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選手の疲労が心配だ!!【浦和レッズ観戦記(横浜FC戦)】

優勝のためには、勝ち点3が必須の試合

前節の京都戦同様、優勝するためにはもう背水の陣。絶対に勝ち点3が必須な試合。

しかし、横浜FCも降格争いに巻き込まれており、負けは許されないところ。マリノスなどの上位陣を打ち破ってきた上位キラーということもあり、侮れない相手です。

結果的には、1-1のドロー。神戸が勝利したため、5試合残して勝ち点差が8。優勝に向けては、かなり苦しい結果となってしまいました。

前半は、横浜FCペース

前半立ち上がりは押し込まれました

前半立ち上がりから、横浜FCのハイプレスに苦しみます。マルセロ・ヒアン選手、カプリーニ選手の2TOPが積極的に浦和の2センターバックにプレッシャーをかけてきます。岩尾選手などの受け手もマンマーク気味で、なかなかパスの出口が見えず、後ろに下げさせられる展開。

カプリーニ選手は脅威でしたね。上背はそれほどないものの、強靭な体を持つ彼は、ポストプレーとキープ力に優れ、後ろから味方が上がってくる時間を作っていました。また、、スピードに乗ったドリブルはまさに脅威!マルセロ・ヒアン選手とのコンビネーションも秀逸で、14分の先制点はこの2人のゴールと言っても過言ではありませんでした。

ゴールシーンは、マリウス選手の疲労を感じました。選手のドリブルに対峙したマリウス選手がかわされ、カバーに入ったショルツ選手のクリアのこぼれ球をマリウス選手がカバーできず、フリーでマルセロ・ヒアン選手にシュートされて、ゴールを奪われてしまいました。

このような横浜FCペースが、20分くらいまで続きます。浦和は、ここまでチームとして後ろで繋ぐことにこだわっているように見えました。岩尾選手からのロングフィードも見られませんでした。チームが好調な時は、変に繋ぎにこだわらず、ロングパスの裏を取る動きも交えてうまく試合を進める展開がありました。しかしこの試合はそうはなりませんでした。リンセン選手や早川選手のようなスピードがあって裏抜けできる選手がいるのに、なぜそうしなかったのは疑問でしかありませんでした。

20分過ぎから押し返し始めます

20分過ぎから、横浜FCのプレスが弱まってきたせいか、浦和がボールを持って前進できるようになります。26分左から荻原選手、28分右からショルツ選手のクロスがリンセン選手に集まりますが今一歩精度良くありません。

すると35分にリンセン選手にアクシデント。またもモモウラのケガか?継承であることを祈ります。

38分、マリウス選手の縦パスを起点に、早川選手、興梠選手、佳穂選手、酒井選手とワンタッチパスがつながり、佳穂選手がFKをもらったシーンはテンポ良い攻撃でした。

そしてやっと岩尾選手のロングフィードが決まり始めます。44分、酒井選手へのロングフィードを、酒井選手が慎三選手キープしきれませんでしたが惜しいシーンでした。46分、安居選手へのフィードを、安居選手が胸トラップし慎三選手へ。これも惜しいシーンでした。後半に繋がるシーンになりました。

後半、3枚替えで浦和が猛攻

後半開始から浦和が押し込みます

後半開始から、早川選手、荻原選手、佳穂選手に替えて、関根選手、利樹選手、大畑選手を投入して、攻勢を強めていきます。

後半は、浦和がボールキープして横浜FCを自陣に押し込め試合を進めます。かたや、横浜FCは5バック時には6バックで守りを固め、ルーズボールを快速ブラジル2トップがカウンターを狙うといった構図でした。

前半終盤から、決まり始めた岩尾選手のロングフィードが、連発し始めてチャンスを作り続けますが、時間を与えてしまうと横浜FCは自陣に引いてしまい、なかなかその固い守備を崩せません。北ゴール裏の目の前で、横へ横へと繋がるパスに見ている方もストレスを感じざるを得ませんでした。

65分あたりから、利樹選手が中央にポジションをとって、トップ下というよりも、2トップのような形に変えてきました。利樹選手は、積極的な守備や、ポストプレー、ボールをもらう斜めの動きなどすごく良かったと思いました。

そして71分。マリウスの縦パスをその利樹選手がポストプレーで受けて、関根選手へ戻し、関根選手からの慎三選手へのパスで、ゴールエリア内で慎三選手が倒されPKを獲得。ショルツ選手が安定のゴールを決めて追いつきます。(PKかどうかは微妙な判定でしたが、今までリンセン選手に対する誤審で2点失っていることを考えると、その分1点返してもらったと考えたいと思います。)

終盤の猛攻は身を結ばずドロー

ここから、サポーターの声のボリュームも上がり最高潮に。しかし残念ながら押し込んみまくっての攻撃でしたが、ゴールを破れず。

最後、95分の安居選手のシュートは、入った!!と思っただけにガックリ。でもスタジアムではわかりませんでしたが、帰ってDAZNで見返すと、シュートコースにンドカ選手がしっかり入っていて非常に難しいシュートでしたので、安居選手を責めるわけにはいかないシーンでした。

