1年前、自分を変えたいと思っていたのに
昨年の6月にこのブログをスタートして、今までの自分を変えていきたいと思いこんな記事を上げました。
その時の目標、ありたき自分は、
自分らしさを大切にしながらも、元同僚のHくんのように、
- 朗らか
- 思いやりがある
- 人を許すことができる
そんな自分になりたいと考えています。
- でした。
でも、約1年が経過して、ここ1年全く変わっていない気がします。
それはそうですよね。何かのきっかけがないとそうそう変わりませんし、気付いたとしても継続的に続けていかなければ自分のものにならないですよね。今まで生きてきた中で凝り固まった自分というものを変えようとするのですから。
そんな中でヒントを探すために本を探している中で見つけたこの本。
題名:GRATITUDE 毎日を好転させる感謝の習慣
著者:スコット・アラン 弓場隆 訳
発行:ディスカバー・トウェンティワン
ありたき自分になるためには、
・「感謝する心を持つ」ことがスタートポイントだということ
・自分にはそれが欠如していること
に、この本が気づかせてくれた気がします。
今の自分を考えてみると
人間関係が不得意な自分。そして、どうしても、自分に矢印を向けるタイプ。なので、「周囲がどうあろうと、今の自分があるのは自分の選択と努力によるもの」という凝り固まった考え方があります。
かと言って、周りの様子は見えていないわけではなく、見えているものの、自分を優先させるのに見ないふりをする、ある意味身勝手なところがあると思います。
会社人生で色々と不条理な目に遭ってきて形成された人格とも言えます。
自分を守るにはこれでいいと思うのですが、人生このままでいいのか?とずっと思ってきました。
最近、自分の周りの人や物に関してはよくそう思う。家族や自分の持っている物(クルマや家、家電製品など)は、そのありがたみをすごく感じることができるし、大切にしているつもりです。例えば、クルマは、10年以上、20年近く大事に乗るのが自分のポリシーだし、頻繁に洗車したり整備したりして大事に乗っています。
それを少し範囲を広げて、近所の人々や会社の人など考えてみるとどうだろう。あっという間に閉鎖的になる自分がいる。そこが境界線な気がします。
原因は、相手をよく見ようとしない、興味を持っていないところがあると思う。付き合わなくても生きていけるくらい思っている気がする。嫌いな人とは付き合わなくていいみたいな。
社会的なものもそうかもしれない。当たり前のものはあって当たり前という感覚がいまだにありそう。
そんな意識を変えて、感謝の気持ちを持つことができれば、相手を許せたり、寛容になれて、ありたき自分に近づける気がしてきました。
感謝の心は幸福を2倍にする
本書の表紙に、感謝の心を持つ事の効能をこう書いてあります。
感謝の習慣を持つことはある意味手段であって、幸福な人生を送ることが目的とも言えます。
感謝の気持ちの有無による人生の違い
本書には、感謝の気持ちがある人とない人で、こういう人生の違いがあるよと語っていると理解しました。
どういった流れで幸福な人生に辿り着くのか?というとこうです。
感謝の気持ちのある人
感謝の気持ちのある人はこんな人生を送っているに違いない。
持っているものへ意識を向ける
→豊かさ意識 →感謝の気持ち →大きな目標達成 →幸福感を感じる
この流れは明らかに良い人生を送るいい流れであると言える。
感謝の気持ちのない人
感謝の気持ちのない人はこんな人生を送っているに違いない。
持っていないものへ意識を向ける
→欠乏意識 →感謝の気持ちの欠如 →強欲 → 不平不満、幸福感が味わえない
この流れは明らかに残念な人生を送る流れであると言える。
意識の持ち方
本書は、持っていないものから持っているものに意識を切り替えることが大事と書いている。持っているものの存在価値やありがたさを考えることが大事だと。
言いかえれば、当たり前なものという感覚を捨てなさいということだと思う。当たり前なものはない、その当たり前は誰かが作り出しているということに感謝すべきということ。
自分一人で生きていけるなんて思っている人がいたとしても、実際そんなことはありえない。社会においていろんなことを享受して生きているわけで、電気や水道、電車や飛行機、それらの生きていくために必要不可欠な社会インフラは、誰かが作り出して提供しているもの。災害時になると社会インフラが遮断してそのありがたみを痛感する。しかし、元に戻ればすぐに当たり前の意識に戻ってしまう。それではダメで、常に感謝の気持ちを持ち続けないといけないと思う。
そして今の自分に本当に大事な事。それは、周りにいる家族や友人、会社の仲の良い同僚のみならず、近所の人や会社でうまくいかない同僚や上司、不親切な人まで、持っているものとしての意識をしっかり持ち、そこから何かポジティブな面を探り出して、彼らの存在価値やありがたさを再確認することだと思う。自分にとって難しい事ではあるが、それを課題意識を持って生きていきたいと思う。
