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クルマ

【6代目の愛車 Audi S4 Avant の話】クルマ好きの方へココカゼ!!

自分の6代目の愛車です

今回はAudi S4 Avantのご紹介です。

以前の記事で、在職中に雪上でいろんな車に乗った経験があることをお話ししました。

【4WDバトル ランエボ vs WRX】クルマ好きの方にココカゼ!!冬と言えば雪ですね ここ数日の寒冷地で交通障害のニュース ここ数日、寒波の影響で、日本海側は大雪で交通障害などいろんな影響が出てくる...

また、雪上以外でも、狙いとする欧州車に数多く乗ることができ、その中でクルマの良し悪しや、欧州車のレベルの高さを学んできました。

その中で、自分が本当に欲しいなと思ったのが、AUDI S4 だったのです。パフォーマンスの観点で全方位でスキがなく楽しさと快適さが高度な次元で両立したクルマだと思っていました。

そんなクルマを中古車サイトで見つけて、手に入れることが出来たのです。

2013年式、5年落ちで380万で購入しました。絶対額としては高めですが、最近の日本車でもSUVクラスなら300万円はザラになってきていますし、元々900万ほどするクルマなので、自分としてはお得と考えていました。(奥様には相当怒られましたが)

AUDI S4 AVANTはこんなクルマ

一言で言うと「大人の快速スポーツワゴン!」とでも言いましょうか。

基本スペックはこうです。

  • 全長:4,730 mm
  • 全幅:1,825 mm
  • 全高:1,445 mm
  • 車両重量:1,830kg
  • 最高出力:245kW[333PS]/6,500rpm
  • 最大トルク:440Nm[44.9kgm]/2,900rpm

初めての300psオーバーの車です。

高剛性シャシー

やはり、欧州車は、ボディ剛性の高さを痛感します。特に、大きめの段差を通過する際の足回りからくる振動の収斂の速さ。これはまさにボディ剛性の高さの成せる技じゃないかなと思います。

3リッター V6スーパーチャージャー + DCT

パワートレーンも最高です。

3リッターV6エンジン+スーパーチャージャーにより生み出されたパワーを、7速Sトロニックと呼ばれるDCT(Dual Clatch Transmittion)が変速遅れなくシームレスに、クワトロシステムに駆動力を伝えているということが言えると思います。

まあ、そもそも自分は、滑らかでパワーのあるV6エンジンの車にいつしか乗ってみたいと思っていました。しかし時代がダウンサイジングターボの時代になってきて消滅の危機に堕ちっている、V6エンジンに乗るのは最後かもと言う思いもあって、このクルマを買いました。

AUDIのアイデンティティ クアトロシステム

一言で言えば、「旋回性と駆動力を両立した理想の4WD機構」と言えます。

パワートレーンを縦置きにして、発生したトルクをクラウンギアと呼ばれる機構を持つセンターデファレンシャルを経由して前後輪に40:60の比率でトルク配分します。

このセンターデフの機構については、こちらの動画がわかりやすかったので動画を引用させていただきます。0:45〜6:55の間に解説があります。

上の動画では、前後輪のデフは、オープンデフになっていて、ブレーキによるトルクベクタリングをしていますが、S4は違います。前輪側は普通のオープンデフですが、後輪にはリアトルクディファレンシャルと呼ばれるトルクベクタリング機構がついています。

後輪に配分されたトルクを、旋回中には外輪側の車輪に多くトルクを伝えることによって、ヨーモーメントを発生させて曲がりやすくするシステムです。(三菱ランエボやホンダのレジェンドに搭載された機構と類似なものです。)

このスポーツデファレンシャルの機構について、こちらの動画がわかりやすかったので引用させていただきます。

制御デバイスてんこ盛り

制御デバイスという観点では、先ほどまでのものも加えて列記して見ると、てんこ盛りです。

・エンジン制御
・DCT制御
・ダイナミックステアリング(可変ギアレシオ&パワーアシスト)
・サスペンションコントロール(減衰力可変ダンパー)
・スポーツデファレンシャル(リア左右トルク配分)
・ESC(横滑り防止+TCS+ABS)
・ホールドアシスト(ブレーキを離しても停止保持できる)
・ヒルスタートアシスト(坂道発進時に後退を防ぐ)
・ADAS(40km/h未満の渋滞追従は流石にありません)

