ここ数年にはなかった期待感
サポーターの期待は高まるばかり
浦和レッズの2024シーズンに向けた体制発表会が開かれたのは、ちょうど1ヶ月前。高まる自分の気持ちを抑え切れない様子をこの記事に書きました。
そして、ここ1ヶ月、沖縄キャンプの様子、練習試合の結果、大原練習場での各選手の充実した様子を見てくる中で、さらに期待の気持ちが高まってきているのを感じざるを得ません。
それは、公開練習時に来ているサポーターの数、シーズンチケットの売れ行き、ホーム開幕戦の東京ヴェルディ戦のチケットの売れ行きから見ても、サポーターのボルテージは例年になく高まっています。
圧倒的な戦力と有利なスケジュールが優勝へと導く
昨年は、鉄壁の守備でしぶとく勝ってきスタイルでしたが、今シーズンは大補強によって明らかに攻撃のタレントが豊富になって、攻守のバランスが整ってきています。
また、選手層も、明本選手と荻原選手が同時に抜けた左サイドバックはやや不安ですが、それ以外は、選手層が厚く、各ポジションにレギュラークラスの選手が複数いて、激烈なスタメン争いを繰り広げています。
昨年を振り返ると、ACL含めた史上最大の過密日程が選手たちのカラダを蝕んでいき、最終的にはスローダウンという形になってしまいました。
反面、今年は、結果的にリーグとルヴァンカップに集中することになり、試合と試合の間にリカバリだけではなく戦術練習を行える時間が確保できることも好材料の一つです。
ヘグモ戦術への期待と不安
ヘグモ戦術への期待
これまでのいろんな報道や選手たちのコメント等を総合すると、現時点でのヘグモ戦術は、4-3-3で大きくポジション変更せず、下がらずに我慢してビルドアップし、サイドアタッカーに良質なボールを供給して勝負していくスタイルだということ。また守備に関しては、昨年の硬い守備スタイルを踏襲していくということでした。
このスタイルでの大きなメリットとして考えられるのは、各選手の役割がクリアになったことだと思います。酒井選手を例に挙げると、昨年までは、劣勢になると責任感の高い酒井選手はちょっと強引とも思える駆け上がりで攻撃参加していました。しかし、怪我や過密日程もあったのですが、そういう戦術が彼のフィジカルを消耗させ、本来の酒井選手らしい1対1の守備パフォーマンスが悪くなっていたことは否めませんでした。今シーズンは、前線に強力なサイドアタッカーがいますし、酒井選手は、ここぞという時にタイミングよく上がればよく、守備の役割を全うすることが可能だと思います。
ただ、しつこいくらいに前線から追いかけるハイプレスが流行しているJリーグにおいて、このスタイルを続けていくには、個人個人の相当な技術、つまり囲まれても取られない圧倒的なキープ力と展開力が必要であろうと思います。それを見越してヘグモ監督は、まさに秘蔵っ子であるグスタフソン選手を引き抜いてきています。彼がこの戦術の中での重要なピースであることは明らかです。
しかし、同ポジションを争う自分が推している岩尾選手も負けてはいないと思います。今シーズン、岩尾選手の出場時間が短くなる可能性もありますが、グスタフソン選手のポジティブな部分を吸収してさらに飛躍してくれれば本当に嬉しいです。
今シーズン、浦和がヘグモ戦術を貫き通す上で、自分がキープレーヤーだと思うのがグスタフソン選手と岩尾選手の2人じゃないかと思います。
不安要素があるとしたら
不安要素があるとしたら、2点、いづれも守備に関することが考えられると思います。
1点目は、左サイドバックの人選。現時点では、渡邊凌磨選手がファーストチョイスとされています。個人的には、大好きな選手で、浦和に来てくれることを熱望していた選手ですが、守備の部分での彼のプレーは未知数。昨年は、ACLで強烈な海外選手を薙ぎ倒していた強烈な明本選手が勤めていたポジションなだけに、それと比べても守備強度に不安があるでしょう。大畑選手はオリンピックもあるだけに、宇賀神選手の活躍が予想以上に多く見られるようになるのではないかとも思います。
2点目は、アンカーシステム。グスタフソン選手や岩尾選手が素晴らしい選手であるとはいえ、1ボランチシステムをとったチームに対しては、必ずと言っていいほどそこを狙って攻撃してきます。先ほどもお話しした通り、ここがチームのキモでもあり、うまくいかないと弱点になる重要なポイントでもあるのです。
具体的には、昨年のアビスパ福岡のような、守からの攻への切り替えやサイドチェンジが素早く攻めてくる相手には、終盤のコンディションが悪い状態だったとはいえ、守備の部分で手こずりました。そんな相手に守備の部分の不安が的中しなければいいなと思いますし、具体的な対策を明確に持っておくことを期待します。
心は熱く頭は冷静に、浦和を信じサポートしていく
浦和を信じることが大事
期待で盛り上がっている中、水を刺すような言い方をしますが、最初からうまくいくとは限りません。
浦和の歴史の中で、開幕ダッシュがうまくいったことは、早々なかったと思いますし、昨年だって開幕2連敗でした。
正直、期待しすぎるとその後の失望は大きいもの。
しかし、重要なのは、今シーズンの最後にてっぺんにいることです。
ここ3年間の浦和の歩みは着実なものがあり、しっかりと結果を残してきており、サポーターの目から見ても、信頼感の高い歩みであったと思います。なので、今シーズン、期待しすぎず、浦和を信じることが大事だと思います。
心は熱く頭は冷静に
有頂天になった時に戒める言葉は色々あります。
・好事魔多し
・勝って兜の緒をしめよ
・驕れる者久しからず
・足元を見よ、地に足をつけよ
監督やクラブスタッフの皆さんは冷静であると思いますが、サポーターが過度な盛り上がりや期待をしてはいけないと思います。
こんな時だからこそ、冷静にシーズンを迎えたいと考えています。
自分は、この1年、心は熱く頭は冷静にをモットーに、浦和レッズを信じてサポートしていきたいと思います。