アメリカ遠征4日日は、マウントレーニアのはずが、、
またとない機会と行くことを決めたクラブワールドカップ。11泊12日の遠征でした。
※全体の流れは、こちらのまとめ記事をご覧になってください。

今回もアメリカ遠征の様子を細かくご報告したいと思います。
アメリカ遠征4日目は、この遠征2日目のフリータイムでした。
当初の計画でこの日は「ツインピークス聖地巡礼旅」のはずでした。しかし「マウントレーニアハイキング」を予定していた5日目の天候が雨だったため、比較的天気の良いこの日にマウントレーニアハイキングをスイッチすることとしました。
マウントレーニアハイキングについては、この記事にありますように事前に散策コースを考えていました。

そのつもりで、予約していたレンタカーをピックアップするために、ダウンタウンのハーツに行きました。すると大事件が発生したのです。
ハーツの職員の「クルマがないから貸せない」というあまりにも信じられない言葉に、激怒。しかし、どんなに怒ってもクルマがなければマウントレーニアには行けず、諦めざるを得ませんでした。怒りを抑え込みながらも、結果的には当日の過ごし方プランを考え直さざるを得ませんでした。
訪問地は、
①ダウンタウンのHerz
②ルーメンフィールド(CWCサウンダーズvsアトレティコ戦)
③アーゴシークルーズ(湾岸クルーズ)
④Ivars(シーフードレストラン)
それぞれをご紹介していきますね。お付き合いください。
①ダウンタウンのHertz
レンタカーはよく考えて半年前には予約していました
旅先でトラブルになって貴重な時間を費やすのは勿体無いという気持ちがあり、事前にしっかり計画を立てていました。
レンタカーに関しては、保険やピックアップの仕方などよく考えて、業界トップのHertz しかないなと考え、半年前には予約していました。
詳細はこちらの

Hertzに到着
当日、予約していた9時にダウンダウンのHertzに向かいました。
地上階に事務所はあるものの閉まっていました。その入り口に、「脇の入り口からビルの8階(だったと思う)に行ってください」と書いてあったので、指示通りエレベータに乗って8階にいきました。
その階は、真っ暗で排ガス臭い駐車場でした。第1印象、こんなとこで受付するのか?と思いました。

受付まで1.5時間待たされる
自分が到着した時、東欧系のカップルが手続きをしていました。そして自分の前に女性が2人。自分たちは4番目でした。
まず、その東欧系のカップルが揉めに揉めています。原因は定かではありませんでしたが、国際免許が使えないような会話をしているように思えました。しかし、結局はクルマを借りて去っていきました。その受付に1時間くらいはかかっていたと思います。
一緒に待っていた2番目と3番目の女性は、最初は旅行の話で盛り上がっていて、どこいったあそこ行ったなどと楽しそうに会話していました。しかし、あまりにも待たされるので、2番目の女性の顔がだんだん真っ赤になっていったのに気づきました。そして「なんで私たちはこんなに待たされているの?」とクレームを言い出しました。結局、2番目の女性の番になったのですが、彼女はなぜかブチ切れて、帰っていってしまいました。その時点で何が起きたのかよくわかっていなかったのです。
3番目の女性は、時間はかかったものの普通にクルマをピックアップして出ていきました 。それを見て、まあ1.5時間も待ったのだから大丈夫だろうと思っていました。ちょっとマウントレーニアのコースを短くしなきゃななんてその時は考えていました。
しかし、最悪の事態が待ち受けていたのでした。
「貸すクルマがないんです」という信じられない言葉
受付の順番になって前に進み、カウンターのミスタービーン似の男性に挨拶。

