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力強く勝ち切った!!【浦和レッズ観戦記(柏戦)】

優勝のためには、勝ち点3が必須の試合

ここずっと、こう言っている気がします。本当に負けられない戦いが連続しています。そしてゴール裏にはこんな弾幕が掲げられました。

浦和サポーターの総意と言える言葉です。

今節の対戦相手の柏レイソルは、残留争いの渦中にいながらも、夏に井原監督に変わってから守備が整備され、浦和の犬飼選手をレンタルで獲得して、彼の貢献もあって上り調子。マテウス・サビオ選手の出場停止や、代表から帰ってきた細谷選手の起用の難しさなど、浦和に有利な条件はありますが、決して侮れる相手ではありません。

そして、アメリカから浦和サポの友人の参戦(なので今回は指定席観戦)、柏サポの後輩の参戦と、個人的には負けられない試合でした。

結果的には、2-0の完勝。翌日の上位2チームの試合を悠々とみることができるような状況になりました。(残念ながら、その2チームもしっかり勝ってしまいましたが。)

前半は、攻めあぐんだ

柏はしっかりとした守備網で自由にさせてくれません

事前にはハイプレスが特徴的という情報でしたが、しっかり構えて、ハーフウエーライン手前あたりから全体でプレスをする形。

ビルドアップがうまくいかない時には岩尾選手が下がってビルドアップに参加することが常ですが、この試合はそれをやり始めるのが早かった。それは、ビルドアップがうまくいっていなかったことを象徴しています。

ですが、自分が思うに、柏の攻撃にヒヤッとする場面は8分の戸嶋選手のシュートくらいで、そんなに焦りを感じる試合ではありませんでした。

30分過ぎから岩尾選手が動き始めます

すると岩尾選手のロングフィードが決まり始めます。

30分の利樹選手へのロングフィードを皮切りに、32分と36分荻原選手へ、37分大久保選手へ、39分酒井選手へと確実に相手のラインを押し下げつつチャンスを作り出していきます。惜しいシーンもあって後半への期待感を感じさせます。

後半、プレースピードが上がり柏を圧倒

後半開始から浦和が押し込みます

後半開始から、興梠選手に変えて安居選手を投入します。スタメンから外れることとなった安居選手のみなぎるプレーが浦和の攻撃を活性化させます。

明らかに、ワンタッチパスやテンポのいいショートパスが増えて、確実にプレースピードが上がっていきます。そして前半の調子で守備をしていた柏の選手が明らかについていけなくなり、自陣に釘付けにさせられます。

そして、52分、酒井選手を起点に、パスを受けた大久保選手。彼は、酒井選手がパスを出す時点で、安居選手が中央から右の裏のスペースに走り込んでいたのが見えていたんでしょう。素晴らしいワンタッチパスを安居選手に送り、彼のフリーのチャンスを作り出します。

ボールを受けた安居選手は、いつもならボールを持って味方を探すところが、思い切りのいい強烈なシュートを放ちます。キーパーが弾いたところを、詰めていた佳穂選手が確実に決めて素晴らしい先制点でした。

さらに畳み掛けます。57分に、敦樹選手の縦パスを受けた大久保選手が柏の間伸びしたスペースを自由にドリブルで前進し。佳穂選手にパス。そして佳穂選手が左から駆け上がってきた荻原選手に見事なジェントルスルーパスを通します。そのボールを荻原選手が思い切りよく左足一閃。カミソリのような切れ味のあるシュートで追加点を決めます。

ここまでの時間帯は、浦和の攻撃の鋭さに、柏のディフェンスラインが下がりすぎていて中盤のスペースが空き、浦和が自由に攻撃できるようになっていました。

柏の終盤のフォワード投入も実らず浦和の勝利

荻原選手の追加点の直後、井原監督は武藤選手を含む3枚の攻撃的選手を投入。そして68分にはU22代表の試合でアメリカ帰りの細谷選手、77分にドウグラス選手とフォワードを合計3枚投入して押し込もうとするも、リーグ最小失点の浦和の守備陣はそう簡単に崩せず、タイムアップ。浦和の完勝の結果となりました。

試合終わってみて

浦和のモチベーションとコンディション、クオリティが明らかに柏を上回った試合となりました。

そして、この金髪コンビの活躍が今日の勝利に大きく貢献したと思いました。本当に目立っていました。

そして、佳穂選手のヒーローインタビューで語った言葉が、今の浦和を象徴している気がしました。

「チームとして、いいポジショニングをとって、いい連動の中戦えてる」

今の浦和の生命線だし、成熟してきたなと感じました。

印象的だった選手たち

やっと帰ってきた!! 佳穂選手

この試合での荻原選手とのコンビネーションは最高でした。左サイドやゴールエリア付近でのパス交換やラストパスは素晴らしかった。

また、先制点のシーンでは、安居選手のシュートのこぼれに対して集中力高く寄せて、シュート。見事に今季初ゴール。ACL決勝以後の苦難から考えると、これでやっと帰ってきたと言い切ることができます。

そして、2点目の荻原選手へのアシストは、荻原選手の足元にスッと、どうぞ決めてくださいというジェントルパス。小野伸二選手を彷彿とさせました。

また、この笑顔が帰ってきたのも本当に嬉しいですね。

スーパーな活躍! 荻原選手

ルヴァン準決勝の第1戦、ハンドしてしまってPKを献上してしまってから、荻原選手はギアが一段上がったプレーを見せてくれます。勝利に対する渇望感というか貪欲さがみなぎっています。

この試合のプレーを挙げてみると、

・32分、岩尾選手とのワンツーで左ポケットに侵入しシュート
・40分、興梠選手のヘッドを演出した精度の高いセンタリング
・43分、縦へ走り込みボールを受ける
・47分、酒井選手のグラウンダーのセンタリングをダイレクトシュート
・57分、佳穂選手のスルーパスを受けてカミソリシュート、ゴール

運動量多く、アップダウンと固い守備で力強いプレーを見せてくれました。本当に逞しくなってきました。

浦和のエンブレムを握っての雄叫び!!カッコイイ!!

素晴らしい写真ですね!

力強いプレーが頼もしい!! 利樹選手

試合開始早々の6分に、膝を負傷した関根選手に変わって、急遽投入された高橋選手。中央で2トップ気味なポジションから25分過ぎに左サイドへ。後半開始早々から興梠選手に変わってフォワードの位置で86分までプレーしました。

今回、フォワードの位置でのプレー時間が比較的長く、その中でしっかりとしたポストプレーを見せてくれました。47分のショルツ選手のロングキックをしっかりポストプレーして大久保選手を前進させたプレーが象徴的でした。

また左サイドでプレーしている時に、裏を取ろうと斜めに何度も走っていた動きも素晴らしいと思いました。30分の岩尾選手からのロングフィードを斜めに走って受けようとしたシーンが象徴的でした。

彼が将来の浦和の日本人フォワードの柱になってくれるような予感がしました。

次の試合は、ACL 浦項戦

次は、明日、埼玉スタジアムでの、ACLのグループステージ、浦項スティーラーズ戦です。

ACLグループステージ突破のために、最も重要な試合です。主力が負傷して出場できないとの情報もありますが、どんな状況であろうと忍耐強く戦って勝ち切ろうとするのが韓国勢。去年のグループステージで対戦した大邱FCや、準決勝で対戦した全北現代との戦いを思い出せばまさにそうです。

厳しい戦いになると思いますが、力の限り声出ししてしっかりサポートしたいと思います。勝ち点3をもぎ取りましょう!!

※なお、本記事の写真で、自分で撮影した写真以外は、浦和公式サイトの写真を引用させていただきました。

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