力の限り、声の限りサポートしただけに残念な結果となってしまいました。

試合終わってみて

チャレンジするプレー、積極的なプレーが欲しかった

後半、特に相手が全員守備の状態になってから、横パスが続くシーンが多くありました。確かに、相手の2TOPの足の速さを考えると、変にチャレンジしてボールを失った後の速攻が怖いという心配はありましたが、それでもチャレンジして欲しかった。

大久保選手や松崎選手などのドリブラーがいないところが如実に攻め手を欠いた結果になってしまった気がします。

また、ミドルシュートも少なかった。シュートを打てば何かが変わります。そんな積極性が足りなかった気がしました。

フィジカルだけでなくメンタル面での疲労も心配

試合後によぎったのは、酒井選手が試合前語っていた言葉。

「監督、スタッフ、選手は120%戦っている」

ケガ人も増えてきていることから、限界を超えてプレーをしてるのではないか?と心配してしまいます。フィジカルだけでなく、メンタル面での疲労も今回の試合で感じました。そんな意味で、積極的なプレーの発想ができなかった可能性もあると思いました。

シーズン終盤に差し掛かって、Jリーグだけでなくルヴァンカップも含めて、優勝という結果に直結する緊張する試合が続いていきます。

ですが、マチェイ監督には、柴戸選手、平野選手、馬渡選手、堀内選手などの控え組をうまく使ってもらいつつ、レギュラー組の疲労をうまく分散させてもらいたいと思います。戦力が少し下がる可能性はありますが、勝ちにこだわるあまり、レギュラー組が壊れてしまっては元も子もありません。特に、出突っ張りのベテラン岩尾選手が心配です。それで勝てなければ、優勝できる戦力ではなかったということで諦めがつきます。

その間に大久保選手や中島選手、シャルク選手といった怪我人が戻ってきてくれるのを祈るばかりです。

印象的だった選手たち

勝ちたい気持ちがひしひしと伝わってきた 酒井選手

試合前のウォーミングアップの前。まだ誰も選手が出てきていない時間に、ベンチに座っている選手が1人。肉眼ではわからないので、カメラで最大に拡大して写真を撮ってみてわかったのが、酒井選手でした。

大事な試合だというので、1人で集中したかったのか?わかりませんが、そのシーンで彼に意気込みを感じました。

試合でも、積極的に高いポジションをとって、攻撃参加。絶対に勝とうという気迫がひしひしと伝わってきました。本当にキャプテンとしてチームを引っ張ってくれています。この試合は特にそれを感じました。キャプテンありがとう。

この人なしには浦和はない! 岩尾選手

前半の終わり頃から始まった、攻撃の起点になっているロングフィード。数えてみました。

44分 酒井選手へのロングフィード
46分 安居選手へのロングフィード
56分 利樹選手へのロングフィード
57分 安居選手への裏へのロングフィード
62分 酒井選手へのロングフィード
86分 慎三選手へのロングフィード
89分 酒井選手へのロングフィード
92分 安居選手へのロングフィード
95分 慎三選手へのロングフィード

9回です!!それも86分からの立て続けの4回はすごい。

そのほかにもCKやFK、79分失点しそうなシーンでの責任感を持ったクリアと存在感ありありでした。

岩尾選手は、今の浦和に欠かせない、絶対外せない選手です。でも、ここ数試合、90分出ずっぱりが続いていて、怪我しないか?ヒヤヒヤしています。カラダと相談して、絶対に無理しないでほしいと思います。

確実な守備と攻撃参加!戻ってきた 大畑選手

左サイドバックでスタメンだった荻原選手が、横浜FCの山根選手とのバトルでイエローをもらっていたこともあり、後半の立ち上がりから、大畑選手の投入となりました。

この試合の大畑選手は、攻守に安定した本来のパフォーマンスを披露してくれました。

49分 マルセロ・ヒアン選手のカウンターに、戻った大畑選手がうまくシュートコースを制限してくれました。

47分の左からの積極的なシュート。50分、53分と相手のパスカット。57分のボールをもらう斜めのランニング。すごく良かったと思います。

そもそも、昨年はレギュラーだった選手ですから、ポテンシャルは皆が認める選手。シーズン終盤に向けて、本来のパフォーマンスを発揮し、チームに貢献してくれるのを期待します。

次の試合は、ACL ハノイ戦

次は、明日、埼玉スタジアムでの、ACLの予選リーグ、ハノイFC戦です。ベトナムのチームは、全くイメージできませんが、予選リーグ突破のためには、ホームでの初戦を落とせません。

リスペクトを持ちながらも、しっかり勝ち点3をもぎ取りましょう!!

※なお、本記事の写真で、自分で撮影した写真以外は、浦和公式サイトの写真を引用させていただきました。

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