すると、ちょっと待ってと席を外し、駐車場をあっちこっち歩き回っていました。やっと戻ってきたと思ったら、またちょっと待ってとスマホを見ながら何かやっています。その行動を見て流石に何か怪しいと思いました。
しばらく経って、彼が口を開きました。
「貸すクルマがないんです」
はあ?耳を疑いました。半年近く前に予約していたのに、クルマが準備できていないのでした。
「こんなに待たされた挙句、予約していたクルマがないって何事だ!ふざけるな!」とブチ切れました。しかし、
「6月は観光のハイシーズンなんで、クルマが不足するんです。」というまたもふざけた回答。
「予約の意味がないじゃないか!」というと、「しょうがないんです。」とまたもふざけた回答。
そして次の言葉は、
「クルマが用意できたら電話するから、電話番号を教えてほしい」と。
「いつになるんだ?」と聞くと「わからない」、「どこで待つんだよ?」と聞くと「どこでもいいし、ここで待ってもいいよ。」と。
もう怒るというよりは呆れてしまう返事の連続でした。
そもそも時間がわからないのなら予定も立てられないし、暗くて排ガス臭い駐車場で待たせるという感覚も信じられません。
結局、電話番号を教え、相手の名刺をもらって、その場を立ち去りました。
マウントレーニアハイキングは諦めざるをえませんでした
この時点でもう11時になろうとしていました。これから別のレンタカーを借りるにしても、最短で午後になるでしょうし、マウントレーニアでハイキングする時間がなくなっていました。そうなんです。楽しみにしていたマウントレーニアハイキングはもう断念せざるを得なかったのです。
一旦ホテルに戻って冷静になって考えると、そんな彼らだろうからクルマが用意できた時点で電話してきて、その場でキャンセルしたらキャンセル料を取るなんてふざけたことを言い出さないかとまで思いました。
結局、相手の名刺のメールアドレスにキャンセルと抗議の趣旨のメールをしました。
最低・最悪だったこのシアトルダウンタウンのHertz
帰国後の今も思い出す度に憤りを感じるこの事件。改めて、あまりに酷いこの店舗の欠陥について指摘したいと思います。
結論としては、この店舗は営業する価値がないと思います。営業し続ければ、私たちのような被害者を生み続けるだけです。
Hertzという会社やこの店舗のオーナーの責任
この状況を放置しているHertzという会社とこの店舗のオーナーに、重大かつ致命的な責任があるとしか思えません。
①予約しているのにレンタルするクルマがないという車両管理システムの欠陥
そもそもの車両管理システムはどうなっているのか?レンタカー会社が予約しているレンタカーを用意できなければ、その存在価値はありません。基本の基本がなっていません。
②非効率的な従業員の業務システムの欠陥
ここでは、5、6人の従業員が働いていますが、本当に仕事の効率が悪いのです。そりゃ時間はかかります。
こういう受付はシステマチックに流れ作業できないと効率が悪くなるのは明らかなのですが、まさにそうなってはいない。
飛行場のHertzは大勢人が押し寄せるのでシステマチックになっているのと比べ、ここは明らかにそうではない。旧態依然としたシステムになっているようです。いわゆる手抜きです。これは従業員と言わず、このシステムを放置しているHertz自体やオーナーの責任であり、マネージメント能力の欠如と言わざるをえません。
③顧客のクレームに対する不誠実な対応
Google Map 上でクチコミがあったので、この事件の後に改めてこれまで投稿されたクチコミを読んでみました。
すると、おおよそ1年近く前から、自分が体験したものと同様のひどいクチコミばかりです。
・長時間待たされた
・借りるクルマがない
・予約していたグレードがなく高いグレードにさせられた
・乗り出しでガソリンが満タンでなかった
・キャンセルさせられた
などなど。クレームのオンパレード、星1つのオンパレードです。
予約前に、クチコミを確認しておけばよかったと後悔しました。
オーナーは、どのクチコミにも「貴重な意見をいただきありがとうございます」とか、「意見をフィードバックします」「マネージメントに打ち上げます」など返信しています。これらは、AIロボットが回答しているような定型な文章ばかりです。
しかし、時間が経っても状況が全く変わっていないことが示すように、全く行動が伴っていません。結局のところ彼らは口だけで不誠実なんです。
ここまで酷いクチコミがありながら、それを長い時間放置したままにしている店舗のオーナーとHertzという会社に重大な過失があります。
そして、今もなおクチコミ上でのクレームは日々増え続けています。
ハーツの従業員たちの不誠実な対応
そんな旧態依然としたシステムのもとで働いている従業員がクレーム対応で疲弊し、事なかれ主義というか、仕事を自分ごととして取らえられなくなっている気がします。無気力、無関心、自分には責任はないといった感覚で働いているように見えました。
しかし、顧客である我々にしてみれば、対応する従業員が顔ですから、システムがどうこうというより彼らが不誠実にしか見えないのです。
クルマを提供できなかったというその顧客に対する責任を果たせず、罪を負ったことを理解しているようには思えませんでした。つまり、顧客の予定を狂わせ、楽しみにしていた予定をキャンセルしなければならなくなった残念さや悔しさに想いを馳せることなどができれば、少しは申し訳ないという態度が見えるはず。そんな申し訳なさなど微塵も感じませんでした。
日本のサービスなら、こういったトラブルが発生したのならば、謝罪や代替えの提案などをして、顧客の被害を最小限にしようと努力するもの。
文化の違いという言葉では済まされない、彼らの不誠実さに本当に腹が立ちました。
②ルーメンフィールド(CWCサウンダーズvsアトレティコ戦)
怒りが収まらない中、なんとかして切り替えて1日の過ごし方を考えないといけないと思っていました。
そして一旦落ち着くためにホテルに戻る途中、CWCのバスを発見。アトレティコマドリッドのチームバスでした。