この中で注目したいのが、ダイナミックステアリング。

ステアリングコラム(ステアリングからステアリングラックの間)は通常は棒ですが、その途中に、ステアリングシャフトの回転を可変できる機構を設けて、走行状態やモードに応じて回転比を可変すると言うもの。低速での取り回し性の向上と高速での安定性を狙っています。

機構についてはこちらの動画を引用させていただきます。

モード切り替え(アウディモードセレクト)

制御デバイスが数多くあるため、モード切り替えに伴う、車両特性の可変幅は大きいものがあります。もう豹変してしまうレベルです。

ドライブモードの数は、5つ。
・コンフォート
・オート   (一般的な表現は、ノーマルです)
・ダイナミック(一般的な表現は、スポーツですね)
・エコノミー (燃費モード)
・インディビジュアル
(可変するデバイス別にをコンフォート/オート/ダイナミックの3段階で自由に組み合わせることができる)

可変するデバイスの数は、5つ。
・エンジン+トランスミッション
・ダイナミックステアリング
・サスペンションコントロール
・スポーツデファレンシャル
・エンジン音
・ADAS

取説によると、モード別のデバイスの設定は以下の表のようになっているとのこと。

敏捷性とダイナミックがどう違うの?など言葉の表現の理解が難しいところもありますが、モードの名前通りのセッティングに各々のデバイスが切り替わっていると言うことがわかると思います。

AUDI S4 AVANTのいいところ

ちょっと保有バイアス感(所有者であるが故に評価に偏りが生じる)もあるのですが、聞いてください。

圧倒的な動力性能

パワーやトルクももちろんですが、なんといっても応答性の高さです。

アクセルの踏み初めから、遅れなくリニアにトルクが発生すること。

これが嬉しいのは日常のドライビングだけではありません。山道や雪道でのドライビングで、コーナー進入時のブレーキングでクルマの姿勢を作って、その姿勢を維持するためにアクセルペダルを少し踏んだ時に気持ちが良いのです。遅れなくトルクが発生して4輪に駆動トルクが伝わり、車が安定する感覚が気持ちいのです。

特に、モード切り替えで、ダイナミックモードにするとローギアに保持する変速パターンになり、圧倒的なパワー感を感じることができます。

また、V6エンジンのシルキーで振動が少ないところも気に入っています。

圧倒的な高速直進性

ビターと路面に吸い付くように走ります。

ステアリングは力を入れなければ自然に中立になる感じ。大袈裟に言えば路面外乱をもろともせず真っ直ぐ走る感覚です。ステアリングの取られなども少なく、指でステアリングを軽く握っていて、少し力を入れるだけで進路変更できます。なので、高速移動はかなり楽になりました。

やはり4輪を拘束している常時4WDのクワトロシステムと、高剛性シャシーによるものだと思います。

軽快で意のままなハンドリング

ステアリング角0度、中立付近からステアリングに少し力を入れるだけで、遊びもなく遅れなく曲がり出す。同時にステアリング反力がしっかり出て、手応えがある。

車重は、1,830kgと重いですが、それでも軽快に曲がっていきます。

それにはやはり、スポーツデファレンシャルと呼ばれるリア左右トルク配分機構もかなり効いています。コンフォートモードはその制御量が弱いため、曲がりにくく、旋回中心が後ろの方にあるような、ホイールベースが長くなったかのような印象を受けます。オート、ダイナミックになるに従って制御量が強くなり、より俊敏に軽く曲がる(ヨーレートが発生する)、旋回中心が車体中心近くにある、ショートホイルベースになったかのような印象になります。

雪上での楽しさと安心感のあるハンドリング

雪上でも路面の変化に強く、ステアリングを切ればしっかり曲がってくれて、アクセルを踏めば、安定感とトラクションを与えてくれます。

スポーツデファレンシャルを装備したクワトロシステムの真骨頂ですね。

安心感高いブレーキ

ブレーキは、踏み始め初期からストロークさせるブレーキではあるものの、効きの応答性は高く安心感があります。ガツンと食いつく感じ。でも渋滞中のちょっと減速したい時でもカックンとならず、扱いやすいブレーキなんです。

