F1 イギリスGPの観戦記をまとめます
こんにちは。
今日は、先週末、イギリスシルバーストーンサーキットで行われたイギリスGPをDAZN観戦しましたので、感想をまとめたいと思います。
今年のF1はほんと面白いですね。その理由は、
①今年のF1は、追い抜きしやすくするために大きくレギュレーション変更がありました。それにより接近バトルが増えたこと。
②その結果、ファースト、セカンドドライバーの差が縮まっているため、どちらが上に来るかわからないこと 。
③また昨年まで絶対優位だったメルセデスが、そのレギュレーションに適応できず、今年はこれまで優位性を失っていること。
これらが、今年のF1を面白くしています。
今回のイギリスGPは、近年稀に見る面白いレースだったと思います。
予選は雨、意表をつく結果に
Q1,Q2,Q3と、どんどん路面状況が変わっていく状況、路面状況をいち早くセンシングできたものが勝つ。そんな状況で、優位に立っているのは、やはりマックス。こういう状況での彼の走りは、天才であることを証明しているかのようです。
ただ、こういうコンディションは、スムースなドライビングが勝つこと、よくあるんです。
結果、サインツ初ポール。
その後のサインツとチームとのやりとり。
チーム:P1,comfirm. Good job.
サインツ:No way! HaHaHa! I didn’t expect that one.
I felt out terrible out there! How did I do P1?
チーム:Ah, you keep it together like a smooth operator!
まさに、スムースオペレーターです!!決勝への期待高まります。
決勝も、意外な展開に
決勝スタートは大波乱
マックスのスーパースタートで幕を開けたレースは、後方の接触で赤旗。
アルファロメオの周冠宇選手が横転し、数秒間、逆さま。頭の上を地面が走っている状況。上からクルマに押されて。超危険な状況です。そのままタイヤバリアに向かい、超えてフェンスとの間へ。
そんな状況を救ったのが、頭部を守るために義務化されているヘイロー(※)。そのおかげで、幸いにもケガはなくほんとよかった!!
※ヘイローとは、formula1-data.comに解説がありましたので引用させていただきます。
(formula1-data.com ヘイローの解説)
ハロ(halo)とは、飛来するマシン残骸やパーツの破片などからドライバーの頭部を保護するためのコックピット保護装置のこと。メルセデスによって提案された。ヘイローとも呼ばれる。3本の柱で構成されておりコックピットの上に固定される。英語で”後光のような丸い光の輪”を意味する。
近年のF1の安全性への取り組みは、目を見張るものがあります。極限のバトルの中で危険と隣り合わせの彼らが、最悪の事態にならないような取り組みは、今後とも着実に進化していくことを望みます。
2回目のスタート サインツ気迫のスタート
再スタートの時間が発表されていない中、ほとんどのドライバーがクルマをおりてリラックスしている中、サインツはクルマの中で集中をキープしてるように思いました。緊張しているのかなとも思ったのですが、そうではなかったんですね。
ほどなく再スタート!!フロントローのマックスとサインツはグッドスタートでしたが、サインツが気迫の幅寄せ!もう絶対トップとるって気迫に溢れてましたね!
中盤、サインツの屈辱と我慢
その後、マックスはスローパンクチャーやアンダーボディが壊れた影響で脱落。
結果、サインツ、ルクレールのフェラーリランデブー。ただ、サインツのペースが上がらず、ルクレールの蓋になってしまう。後ろからは、ホームGPで、復活してきたハミルトンがどんどん追いついてくる。
ここでチームと二人のドライバーとの交信。
チーム: Target lap time is 32.2,otherwize we will swap the cars.
サインツ: OK.One more lap I try.
チーム: So target lap time for Sainz is 32.2,otherwize we will swap.
ルクレール: But we are losing time compareed to Haimilton!
2.2 is not enough! In my opinion! But you choose.
チーム: Understood.
チーム; This is not good enough.We are swapping the cars
サインツ: Copy.
サインツは、ここでかなりの屈辱だったと思うんです。初めてのポールポジション、初優勝が目の前だったのにこの状況。
でも結果的には耐えたんです。この状況を。いつかはチャンスがあると。ここの我慢が、初優勝につながったんだと自分は思います。
終盤、ルクレール優勝かと思いきや、、、
この流れは、ルクレールの優勝か?と思っていた40周目。今年よく起きるセーフティーカーでのタイヤ交換の判断の違いで、戦況がガラッと変わることに。
オコンのリタイヤによるセーフティーカーが入り、ロスタイム少なくタイヤ交換のチャンス。これは、みんなピットに入るなと思った瞬間、1位ルクレールは交換せず、2位サインと3位ハミルトンはタイヤ交換を選択。これが結果的に明暗を分けました。
なぜルクレールはタイヤ交換しなかったのか?映像的には、入れなくもなかったタイミングのように見えた。
ここからは、自分の推測ですが、ここ数戦、流れが来ているサインツだったが、このレース中盤で、順位を譲ったサインツ。ここでチームは、なにか忖度というか、サインツに勝たせたい気持ちがこの判断をしたのではと思うんです。
でも今後を考えると、この判断はフェラーリにとっては、最善だったのではないかと思うんです。
ラスト10周でのスーパーバトル!!
16周走った中古のハードタイヤのルクレール、新品のソフトタイヤのサインツ、ハミルトン、ペレス、アロンソ、ノリスと、近年稀に見るバトルが勃発。
再スタート前の緊迫のやりとり。うだうだいうチームに、
「集中させてくれ、ハミルトンのプレッシャーにさらされているんだから」というサインツ。ここの集中効きましたね。
もうここからの10周の争いは、ほんと面白かった。魅惑の時間でしたね!!
手負いのルクレールだが、もう気迫の守り。タイヤの差を考えたら信じられない。さすがです。
ペレス、ハミルトンの差し方。抜きつ抜かれつ、ウフォーって感じです。
ほんと、昔のF1が戻ったって感じで、感無量でした。
(ヴィルヌーヴとルネが抜きつ抜かれつしたシーンをちょっと思い出しました。)
サインツおめでとう!!
2位以下を離し、サインツは初優勝。
今週は、勝つべくして勝ったのではないかと思うんです。参戦150戦、苦労人。情熱的なスペイン人。なので、感極まってなくのでは?昔のバリチェロみたいにと思っていたのですが、意外に冷静でしたね。
勝ち方がわかるとこれからまた一皮剥けて常に優勝候補となりうる可能性があります。楽しみです。
映像は、ダイジェストはF1のYOUTUBEをご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。それでは!!