そうすると、今いろんな物事に支えられて、生かされていることを感じ、生かされている有り難さを感じることができると思う。
持っていない物に意識を向けると、意識の範囲が狭くて、何か利己的、独善的な感覚に偏りがちになる気がする。それはやはり、感謝の気持ちを保つということに対して、対極的な物だなと思う。
豊かさ意識と欠乏意識
本書にある豊かさ意識とは、持っている物に意識を向ける事で、満足感を満たし心を豊かするということ。それが老子の言葉である「足るを知る」に通じる考え方ではないかと思う。
対して欠乏意識は、いつまでも満足できなくて、心が常に豊かにならない状態だと思う。現状をちゃんと理解して自分がやってきたことに一定の評価と持っている物に意識を持たず、粗雑に扱っていては、丁寧な人生を送ることができないと思います。
強欲と大きな目標達成の違い
もう一つ、大事なことが書いてありました。強欲とより大きな目標達成との違い。そこの違いは、感謝の心があるかどうかだと。
・強欲というのは、有り余る富や権力を手に入れようとするただ利己的に度を越した願望であり、それを達成したとしても感謝という気持ちはなく、次から次へ願望が芽生えてくるというもの。
・大きな目標の達成というのは、正しい目標に向かって努力して達成した際に感謝の気持ちが存在する。達成できなくても、その過程において感謝の気持ちが湧いてくる、そんなことだと思う。
目標の考え方として、それが自分にとって正しい目標なのか?それは目的ではなく手段なんではないか?ということもしっかり問いたいと思う。ただのの金儲けや権力を手に入れようとすることは、目的ではなく手段であり、その奥に本来の目的、例えば「幸せな生活を送る」とか「家族を幸せにする」とか、会社で言えば「社会貢献する」とか「お客様を笑顔にする」とかいう本当の目的があると思う。その目的を履き違えていたら、いつまでたっても幸せを得ることなどできないと思う。
感謝の気持ちを抱くにはどうしたらいいのか?
本書にはこうあります。感謝することは天性のものでなく、後天的に努力して身につけるものであると言っています。
この言葉は自分にとってすごく救いとなって、努力すれば身に付くものなんだとやる気が出てきました。
感謝の気持ちを抱くために、いくつかの手法が紹介されています。
マインドフルネス
マインドフルネスは現在受けている恩恵に集中するための手法。
深呼吸をすることで、心を落ち着けて、過去の苦い経験や未来への不安のようなネガティブな感情にとらわれないようにして、今に集中して自分の感情をコントロールできるようにする。感謝できる心を育む土台作りといったところだと思う。
1日1回、10分間のマインドフルネス(瞑想)を日課にすることにする。
感謝日記を書くこと
本書には、ものの見方を変えるために、「朝の感謝リストを作る」「夜の感謝リストを作る」「日記を書く」「感謝を伝える」などの手法が紹介されている。
いづれにせよ、感謝するトレーニングを習慣化することが大事だと思う。
自分としては、感謝の気持ちを育むために、これから感謝日記を作ることにして、その内容をまとめたものを定期的にブログの記事化するようにしようかと思っています。
毎日、一つでも親切な行為をする
本書では、感謝の心を持つことで、他者に敬意を払い思いやりを持つことことができ、親切心につながる。
なので、毎日一つでも親切な行為をすると決めて実行すれば、自ずと感謝の心を育むことができるということだと思う。
こちらも、これから心がけていきたいと思う。
家族を初め、周囲の人に感謝する
本書では、身近なパートナーや子供、親や親戚、友人や仕事仲間に感謝しようとある。
身近の人ほど関係性のいい人であると思うし、不親切な人や関係性の遠い人よりは比較的感謝しやすいと思う。かといって、馴れ合いになりすぎていて今更恥ずかしいというのもあるとは思うが、勇気を出して、日々感謝の気持ちを伝える努力をし続けることが大事だなと思った。こちらも、これから心がけていきたいと思う。
こんな自分でも感謝の気持ちを育むことができるのか?
不安に思いますが、これから先述の方法を続けてやっていくことで、感謝の心を育む努力を継続していきます。
その進捗を、感謝日記として今後記事にアップしていきたいと思います。
そして、ふと、浦和レッズとビッグモーターの問題には、感謝の気持ちが足りないのでは?と思いつきました。別記事で、それらの問題に感謝の気持ちを当てはめて、問題解決のヒントを考えてみたいと思います。
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