また、ブレーキ時の車両姿勢は、後輪が変に浮き上がらず、不安なピッチング姿勢をおさえてくれています。これもクアトロの効果ですね。

乗り心地の良さ

まさにフラットライド。特にコンフォートモードでは、足がよく動いて大きめの段差などもうまく吸収してくれて快適です。かと言って、ダイナミックモードが乗り心地悪いかと言えばそうでもないんんです。路面の凹凸を拾いやすくなるものの、すぐにボディ振動が収斂して嫌味がないすっきりした乗り味なんです。

ボディの剛性の高さとサスペンションのストローク量の多さ、電子制御のダンパー減衰力可変制御、車重などが効いているのかなと思います。

ドライブモード切り替えによる豹変

ドライブモードを切り替えることでハンドリングや動力性能もかなり豹変します。

また、インディビジュアルモードで、デバイス個別に変更できることも、各制御デバイスの効能を理解する上で非常に役に立ちますし、面白いところです。自分は、サスペンションコントロールのみをコンフォートの設定で、その他をダイナミックにする設定が好みです。ヨーとロールのバランスが崩れますが、ステアリングをゆっくり切れば大丈夫です。

流麗でスマートなデザイン

ワゴンスタイルのエクステリアはすごく気に入っています。ヨーロピアンスタイルでごちゃごちゃしていなくてスマートな感じが。現行モデルもいいですが、このモデルも古臭さはなくこれはこれで気に入っています。

荷室の広さ

後部座席を倒さなくても、折り畳み自転車2台がしっかり入るところが気に入っています。

さらに後部座席を倒せば、タイヤ4本積むことも可能。ロードバイクも、まだやったことはないですが、前輪を外せば余裕だと思います。

スポーツシート

シート形状がレカロっぽくてレーシーな感じが好きです。

オーディオ(Bang & Olufsen)

自分は音響マニアではないのですが、このオーディオのスピーカーは、高音、特にギターの音が最高にいい音です。ボサノバやギター系の曲を聴くと最高です。

皮の匂い

この時代のドイツ車の車室内の匂いが好きなんです。メルセデスもVWも似たような匂いがしていました。

シートの表皮や、インパネの素材の匂いなのかなと思います。なぜかわかりませんが、最近は、ドイツ車でもこの匂いはしなくなりましたね。

AUDI S4 AVANTの悪いところ

ADAS  制御が古い

一言で言うと、人間の感覚にあっていない。特に前走車との車間が詰まってきた時のブレーキのタイミングが遅く、強めのブレーキングになることが多いです。

2013年モデルなので、当時の技術レベルでは、これが精一杯だったとは思います。

燃費が悪い

市街地では7〜8km/l、高速では10〜12km/l。年式とエンジンや重量を考えれば妥当だと感じます。

リアの居住性

後部座席に座ると、膝と前の座席とのクリアランスがない。当時は、まだ日本車の方がインテリアのパッケージングとしては優れていましたね。

アイドルストップ中にシートベルトを外すとエンジン再始動できず

これは、最初はパニクりました。交差点に停止して、Dレンジに入ったまま、アイドルストップした状態で、後部座席のものを取ろうとシートベルトを外した瞬間、警報音とともにエンジン再始動できなくなります。エンジンスタートボタンを押してもダメ。

Dレンジに入っていることが再始動できない原因だったのですが、後続車がいるので焦っていて気付くのに時間がかかりました。

1回経験したら、次回はこれか!って冷静に対応できるようになるんですが、これなんとかならないんですかね?

おすすめの一台です

いいところ悪いところをまとめてみましたが、個人的には、いいところ>>>悪いところのクルマだと思います。

こんなクルマが、中古車サイトを見ると、今や200万円台で買えます。

燃費重視の方は、論外だと思いますが、クルマの運転を楽しみたい方、長距離移動を楽にしたい方にはオススメですよ。

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