この試合に合わせて帰省し現地観戦
5月というと、梅雨が始まる前で、気候もすごく気持ちいい時期。
この絶好の季節に、Jリーグ様がアウエイ アビスパ福岡戦を組み込んでくれるというスケジュールは、開幕当初からチェックしていました。
そして、コロナの規制が緩くなるという流れからの、ANAの航空券のセールという好機も重なって、娘と一緒に帰省と合わせて観戦することにしました。
でも福岡でのアウエー戦は2度目なのですが、いい印象がありません。最初は、2018年の鳥栖戦。駅前不動産スタジアムでの1戦。アウエーでも関係ない浦和サポーターの声が響き渡りましたが、力及ばす完敗。力無くスタジアムを後にした記憶があります。
福岡も現在、順位も好位置につけており、少し嫌な予感がしていたのですが、予感が当たった結果となりました。
昨年と全く違う進化したアビスパ福岡
結果、昨年の対戦と同様のスコアレスドロー。でも内容は全く違いました。
昨年は、完全に浦和が支配していて福岡のいいところを全く出させなかったのですが、得点できず勝てなかった試合。今回は、アビスパ福岡のチーム力向上がはっきり見て取れる内容で、五分五分の内容のスコアレスドローでした。
もともと守備に特徴のあるアビスパ福岡ですが、全員の守備意識が高く統一されていて、コンパクトな守備バランスを維持していて大崩れしない印象でした。
特に昨年と進化したと思うのは、前線のハイプレス。山岸選手、新加入の佐藤選手の2トップの追い込み。特に山岸選手のフィジカルは脅威で、流石のマリウス選手もハイボールの競り合いで苦戦を強いられていました。彼らに加えて、サイドのルキアン選手と新加入の紺野選手もしっかり守備していて、そこから溢れたボールをボランチの二人が回収するという強さ。
そこからボール奪取した後の、ルキアン選手、紺野選手の攻撃は脅威でしたね。
全体を通して、紺野選手のプレーは印象的でした。高い運動量でしっかりプレスバックして強度高く守備し、荻原選手などからボールをかっさらう。攻撃では、トリッキーなドリブル、精度の高いセンタリング、カットインからのシュートとすごくレベルの高いプレーを披露。インタビューで実直そうなコメントをしていて好印象でした。
昨年と全く違う進化したアビスパ福岡だと思いましたし、現在のJリーグの順位でも上位につけている理由が理解できました。
試合の感想
前半の序盤、ビルドアップや攻撃までの組み立ては良かったのですが、時間が経つにつれて、アビスパの前線のまさにハイプレスに苦しめられました。
後半の入りは、前線からのプレスを強めた浦和のペースで試合が進みましたが、後半14分に明本選手の負傷後退に伴って、関根選手が右サイドに入ってから、福岡の左サイドのルキアン選手が生き生きとし出して、続けざまにピンチになりましたが、西川選手をはじめとする守備陣の奮闘で点を許さず。
後半の24分、右サイドに馬渡選手を投入し、関根選手がトップ下に位置することで、浦和が息を吹き返し、猛攻を続けてものの結果スコアレスドローでした。
印象的だった選手たち
なんといっても西川選手
西川選手に謝らなければなりません。ACL決勝の記事で、今後GKはザイオン選手に変わって行くだろうと書いたことを。ごめんなさい。
戦略的に今後の将来を考えて、若手のザイオン選手に切り替えるなんていう、実力主義とは違う判断基準で決めてはいけないとつくづく思いました。やはり実力で判断しないと。
最近の西川選手のプレーを見ていると、この人、どこまで進化するんだろう?と驚きと共に、頼もしさすら感じます。ザイオン選手はこの大きな壁を正々堂々と乗り越えて、浦和のGKの座を奪いに行くしかありませんね。
今回の試合で、印象的だったのは、体が伸び切った状態で両手でキャッチすること。前半29分の紺野選手のシュートは真横で見ていましたが、高さ的にクリアするであろうボールを完全に体が伸び切った状態で最も簡単に両手でキャッチ。後半16分のルキアン選手がゴール左隅に放った鋭いシュートも、普通片手でクリアするはずのシュートをしっかりキャッチ。どうなっているの?って思いました。以前に比べて守備範囲が確実に広がっていることがわかります。キャッチできれば、相手にチャンスを与えることもなくなりますし、本当に大きなことですよね。
加えて最大のピンチだった後半17分の佐藤選手のヘッドも冷静について行ってクリア。もう素晴らしいという他ありません。
その他、鋭いミドルシュートも片手でクリアする時も力が抜けている様子で、余裕でクリアしているように見え、頼もしさを感じざるを得ませんでした。
西川選手の素晴らしいプレーを見ながら、同時に浦和のGK陣を導く、ミレコーチをはじめとするコーチ陣に感謝と敬意を表したくなりました。
西川選手の日だったことは間違いありませんでした。
ショルツ選手はやはり神だった
いつもハイレベルなプレーを見せてくれて、素晴らしすぎるために、当たり前すぎて逆に印象に残らないというショルツ選手。
今回は、ルキアン選手のドリブルを間合いでクリアしたり、後半8分転倒しても頭でクリア、後半34分ペナルティエリア内の鶴野選手のシュートのブロックと何度となくピンチを救ってくれていましたね。
で、勝つためにはとドリブルで駆け上がり、縦パスで攻撃に起点になるシーンが多くありました。
前半40分のドリブルでの持ち上がりからのセンタリング、続く41分の相手に寄せられて苦しい体勢からの縦パス、安居、大久保、興梠、荻原選手と繋がる流れるような攻撃の起点となっていました。
やはりショルツ選手は、神なんです。
前線でためが作れる 関根選手
関根選手は、かなりの頻度でコメントさせてもらっていますが、前線でのキープ力、ポストプレーの進化が目を見張るものがありますし、今回の終盤の攻勢の際にも目立っていました。試合終盤まで、走りきれるフィジカル面の好調さもありますし、興梠選手のプレーを身近で見ながら学んで成長しているというのもあると思います。
そんなことから自分が思うのは、関根選手のトップ下はアリなんじゃないかなと思います。
駆けつけた浦和サポーター
いやー飛行機ですぐとはいえ、この人数。さすが、浦和サポって感じでしたね。
自分は、メインの端の指定席にいたのですがいつの間にかここも、浦和サポでいっぱいに。浦和の好調さとサポーターの熱さを感じました。
どっと気疲れした試合でした
内容的には引き分けは妥当だが、こういう試合をものにできるかどうかが、優勝できるかのキーポイントになると思います。シュートチャンスはあっただけに、決めたかったと言うのが正直な感想。ハラハラドキドキが続く試合だったため、試合後にどっと疲れを感じました。
その後のこぼれ話として、実家に戻る前に学問の神様の太宰府天満宮にお参りに行ったのですが、浦和サポが数多くいらっしゃってました。そのうちの一人の男性と目が合って、無意識に「お疲れ様でした」と声を掛け合っていました。アウエーは、見知らぬサポーターも一体になっていいなと思った瞬間でした。
※なお、本記事の自分で撮影した以外の写真は、浦和公式サイトの写真を引用させていただきました。
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