新型 シビック TYPE Rが発表されました!!
7月21日に、新型シビックTYPE R発表されました。
クルマはまずは見た目。そのデザインについてお話しします。
※画像はホンダのホームページから引用させていただきました。
一言、文句なくカッコイイ!!
前期型はガンダムのようなロボット感があり、自分の年齢だとちょっと合わないなと思っていました。
新型は大人のというよりヨーロピアンな流麗なデザイン。
そして、ノーマルに比べて、張り出すべきとこは張り出している。しかも、前期型のフェンダーのように、部品共用のために、別部品を貼り付けているのではない。最初から設計しているフェンダーのデザイン。AUDIのRSシリーズのような迫力です。
ベースモデルとの共用など、しがらみが多いであろう開発の中で、前モデルの弱点を克服すべくすごく結構頑張ったんだなと想像できるデザインになっています。
内装は、ベースモデルのシンプル基調のデザインながら、赤バッジや赤ステッチ、赤シートとやる気を出させるデザイン。大人心までくすぐる良いデザインだと思います。
正直、好きです。
シビック TYPE Rの歴史
ここから、歴代のシビックTYPE Rについてお話しします。
※この章の画像は、グーネット中古車さんのカタログ映像を引用させていただきました。
TYPE Rの話の前に
まず、TYPE Rはまだなかった時代のシビックの話をします。
トップグレードにSiRというトップグレードがあって、B16Aという型式のエンジン。そうVTECの衝撃です。5000rpm付近からハイカムに切り替わった時の突き抜けたパワー感とエンジンサウンド。それだけで満足。
無駄にローギアで回転だけ回して、その感覚を楽しんでいた思い出があります。
グランドシビック(EF9)
サイバースポーツ CR-X (EF8)
スポーツシビック(EG6)
この走りのシビックの進化として、次の世代でTYPE Rが登場していくわけです。
初代 EK9
そこからのEK9型。
EK型にも、SiRグレードは存在していました。しっかりとしたボディ剛性感があり、エンジンパワーをしっかり路面に伝えられていると感じていました。進化しています。ただ、それも最上位グレードではなくなります。
その上位に君臨した初登場のTYPE R。もうやる気ムンムン。それもそのはず、赤バッジ、赤のレカロシート、モモのステアリング、チタン製シフトノブ。レーシーの一言です。
走りもスパルタン。加速時のトルクステアが激しく、真っ直ぐ走らない。若かった自分にとっては、その荒々しさも魅力でした。
同僚が、ダートトライアルのベース車にするなど、いろんなレースシーンでも使われていました。
シビックTYPE Rの歴史の起点となったモデルでした。
2代目 EP3
この時代は、インテグラTYPE Rの影に隠れて印象薄かった。
インテグラとの大きな違いは、ステアリングに電動パワーステアリング(EPS)が採用されていたこと。※インテグラ TYPE R(DC5)は、油圧式。
当時のEPSは、まだ歴史の浅い時代。ステアリングの戻りが悪かったり、路面のインフォメーションを感じにくかったり、変な反力があったりと、まだまだ課題がありました。要因は、モーターのフリクションや制御。これらの課題を解決して、この先EPSは主流になっていきます。
好印象だったのは、インパネシフト。
RVの流行りを見習って採用したのか?わかりません。ですが、意外にも操作性が良かった。左手の移動量が少なく、さらにシフトフィールも良くて、自分は好きでした。
3代目 FD2
このクルマの特徴は、パッキンパッキンの足の硬さ。初代 NSX TYPE Rの再来か!と思わせる足です。
もし走行中に不用意に口を開けていた時に段差がきたら舌を噛まないか?と心配するくらいの足の硬さ。日常のドライビングシーンよりも、サーキット走行に特化した、言わば思い切りのよいコンセプトのTYPE Rでした。
でも、4ドアだからということで、走りを諦めきれないパパ達をとりこにしたことは間違いありません。そんなご家族は、パパの趣味の被害にあっていること間違いなしです。
でも運転すると、K20Aのi-VTECが新世代の官能を。VTECに入った時のエンジンサウンドは官能の一言。VTECハイカムに入った時の音は、歴代最高の官能的なサウンドだと今でも思います。
POTENZA RE070というほぼレース用、セミスリックというべきタイヤを標準装備し、4人乗れる公道のツーリングカーともいうべきモデルでした。
3代目 FN2
このモデルは記憶なし。TYPE R EUROという名でしたが、国内モデルがハードすぎたために、逆に軟弱な位置付けの印象でした。
4台目 FK2
このモデルから、ニュルに本格的にチャレンジし出したモデル。
エクステリアは、ガンダム感が出てきた感じ。やる気はすごく感じます。
リアのディフーザーなんて、マジ?って感じです。
乗ってみるとそうかなと思うほど、印象は薄い。シートポジションも高く、ちょっとぐにゃぐにゃした印象で、プラットフォームの熟成不足なのかなと思っていました。
