昨日、3社の経営統合に関する記者会見がありました
3日前、ホンダと日産の経営統合のニュースに対する個人的見解をこちらの記事に書きました。

その時点では、日産の経営不振をホンダが背負い、共倒れになるのではないか?と正直不安しかありませんでした。
昨日、三菱含めた3社の社長が経営統合に関する検討を始めると言った趣旨の記者会見がありました。
会見のポイントとしてはこうです。
・この統合での両社の目的は、未来志向。
・単独でやり切れない領域を共同で行うこと、シナジー効果を出すこと。
・統合会社が強くあること。
・各ブランドはキープして、自立して発展していく
・この統合は日産の救済が目的ではない
・統合するための前提条件として、日産が経営上自立・再生すること
・日産の自立化・再生は、日産が責任を持ってやっていくと社長自らが宣言(やめないと言うこと)
・当面はホンダ主導だが、今後会社が発展していく中でずっとホンダがリードしていくというわけではない
・両社長は、社内向けに丁寧な説明をすることを約束
・鴻海(ホンハイ)精密工業の買収の動きは、両社長とも否定
・日産は、ルノーとのアライアンスを継続する
終わってみて思ったこと
会見の内容を見ながら、こう思いました。
・各社の自立性、独立性を強調していたことに一安心
・序列が明確でなく対等だと権力闘争にならないか心配
・救済ではないと言っているが実質的には救済と感じる
・日産の自立化・再生次第では解消の可能性がある
・鴻海の買収の動きの質問に火消しに必死な印象
・日産の社長は、従業員向けを意識したスピーチ
・お互いのいいところはどこ?と言う質問の回答が微妙
・日産がルノーとのアライアンスは継続するのはリスクはないのか?
個別にお話ししたいと思います。
各社の自立性、独立性を強調していたことに一安心
終わってみて重要だと感じたのは、この統合が各社自立、独立していることが条件であること。合併や融合、傘下に置くという話ではなく、ましてやホンダが人員を日産に送り込んで、会社を立て直すような話ではありません。また、ブランドをキープしていくことを明言したことは安心材料。
それぞれが一定の距離感を保ちながら協力すべきところは協力する。そんな枠組みだと感じます。
これは、状況次第ではいつでも切り離せる形態だと思いますし、個人的には安心しました。
6月までに日産の経営状態や計画様子を見て、本当に統合するか?判断するようです。
序列なく対等だと無駄な権力闘争に発展しないか心配
ホンダの社長は、当面はホンダがリードしていくとのことだが、将来的にはそうではないと語りました。
その不安材料としては、序列が明確でなくなると全く無駄で意味のない権力闘争に発展し、無駄なエネルギーが発生しそうだということ。
特に、日産は内部でこれまで多くの権力闘争をくる返した歴史がありますから。そういう会社だということをしっかりと念頭においた上で、解消したい時に解消しやすい、グループ形態・会社形態であるべきだと思います。
救済ではないと言っているが実質的に救済と感じる
両社長ともこの統合は、日産の救済ではないと明言していました。日産の従業員の気持ちを考えてもそう言いたいと思ったのでしょう。
しかしながら、買収されないようにグループ化すること、今後日産の自立化に向けては、ホンダからの技術供与があると考えると、これは実質的に救済だと思います。
具体的には、日産が北米市場に用意できていないハイブリッド車に対して、ホンダのハイブリッドシステムを供給し、日産の再生に協力するという流れになると思われます。
日産の自立化・再生次第では解消の可能性がある
日産の自立化に協力するとは言え、自立に至らない場合は、解消の可能性はあります。自立が条件ですから。
なので、ホンダ側が日産の自立化・再生、つまりはそれが未達の場合は解消する条件を、しっかり明確にしておくことが大事だと思います。
鴻海の買収の動きの質問に火消しに必死な印象
鴻海の買収の質問については、ちょっと違和感を感じました。必死な感じなのが。
ここについては、本当か嘘かわかりません。火のないところに煙は立たないとも思いますす。勝手な憶測ですが、国(経済産業省)も絡んでそうなので、口止めされているのでしょうか?
日産の社長は、従業員向けを意識したスピーチ
日産の社長は、モチベーションが下がっているであろう日産の従業員に対して、弁明を意識しているように思えました。
日産をこの状況にした経営責任、再生の道筋をつけるのが自らの役責、従業員には丁寧に説明すると明言、などなど。
日産の不振を招いたのは、遡ることゴーン氏のコストカットからだとも言われていますが、現経営陣の責任とも言えます。
必死で弁明しているようにしか見えず、彼らに経営を続けさせていて本当に再生ができるのか?懐疑的というか無理じゃないかと思いました。
お互いどこに惚れたのか?と言う質問の両社長の回答が微妙
お互いどこに惚れたか?というジャーナリストのエモーショナルな質問に、両社長とも真面目で微妙な回答をしていました。
ホンダの社長は、”難しいなあ”と開口一番。その後は、”尊敬すべき企業”などとおざなりの回答をします。
日産の社長は、”将来の危機感を共有できる相手、様々な事業をやっているところから会社として動くスピードが速い”と真面目すぎる回答をします。
正直、両社長とも微妙だなと思いました。サラリーマン社長感満載。
もっとエモーショナルな発言ができないものでしょうか?魂や哲学、メンタリティに訴えるようなこと、共感を呼ぶようなことが言えないのか?と思ったのです。
事例を出してホンダのチャレンジスピリットに惚れましただとか、日産のGT-Rには衝撃を受けましただとか。
そういう意味で、ホンダ・日産両社長があまりにも事務的で、リーダーとして共感を生むようなことができなかったことが非常に残念でした。これで従業員たちがついてくるのでしょうか?
情熱とメンタリティ溢れる豊田章男社長ならどういうんだろう?とも思いました。
ルノーとのアライアンスは継続するのはリスクはないのか?
鴻海の買収のニュースの際に、ルノーが持つ日産株を取得する動きをするのではないか?とありました。
そのリスクがあるのにも関わらず、日産はルノーの持つ自社株を買い取らないのか?ルノーとのアライアンスは続けていくのか?と疑問に思いました。
この統合が成立することで、そのリスクがなくなるのであれば良いのですが。
少し一安心だが、予断を許さない状況
今回の会見で、一安心でしたが、予断を許さない状況であることは間違いありません。
今後、6月の正式契約締結まで、どんな流れになっていくのか?動向を注視していこうと思います。
[…] 一安心かな?【ホンダと日産の経営統合の検討開始の発表について】昨日、3社の経営統合に関する記者会見がありました 3日前、ホンダと日産の経営統合のニュースに対する個人的見解 […]