そうだ!プランBはこれだ!と思いました。
そう、その日は、12:00からクラブワールドカップの別の試合、地元シアトルサウンダーズとスペインの強豪でグリーズマン擁するアトレティコマドリッドの試合があったのです。
ホテルに戻って一旦落ち着き、チケットを取ってルーメンフィールドに向かいました。キックオフ12時ギリギリにインターナショナルディストリクト駅に到着。
すると、2日前とは全く違う光景が広がっていたのです。人人人です。

それもそのはず。地元シアトルサウンダーズの試合ですから。黄緑色を身に纏ったサウンダーサポーターに混じりながらスタジアムに向かいました。


サウンダーズ側の2階席のチケットを取りました。こちら側の左側の階段を上がって、向こう側に歩いていきました。

向こう側から歩いてきました。
南側を見るとTモバイルパークが見えていました。この屋根は、球場の屋根ではなく、線路の上の屋根だったんですね。それにしても窮屈なレイアウトです。

中に入って、バック側の端で観戦です。

流石に地元だけあって、2階席もそこそこ埋まっていました。
応援のスタイルとしては、中心のサポーターは一部で盛り上がっているものの、全体が連動しているわけではありませんでした。
しかし、おらがチームのプレーに一喜一憂するサウンダーズサポの姿に、純粋にスポーツを楽しむ姿勢というか雰囲気を感じ、素晴らしいなと思いました。
アトレティコに対してサウンダーズがいい形の攻撃をいくつも繰り出していたこともありましたが、サウンダーズサポーターたちは、「うちらのチーム、強豪相手にやるじゃねーか!」と言わんがばかりの盛り上がりを見せていました。
なんとなく、スポーツ観戦の基本を思い出させてくれた気がしました。

CWCの試合では試合前とハーフタイムにアメリカらしい盛り上げがありました。この試合でも、このスクリーンに写っている女性が盛り上げてくれるのです。音楽に合わせて、元気よく踊るとカメラに映るよというやつ。

こんなところでやっていました。
さすがアメリカ人。スクリーンに写ったら、みんなのノリノリで踊っていました。日本人ならきっとそんなに踊らないだろうなと思いました。

スタジアムを見渡して屋根に垂れ下がるフラッグをよく見ると、これまでの数々のサウンダーズの優勝の歴史が示されていました。浦和よりもすごくないですか!

また、同じルーメンフィールドを本拠地とするプロアメフトチーム、シアトルシーホークスの歴史もありました。素晴らしいですね。

後半途中から、グリーズマン選手もプレーしていました。

正直、レンタカーの大事件が尾を引いて純粋に楽しめませんでしたが、浦和以外のCWCの試合を見れたのも新鮮でしたし、ある意味貴重な体験でした。
③アーゴシークルーズ(湾岸クルーズ)
試合後、ルーメンフィールドからウォーターフロントの湾岸クルーズの乗り場に向かいました。
途中、治安の悪いとされているパイオニアスクエアの脇を通りました。確かに、奇声を発している人や浮浪者など治安の悪さは見て取れました。街並みはすごく綺麗で雰囲気はいいだけに残念だなと思いました。

CWC第2戦のインテル戦の日は、リンクライトレールが工事で不通という情報があったため、代替手段を考えなければなりませんでした。そのため、歩いていく途中にあったルーメンフィールド近くのバス停をチェックしておきました。

