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勝者のメンタリティが滲み出た!【浦和レッズ観戦記(鳥栖戦)】

鳥栖との対戦はなぜか厳しい日程

2連勝で迎えた今節のアウエー、サガン鳥栖戦。なかなか勝てていない鬼門の駅前不動産スタジアムでの対戦は、是非とも勝って勢いをつけて、上位との差を縮めておきたいものです。

前回の鳥栖との対戦は、激闘のACL決勝を戦って中3日。今回も湘南戦の後中2日。なぜか鳥栖との対戦はスケジュール的に厳しすぎます。

しかも、つい最近戦った印象があるのですが、それもそのはず、まだ2ヶ月弱の間隔での対戦。Jリーグのスケジューリングはどうなっているんでしょうか?

とは言え、文句を言っても始まりませんね。

勝者のメンタリティが滲み出た試合だった

結果としては、厳しい日程をもろともせず、落ち着いた戦いで試合巧者ぶりを発揮し逆転勝利。

勝者のメンタリティと言いますか、先制されてもメンタル面での安定があることで、終盤の逆転劇に繋ぐことができるチームを素晴らしく思いました。

やはり鳥栖はうまかった

前半は、鳥栖ペースで、ボールを持たれ苦しい戦いが続きます。

象徴的だったのが、前半7分の先制点のシーン。浦和の右サイドで、小気味よいパス交換でボールを回され、そこから一瞬のタイミングで出された手塚選手の芸術的なセンタリングを、長沼選手に決められ先制を許します。

手塚選手と長沼選手。いい選手ですね。特に長沼選手は、前回の対戦でも得点されていますし、チャンスにヌーッと現れて確実に決めていく、相手にしてみたら本当に嫌な選手です。

それ以降、大畑選手が、長沼選手に引っ張られて、低い位置で内側に絞りすぎになってしまいます。岩尾選手がフォローするものの、不慣れなポジションである高橋利樹選手がその前の左サイドの広大なエリアを守る、といった引き気味の態勢を強いられることになります。

強かに点を取る

ただ、今回の浦和は、そんな厳しい状況でも落ち着いていたし、積極的なチャレンジも忘れなかった。それが鬼門での勝利につながったのです。

先制点を取られた直後には、敦樹選手の積極的な攻め上がりからのセンタリングに、中央に侵入してきたカンテ選手がセンターフォワードらしさを発揮したシュートで同点。

そして、37分、カンテ選手へのファールで得たフリーキックで、相手ゴールキーパーが前目のポジションを取っていたのを見逃さなかった岩尾選手が芸術的直接フリーキックで逆転するという展開。

まさに強かという言葉がぴったりの試合を繰り広げます。驕り高ぶったようなちょっと言い過ぎな表現ですが、王者の貫禄が少し垣間見れたような戦いのように思えました。

攻撃に形が見えてきた

そして、後半55分にいつもの選手交代。興梠選手、関根選手を投入してハイプレスを行うことで、相手から主導権を奪い返し始めます。

見事なギアチェンジです。それ以降は、浦和の展開。

ここ数戦、タイミングを見計らったハイプレスとセカンドボール奪取、裏を取る姿勢、サイドの突破、ポケットへの侵入と、積極的な攻撃の姿勢が見て取れます。

また、今まで守備寄りのプレーが多かった、岩尾選手、マリウス選手、ショルツ選手が積極的に前目のポジションをとって、攻撃の起点となるプレーを繰り広げます。

攻撃の練習の成果が徐々に現れつつあるのと同時に、選手たちの一体感のある攻撃への意識が垣間見れて非常に頼もしく思えます。

大事なことは、一貫性というか、一体感があること。個人プレーではなく、チームプレー。その首尾一貫性を感じるからこそ、一時的なものではなく継続的なパフォーマンスにつながると思っています。今後の期待感が膨らみます。

印象的だった選手たち

今回はやはり得点をとった二人ですね。

頼れる男!!岩尾選手

最近、岩尾選手は、遠藤ヤット選手に見えてくるんですよね。

高精度のキックで、チャンスを演出し続けますし、狡猾かつ集中力の高いスマートなプレーを繰り広げます。

ここ数試合は、前線にも積極的に顔を出して、決定機を演出します。

この試合で、象徴的だったのが、58分のシーン。関根選手が競ったボールをペナルティエリア内に飛び出して受けた岩尾選手のスクリーンプレーで、興梠選手、関根選手と繋ぎ、関根選手がシュートしたシーン。

他にもペナルティエリア近くでのプレーはいくつか見れましたし、彼の持つ攻撃的なセンスを今後もどんどん披露してくれることを期待しています。

得点シーンは、これぞ岩尾選手!!真骨頂といったシーンでしたし、惚れ直しました!!

そして、喝を入れたいのは、相手キーパーだけでなく、DAZNの放映担当。しっかり生で放映してくれていたら、もっともっと嬉しかったと思うと残念でなりません。彼らは、90分集中を切らさないことの大事さを身に染みたでしょう。

いい笑顔です。惚れ直しました。

これから量産体制を期待!カンテ選手

この試合でストライカーらしい得点を見せてくれたカンテ選手。

今までのカンテ選手は、献身的な守備もそうですし、真面目なプレーは信頼のおけるものでしたが、攻撃がうまくいかないと、下がって攻撃の起点になろうというプレーを見せてくれていました。ただ、それが逆にペナルティエリア内でのフォワードとして得点を取る役割をこなすことがやや難しくなる要因でもありました。

ここ数戦、チームが徐々に攻撃へとシフトしていく中、周りの選手がゴールエリア付近まで、ボールを運んでくれて、カンテ選手は中央で点を取るという仕事に集中できる環境ができて来ていると思います。

日本の気候やチームに慣れて来て、いよいよゴールの量産体制が築かれつつあると思います。機は熟したと言えるでしょう。期待しています。

このお茶目な表情もたまりません。

そして試合後のマチェイ監督の一言

DAZNでの試合後のインタビューで、ぱっとマチェイ監督が映った時、左の目にちょっと違和感を感じました。泣いているのか?と。

そして翌日のフットボールゾーンの記事で、マチェイ監督は、試合後、以下のようにコメントしていたことを知りました。

「正直、このチームで仕事をすることができて本当によかった。チームに大きなリスペクトを感じている」と。

やっぱり、少し涙がこぼれていたのかもしれません。

この言葉を聞いて、彼がそんな風に思ってくれていることに対して、自分は本当に嬉しかったし、サポーターの皆さんもそう思っているに違いありません。

冷静な戦術眼とチームマネージメント力、熱いハートと、指揮官として全てを兼ね備えているということができるマチェイ監督は、もう浦和にとって絶対不可欠になっているのは間違いありません。このブログで何度も言っておりますが、末長く浦和を指揮してもらいたいと切に思います。

次節の対戦は、FC東京戦

次節は、1週間相手のホームFC東京戦。

初戦のアウエー戦で屈辱の敗北を喫した相手なだけに、絶対に勝ちたいところです。

個人的には、初めて浦和の試合を生で観戦する友人を招待することから、いい試合で勝ってもらって、彼らがリピーターからサポーターになってくれるのを心から願っております。

※なお、本記事の写真は、浦和公式サイトの写真を引用させていただきました。

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