去っていく監督や選手たちを思うと寂しさが募ります
この11月は、浦和に関わる人たちにとって怒涛の不幸が押し寄せる月となってしまいました。
酒井選手や敦樹選手をはじめとするけがでの離脱、公式戦連敗、マチェイ監督の退任発表、カンテ選手の現役引退、シャルク選手の退団。
浦和レッズサポーターを長くやっていると、シーズンの最後は、毎年心が寒く、寂しさが募る季節となってくるのです。そして徐々に増してくる寒さがそれを助長します。
今年は、リーグ優勝を逃したものの、ACL優勝、ルヴァンカップ準優勝と、着実な成績を残してきただけに、監督始めとする人々の離脱は、自分にとってもかなり堪えました。
でも、こう考えるようにしました。どんなに貢献してくれた監督や選手たちでもいつかは浦和を離れる時が来る。彼らは、個人個人いろんな事情を持ってプレーしてくれていて、それが彼ら自身の判断なら変えようがありません。エールを送り送り出すしかないのです。
これは、転職する人たちを見送る経験と良く似ています。自分も多くの同僚や部下を見送っていました。
それに対して、ずっと落ち込んだり、立ち止まったりはできません。なぜなら、浦和レッズというクラブはずっと続いていくのですから。更なる新戦力が補強され、また新たなチームを作り上げて、我々は彼らをずっとサポートしていく。クラブの歴史は繋がっていくのです。
なので、残りの試合、後悔なく戦ってもらって、去っていく人々には感謝の気持ちを表して送り出し、新たな戦力が作り出す、生まれ変わる浦和レッズを心待ちにしようと思います。
ルヴァンの借りを返したいホーム最終戦
前半立ち上がりから浦和らしいプレーを繰り広げます
ルヴァンカップの悔しさを晴らしたいこの試合。浦和は立ち上がりから、しっかりと浦和らしいしっかりとしたプレーを展開。ルヴァンカップ決勝でカウンターでやられたサイドをしっかり押さえてカウンターが得意な福岡にやらせません。
トップ下に入った中島選手が、周りとの良好なコンビネーションを見せて攻撃を組み立てていきます。そして前半12分、その中島選手とのワンツーでゴールエリア内に進出した明本選手が奈良選手に倒されます。
オーロラビジョンに写された映像を見てPKを確信。そして安定のショルツ選手のPK奪取。
今日は行ける!と思ったのでした。
しかしまたもや紺野選手にやられるのです
そんな期待は、すぐにかき消されてしまうのです。前半31分、福岡ディフェンダーからのヘディングのハイボールをうまく山岸選手にトラップされ、すぐさま前線の紺野選手にロングパス。紺野選手はワンタッチでループシュート。見事にゴールされてしまうのです。
このゴールを見て、2017年ACL決勝の決勝ゴール、武藤選手からのパスを受けたラファエルシルバ選手のゴールを思い出してしまいました。
それにしても、柴戸選手の落下地点の判断ミスと、西川選手のポジショニングミス。残念な失点でした。
後半53分、いいように左右に振られ、さらに失点。これは完全にやられましたが、直後の61分、西川選手の緩いパスを受けた柴戸選手がターンした時にプレスされてボールロスト。こぼれをまたも紺野選手に決められます。
リンセン選手、シャルク選手を投入して、終盤押し込み、シャルク選手のゴールがあったものの、結果的には敗戦。またもや寂しいホーム最終戦となってしまいました。
「博多へ帰ろう!!」を2年連続聞かされました
昨年のホーム最終戦も、今年同様、福岡との対戦でした。その時、福岡は残留をかけた戦いで、同点ゴールで引き分けに持ち込み、残留を決めました。浦和側としてリカルド監督の最後を勝利で飾りたかった試合でした。
試合終了後、福岡サポーターが歌った歌。
「博多へ帰ろう、博多へ帰ろう、博多へ帰ろう、みんなで帰ろう!!」
故郷である福岡のチームが残留を決めて嬉しい反面ちょっと複雑な気持ちでした。
その試合の観戦記を読み返してみたら、自分で書いた恐ろしい文章がありました。
「厳しい言い方ですが、残留争いの常連を卒業できるように来年以降頑張ってほしいと思います。」
今年、福岡は残留争いの常連を卒業したどころか、我々浦和の前に立ちはだかって2度勝利するところまで進化してしまったのです。自分の上から目線の言葉を悔いてしまいました。
そしてこの試合の試合終了後、またあの歌を聞かされることとなったのです。
来年はあの歌を聞かなくていいように、福岡に快勝できる浦和に進化してくれることを期待します。
マチェイ監督の挨拶
サポーター全員が2年目のマチェイ体制を見てみたかったと思っていたに違いありません。それほど、彼の人間力、指導力、リーダーシップに引き込まれて、魅力を感じていたからです。
今年の選手補強がうまくいっていなかったのは、みなさん認めるところであり、そんな中、苦しい日程を苦しい台所事情をやりくりしながら、今年の成績を収めることができたのは、間違いなく彼の力によるものでした。
だからこそ、来年も指揮するマチェイ監督を見たかった。来季の補強に関しては、監督が把握しているチーム状況から必要な選手を選び、交渉する戦略を練る時間が十分にあるからです。
しかし、最初に書いたように本人の意思を曲げることはできません。感謝の気持ちを表し、残された我々は次に進んでいこうと思います。
マチェイ監督がこの後、どういうキャリアに進んでいくか分かりませんが、ぜひポーランド代表監督になってワールドカップで活躍するマチェイ監督の姿を見たいですね。
そして、ビッグになって、浦和に戻ってきて欲しいと思います。ずっと死ぬまで待っていますよ!!ありがとうマチェイ監督!!
次は、ACL ホーム武漢戦です
続く水曜日には、ACLグループステージ突破に向け、絶対に負けられない武漢戦です。
時間はあまりありませんが、もう一度気持ちを撒き直して、奇跡のグループステージ突破に向け、絶対、勝ち点3をもぎ取りましょう!!
※なお、本記事の写真で、自分で撮影した写真以外は、浦和公式サイトの写真を引用させていただきました。