ニュル挑戦初代モデルとしては、背伸びしてやっと届いた印象でした。
5代目 FK8
ニュルチャレンジ2代目。今回のFL6の開発責任者、柿沼さんが、開発責任者として最初に手がけたモデルです。
このモデルは、すごく足がいい。電子制御サス(アダプティブダンパーシステム)のセッティングが絶妙で、普段乗りの乗り心地と限界走行時のハンドリングを見事に両立。
また、レブマッチング機能が、ヒールアンドトゥの回転数の合わせミスを補い、気持ちいい。
スポーツカーとして、高レベルのクルマであると感じました。
でも、運転していたら満足のこのクルマ。降りて見てみると、やっぱり無理。ロボットのようなエクステリア。好きになれませんでした。
6代目 FL5
このシビックTYPE Rの歴史の中で、完成の域に達したであろう、6代目 FL6。
そして、柿沼さんの開発責任者として2代目のモデル。
内燃機関の最終モデルなのか?と予想される中、やりきったと思われるモデル。
期待せざるを得ません。
柿沼 開発責任者の力強いコメント
ホンダのYoutube動画から引用させていただきました。
その中での、柿沼 開発責任者のコメントを引用させていただきます。
・レーシングカーの持つ速さと圧倒的なドライビングプレジャーを追求するのが、TypeRの使命です。
・お客様の直感に響く最強のFFスポーツを作り上げた
・ダイナミクスコンセプトは、ULTIMATE DRIVING PLEASUREです。
速さとドライビングプレジャーの高次元の両立。これは、難題です。昔は、速いクルマは挙動がナーバスでコントロール性が悪いところをドライバーがねじ伏せると言うシーンがよくありました。S2000は特にいい例だと思います。しかし、技術の進化と成熟により、近年のスポーツカーは、コントロール性やドライバーの感性にポイントを置き開発が行われています。現行のFL5でも、かなりのレベルに来ていたものを、ULTIMATEつまり究極と言い放つこのクルマ、FL6は期待しかありません。
・路面を鷲掴みにしているかのようなインフォメーション豊かなステアリングフィール。
・意のままに操れる一体感に満ちたハンドリング。
”路面を鷲掴みにしているかのような”と言う言葉、路面からのインフォメーションが豊かでありありとわかる感じが表現されています。ここすごくいいですね!!
それと一体感。これこそが、ドライビングプレジャーにつながる重要な要素です。
・ドライバーが、TypeRと一つになって、圧倒的なパフォーマンスと官能を体感できる、そんな車に仕上げました。
・究極の速さとプレジャーを追求する、ホンダのレーシングスピリット、TypeRとのスポーツカーライフが豊かで悦びに満ち溢れた体験となるような価値を創造しました。
官能という言葉も出てきました。もう脳が痺れてしまいそうな運転体験を想像してしまいます。
柿沼氏のコメントから、総じて、”ほんと、やりきった!!”という印象を受けます。それほどのクルマなんですね。
想像できる高次元のドライビングプレジャー!!
4ヶ月ほど前、ホンダからFL6の開発車の鈴鹿サーキットでのタイムアタックの映像がYOUTUBE上にアップされていました。
ドライバーは、スーパーGT GT500クラスでModulo NSX-GT(Modulo Nakajima Racing)をドライブする伊沢拓也選手。
プロドライバーの運転技術の上での操作と車両挙動ではありますが、それを承知の上で、この映像からクルマのパフォーマンスを妄想してみます。
この映像を一言で言うと、伊沢選手の運転操作がスムーズ。
荒々しい操作は感じられない。限界域でこれほどスムーズにドライブできるのは、運転技術はもちろんのこと、このクルマのコントロール性の高さを証明しています。
つまり、コーナー侵入時のステアリング操作にしっかり追従して曲がっていきつつ、安定性が高いため、カウンター操作が少なくて済む。操作に対して遅れがないため、ステアリングを切る方も、戻す方も、余分な操作が不要なのです。これがクルマの一体感につながることだと思います。
また、S字のような素早い切り返し操作にも言えます。素早く向きが変わり、すぐに安定する。
ヘアピンやシケインなどのコーナー出口でも、しっかり路面を捉え、加速していく。
ステアリング操作と同様、アクセル操作に対して、レスポンスよくトルクが出るに違いありません。
もうこれは、究極。間違いありません。
ここで一旦落ち着こう!と自分に言い聞かせる
このかっこよさと、想像できるドライビングプレジャー
スペックがどうこうとかは関係ありません。
先進装備もついていて、ドライビング診断もしてくれる!!
もうもう、頭がおかしくなりそう。夏の暑さにやられてしまったか?いや待て。現車を見てから判断しよう。大人なのだから。勢いで買ってしまっってはいけない。心にブレーキをかけながらも、いろんな情報を集めている自分でした。
次は、ホンダディーラーにGO?になるかも?
それでは!!!