんですよね。”と。

サッカー文化の深いアルゼンチンらしいエピソードだなと思いました。

同じホテルに宿泊していた親子

試合当日、最寄りのリンクライトレールの駅に向かおうとホテルを出ると、同時に出てきた3人の親子。リーベルのサポーターでした。

こっちはもう臨戦体制になっていたため、声をかけることもなく足早に歩いて行きます。それでも、彼らは振り切られないように必死に着いてきます。信号無視をしてまで。もう戦いは始まっています。結局は振り切りました。

そして、敗戦後、ホテル最寄りの駅を降りてホテルまで歩いていくと、奇遇にも再び彼らに遭遇。信号待ちをしている中、その中の父親が”浦和は素晴らしいチームだった”と声かけしてくれました。しかし勝ったチームのサポーターが言う余裕のコメントだと思って、素直に受け取れず、ムッとした表情とともに無言で返してしまいました。

その時の感情としては正解だったと思います。しかし、今となっては少し大人気なかったかなと思い、反省しています。

次は、インテル戦を振り返ります

次は、CWC第2戦、インテルミラノ戦を振り返ります。

最後の最後まで、強豪インテルを追い詰めた試合。試合後は、立ち尽くして動けないほどでしたし、娘は横でボロボロ泣いていました。

それでは次回。

※なお、本記事の写真で自分が撮った写真以外は、浦和公式サイトの写真を引用させていただきました。

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