またも奥様のおかげです
3年前の2022年、散歩中にさいたまスーパーアリーナの前で小田さんのコンサートがあることを偶然知り、その後奥様が直前で売りに出ていたチケットを取ってくれて参加することができました。小田さんの75歳とも思えぬ生声に感動しきり、目から洪水でした。

そして今年に入って、小田さんのコンサートが再び”さいたまスーパーアリーナ”で開催されるという知らせ。
前回から3年が経ち、小田さんも78歳。流石の小田さんも年齢には勝てまい。本当に最後になるかもしれないと思いました。
しかし、共同トーキョーやぴあなど、いくつかの抽選に応募しながらもハズレ。
流石に諦めていたところ、1週間前になって奥様がチケットサイトを見ていると、正規の値段で売りに出ているということを発見。即座に確保してもらいました。
今回が2回目。奥様には、頭が上がりません。
前日に偵察
取ってもらったチケットが、2日目の7月10日でした。
前日の7月9日。ちょっとそわそわして、散歩がてら”さいたまスーパーアリーナ”に行ってみました。
「みんなで自己ベスト!!」気分が高まります。

その1階には、小田さんのツアーの象徴的なトラックが停まっていました。

これがよく見るトラックかー!としばし見入っていました。

トラック後部の小田さんのイラストが特徴とらえていますね。

明日なんだなあと思いながら、胸を躍らせ家に帰りました。
当日は、ゲリラ豪雨!!
下見した前日は晴れていたのに、明けて当日の朝の予報はゲリラ豪雨。
午前中は晴れていて、まさかゲリラ豪雨なんてと鷹を括っていました。しかし時間が近づくにつれ、どんよりして来て、雨を予感する風が吹いてきます。
そして15時過ぎ。やって来ました。ゲリラ豪雨。道路が川になるような激しい豪雨、雷雨が降り注ぎます。
その後、一旦小康状態になるものの、またも激しい雨に変わっていきます。
そして、開演1時間前の17:30。流石に行かないと間に合わないということで意を決します。
浦和レッズの雨の観戦スタイルである、ワークマンのレインスーツとシューズを身に纏い、決死の覚悟でゲリラ豪雨に突入、徒歩でさいたまスーパーアリーナに向かいました。
ついに開演
席は意外に良かった
ゲットした席は、400レベル。つまり4階。
前回は、200レベルだったので、あまりに高く遠くて見えないかなと思っていました。
しかし、いい席でした。意外でした。全体を見渡せて、遠いながらもよく見えましたし、2列目だったのも良かったのかもしれませんね。感謝感謝です。
曲順
曲順はこうでした。
1.ラブ・ストーリーは突然に
2.Wonderful life
3.夏の日
4.Woh Woh
5.東京の空
6.たしかなこと
7.こころ
演者中休みと同時にご当地紀行のビデオ放映
8.その先にあるもの
9.風と君を待つだけ
10.Yes-No
11.キラキラ
12.言葉にできない
13.すべて去りがたき日々
14.君住む街へ
アンコール
15.愛を止めないで
16.YES-YES-YES
17.hello hello
18.今日もどこかで
19.いつもいつも
2曲目の「Wonderful life」 で、いきなり涙がこぼれました。スバルのCMの曲でお馴染みなんです。ドライブ好きな自分ですが、この曲を聴くとドライブしている気分になり、壮大な景色が思い起こせるようですごく好きなんです。
また、どの間だか忘れましたが、小田さんが前日公演に東北大学の同級生の方が楽屋を訪れてくれた話をしてくれました。しかし、顔と名前が浮かばず「おう、おう」だけで乗り切りましたと言って、みんなを笑わせていました。こんな、普通の人が言わないことを、シニカルに表現できる小田さんらしいエピソードでした。
そして、6曲目の「たしかなこと」は、一番好きな歌。心に染み入りました。
中休みのご当地紀行では、見慣れた大濠公園や大宮氷川神社が出て来たかと思ったら、最後に出て来たのが、いつも走っている「彩湖公園」。小田さんがいたんだとびっくりしたと同時に、小田さんに会えるチャンスだったのに、いつも走っているのに運がなかったなあと思いました。
11曲目の「キラキラ」も大好きなのですが、小田さんがステージを降りて、客席を回り出したのはびっくり。曲の最後には、ちゃんと元の位置に戻ってくる時間管理は見事でした。
18曲目の「今日もどこかで」では、再び自然と涙が。大好きな曲であるのと同時に最後なのかという気持ちが溢れたのかもしれません。
今回感じたこと
自分も40年来の小田さんのファンです。青春時代からこれまで、何度となく小田さんの曲で癒され、救われてきました。
しかし、小田さん本人や、本当にコアな小田さんのファンが怒ってしまうかもしれないことを、今回感じてしまいました。それを正直に書きたいと思います。
楽しさより悲しさの方が勝ってしまった
1曲目の「ラブストーリーは突然に」。
登場した小田さんの姿に、いきなり老いを感じました。ステージを歩く姿、姿勢にそれを感じました。それはそうです。78歳ですから。
3年前はそれを感じさせないパフォーマンスを見せてくれていましたが、この年齢での3年の差は大きいものです。
また、この曲は、小田さんの曲の中ではハイテンポな曲。それをバックコーラスの声が大き過ぎて、小田さんの声が聞こえません。大丈夫か?と不安に思いました。
2曲目から、小田さんらしい歌声を聞くことができるようになりましたが、終始、小田さんのコンディションが心配で、前回ほど曲に集中することができませんでした。
別に責めていません。何回も言いますが、78歳ですから。我々の目の前でパフォーマンスしてくれること自体、奇跡でしかないのですから。
そこから段々と、本当に目の前で見るのは最後なのかもしれないと思うようになりました。楽しさより悲しさの方が勝ってしまった。そんな感情を覚えました。
小田さんの曲は、1人で静かに楽しむもの
そして、これもコアなファンの方に怒られるかもしれません。
小田さんは、ファンに楽しく盛り上がってもらおうと思って「みんなで自己ベスト!!」というツアー名にしたのだと思います。
しかし、小田さんの曲にいちいちキャーキャー言っている女性ファンの姿に違和感を感じました。
そう思うのはなぜなんだろうと自分に問いかけてみて、行き着いた答えは、
「小田さんの曲は、1人静かに楽しむべきもの」
だったのです。完全にこれは自分の価値観です。
そうやって楽しんでいる女性ファンの方々を否定しているのではありません。受け取り方は人それぞれ。
しかし、自分はそういう結論に達したのです。
コンサートに参加するのは最後にします
その2つの理由で、小田さんのコンサートの参加を最後にしたいと思います。今回、小田さんにさよならを言ってきたつもりです。
正直、こんな感情になるなんて思いませんでした。
そして、小田さんありがとう。小田さんの曲は、自分の心の中に永遠に生き続けます。