また、翌日の「ツインピークス聖地巡礼の旅」の時に、クルマごと乗るフェリー乗り場もチェックしておきました。

ルーメンフィールドから徒歩20分ほどでウォータフロントに到着。結構近いです。

ここが湾岸クルーズの乗り場、アーゴシークルーズです。初日に買った、シアトルの3箇所の観光スポットを巡ることができるチケット「C3」を使い乗船です。

かなり大きい船でした。

せっかくですから屋上階に上がりました。
屋上階には、多くの椅子が並べられていました。出港の時間になると、ガイドさんが登場。シアトルっ子だという彼女がずっとガイドというか、ずっと喋ってくれていました。その言葉の端々にシアトル愛を感じました。
船がどんどん港から離れていくと、陸地からでは近すぎて見えないビル群の全容を見ることができました。これはまた壮観でした。

海岸線沿いに進んで、スペースニードルと共に、蜂の巣のような建物が見えてきました。エッジウォーターホテルというホテルだそうです。ピアの一つをホテルにしているんですね。調べてみると、超高級ホテル。窓からの景色は船に乗っているような感覚です。普通のホテルではできない貴重な体験だなと思いました。

進んでいくと、オリンピック彫刻公園とスペースニードルが見えてきました。

さらに進んでいくと、旅行サイトで有名な「Expedia」の本社が見えてきました。シアトルは優秀な企業だらけですね。

その先から少しずつ沖に向かっていきました。

沖から見えるシアトルのビル群は壮観でした。

湾の南側にある船のターミナルエリアにお邪魔しました。でっかいクレーンで、コンテナを積んでいました。ご苦労様です。

そして見えてきたのが、スターバックスの本社。

そして海から見たルーメンフィールド。

そして、戻ってきました。

正直、もっと沖まで行ってくれるのかな?と思っていましたが、これはこれで、沖から見るシアトルはなかなか見れるものではないですし、乗って良かったなと思いました。
④Ivars(シーフードレストラン)
湾岸クルーズを終えて、19時。昼もまともに食べていないのでお腹ペコペコ。この辺りで夕食ということでレストランを探しました。
そして、シアトルと言ったらシーフードでしょ!ということで、近くにあったこちらのシーフードレストランに入りました。

店に入っても、受付まで遠い。日本では考えられません。

案内された店内も、それはもう巨大な空間でした。

名前は忘れましたが、シーフードのメニューをチョイス。旨しでした。

そして、定番(?)のフィッシュアンドチップスもチョイス。タラでしょうか?白身の魚のフライが絶品でした。正直魚のフライは好きではなかったのですが、こんなに美味しい魚のフライは初めて食べました。衣の揚げ具合と中の魚が加熱すぎず柔らかくて絶妙でした。加えてポテトも揚げ具合がちょうど良かったです。

このウエイターさんが担当で楽しくおしゃべりさせてもらいました。「シアトルは気候が最高ですね?」と話しかけると「今だけですよ。1年のうち4ヶ月だけ。あとは寒いばかりです。」なんて言っていました。確かにシアトルの緯度は北海道のそれよりはるか上ですから、そうなんでしょうね。
美味しゅうございました。

腹ごなしにホテルまで歩いて戻りました。この時点で21時。やっと暗くなり出したくらいで、まだまだ明るさが残っていました。
途中、歴史を感じさせる劇場を発見。

入り口はすごい装飾。気品を感じました。

その目の前のビルは、なんという形でしょうか!ビルが乗っかっています。常人では思いつかない発想です。

そのまた隣のビルは階段というか滑り台のようなビル。シアトルのビルは、本当に個性豊かでした。

アメリカ遠征4日目はこれにて終了
アメリカ遠征4日目、マウントレーニアハイキングに行くはずの日でしたが、この遠征1番の大事件によって予定変更を余儀なくされました。しかし、なんとか考えたプラン変更で被害を最小限に食い止めました。しかし、帰国した今になっても、マウントレーニアハイキングができなかったことを本当に悔しく思っていますし、ずっと忘れないでしょう。
次回のアメリカ遠征5日目もフリータイム。ハーツはもう勘弁ということで、別の会社のレンタカーを借りて、「ツインピークス聖地巡礼の旅」に向かいました。
それでは。
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