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90分通してのチームマネージメントの勝利!【浦和レッズ観戦記(札幌戦)】

試合後の小泉選手の言葉がこの試合を象徴している

大野勢太郎さんのYOUTUBEで聞いた、小泉選手の言葉がこれです。

「90分通してのチームマネージメントの勝利だと思います」

最近の浦和は、いい意味で大人なサッカー、しっかり考えたサッカーを展開しています。相手がどうであれ、しっかり守って、そこからじっくり慌てず、やるべきことをやって相手を動かし続けた結果、スキを作らせて一瞬で点を決める。

Jリーグがスタートした当初から浦和を観てきている自分としては、今が最も素晴らしいサッカーを展開しているのではないか!と思うほどです。

とは言っても、この試合では瞬間瞬間では危ないシーンはあったし、最終的に4-1で勝利したものの、楽勝の試合では全くありませんでした。

進化型ミシャサッカーの札幌

ミシャサッカーは攻撃サッカー。このコンセプトは浦和の監督時代から変わっていない、ある意味彼の哲学のようなものですね。反面、浦和時代は守備の練習はしなかったですし、おそらく、今でも変わらないと思います。ただ札幌の監督になって守備面で変わったのは、オールコートマンマークという守備を始めたこと。

「攻撃に人数を割く戦術とオールコートマンマーク」が特徴の今の札幌の戦術だと思います。

オールコートマンマークに対して言いたいこと

フォーメーションという考え方ではなく、人についていく守備。これが札幌のやっているオールコートマンマークです。

これのメリットがどこにあるのか?自分にはわかりません。選手の体力の消耗も激しくなりますし、後半は運動量の低下を招きます。1対1で抜かれたら、サポートできる味方もいないので一発でピンチになるというリスクがあります。

ここが、対戦相手側から見て懸念点となるポイントなんです。自分は、札幌と戦う時は、浦和の選手が怪我しないかどうか?いつも心配になります。なぜなら札幌の選手は抜かれまいと必死でプレーするため、抜かれた後に荒いプレーやファールで止めようとします。今回の試合は明らかにプッシングが多かった。一歩間違えば、怪我につながるようなプレーが多いんです。

札幌の選手達がやりたくてこの荒いプレーをやっているのではないと思いますし、監督がやっているこの守備のやり方だからこその弊害だと思うんです。

実際、最近の札幌は、点をとっても、同様に点を取られるという大味な試合が多く、この守備が効果的であるとはいえないと思います。

外野がどうこういう話ではないのですが、ミシャ監督に5年とちょっとお世話になった我々だからこそ言えるアドバイスがあると思います。自分が思う札幌さんへの提案としては(攻撃と守備は両天秤であるのは分かっていますが)、守備のやり方を再考した方がいいのではないか?と思います。最近の浦和のマチェイ監督を見るにつけ、つくづく守備あっての攻撃だなと痛感しますし、安定して成績を上げることに対して必須ではないか?と思うんです。

で、ミシャ監督は守備のことは頭になさそうですし、守備のできるコーチを連れてくるか?勇気を持って監督交代も考えるか?しないともう先がないんじゃないかなと。負けが混んで来るとJ2に落ちてしまうリスクも考えられます。

と思っていたら、試合後に札幌OBのジェイ選手が打ち明けた記事がありまして、同じようなことを語っていましたね。

ひどい結果だな」元英代表FWのジェイ氏が古巣の状況に警鐘「それがミシャ流なんだけどね」「J2に落ちてしまう」

何度も言って大きなお世話だと思いますが、札幌のフロントはじめ関連の方々、危機感を持ったほうがいいと思います。現状維持でいいのなら、無視してください。

札幌のマンマークを剥がすプレーが有効だった

浦和は、札幌がマンマークでついてくるのを分かっているので、前線の選手がパスを受けるために下がってそのスペースに別の選手が進入したりと、頻繁にポジションチェンジしたりすことで、札幌のマークをうまく外していました。パスを受ける際には、相手との距離を作れていて危なげなくパス交換できていました。

また、前線の選手が後ろ向きでボールを受けても、近くにいるサポートする前向きな選手がワンツーでボールをもらってしっかり前進できていて、浦和がコントロールした状況で試合をしっかり進められていました。

中村選手の退場以降、札幌自陣で守りを固められて少し攻めあぐんでいた部分はありましたが、そこは、神ショルツ選手の登場。重戦車ドリブルで相手の守備を撹乱して、関根選手とのワンツーパスからの股抜きシュートともう、2刀流大谷級の活躍で膠着した状況を打破してくれました。

お互い退場者を出したり、イエローカードが多く出る試合でしたが、終わってみれば、4−1。雨の中でしたが、ホームスタジアムリニューアル記念を祝う大満足な試合でした。

印象的だった選手たち

2刀流 ショルツ選手

いつもいつも、ショルツ選手は神ですね。

数少ないピンチの中の一つ、浅野選手との1対1を冷静に止めたシーン。スピードに勝る浅野選手に対して、先先にアクションして最終的にクリア。普通は大ピンチなのですが、ショルツ選手は1対1になったとしても必ず止めてくれるので、安心して観ていることができます。

先制点は先ほどの話の通り。さらにPKを決めたら2点奪取だったのですが、神ショルツ様は、興梠選手にPKを譲る余裕を見せる器の大きさ。素晴らしすぎます。

自分が考えるMVPは、荻原選手

スタメンが発表されてその中で非常に楽しみだったのは、リーグ戦で初先発の荻原選手。酒井選手の故障により、明本選手が右サイドバックに入ったことから、左サイドバックでのスタメン出場となりました。

守備では、安定のパフォーマンス。1対1での勝負にはほぼ勝ち、対峙する札幌の攻撃のキーマンである金子選手を全く自由にさせませんでした。金子選手がイライラして、イエローカードをもらってしまうほどでした。ここが自分が考えるMVPが荻原選手であるという理由。相手の得点源を完全に封殺したのです。

攻撃で上がるシーンは比較的少なかったですが、前に上がってのシュートや、PKを取ったあたりのセンタリングなど好チャンスを演出していました。

酒井選手のコンディション次第ですが、次のリーグ川崎戦もスタメンであると予想されますし、どんどん好プレーを連発して、荻原選手らしい熱いプレーで、サポーターを感動させ続けて欲しいと思っています。(荻原選手の26番をつけた娘も喜んでおります。)

次は水曜日、ホーム埼スタ ルヴァン湘南戦

次は、明後日水曜日のルヴァンカップ湘南ベルマーレ戦です。

水曜開催なので、札幌戦にフル出場した選手以外の選手がスタメンになってくると思います。

ただ、今の浦和は、スタメンの底上げが素晴らしい状況。札幌戦で退場したカンテ選手も出場可能だそうですし、復調してきたモーベルグ選手や、雪辱を期す松崎選手、ブレイク寸前の安居選手と見どころ満載です。

彼らの素晴らしいプレーを期待して。しっかり勝ちましょう!!

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