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クルマ

【3代目の愛車 RX7 FC3S の話】クルマ好きの方へココカゼ!!

自分の3代目の愛車でした

FCは、自分の3代目の愛車で、初めてのFR車でした。
運転の楽しみと技術を教えてくれた、本当に心に残る名車だったと思います。

ご存じの方は多いと思いますが、2代目のRX7は型式がFC3Sという名前なので、RX7と呼ばれるより、FC3SとかFCとか呼ばれることが多いのです。

1990年製 GT-X。 中古で譲り受け、1992年〜2004年まで12年間乗りました。

購入前、会社に入社して数年しか経っていない20代の自分は、業務上運転技能が必要だったということもありましたが、ドライビングテクニックに興味津々でした。周りに好きな人もいっぱいいて影響も受けました。

また、当時、ドリキン土屋圭一氏が大人気(今も変わらずですが)で、ベストモータリングやホットバージョンのビデオを見まくっていました。ドリフトしてみてーてな感じで。

そんな時、同期の友達KくんがRX7を手放すということで、飛びつくように手を挙げました。

購入するための関門は妻でした。恐る恐る聞いてみると、「バイクを止めるならいいよ」という神のようなお言葉が帰ってきました。その時点では、2代目の愛車、CRXと、ブロス(中型2輪)に乗っていましたが、妻は「バイクが危ない」と前々から言っていたので、交換条件にしてくれたのです。渡に船ということで、それぞれ売って、RX7を購入することができました!

あの時愛車として所有できて幸運だったし、本当に良かったと今でも思います。

運転の練習いっぱいしました

車が運転者を育てるって本当だと思うんです。FCに相応しいドライバーにならないとなんて思いながら、色々と練習しました。

それからは普段の運転から練習をしました。
ヒールアンドトゥからですね。いっぱい練習しました。

また、雨が降ると、密かに公園の駐車場でドリフト練習。アクセル操作とお尻の出るタイミングを図りながら少しずつ体得していきました。熱中しましたね!!面白かった!!

それから、峠走行するようになりました。群馬の赤城山まで、月一くらいで、通ったかな。片道約100キロ、山の中を南面から北面にかけて走って200キロで、1日走行距離400キロ。帰りに温泉に入って。楽しかったなあ。ブレーキングでの姿勢づくりや立ち上がりのアクセル操作による姿勢コントロールなど。勉強になりました。

それから、会社の中でリア駆動車の業務をするようになって、社内でのドライビングスクールに参加しリア駆動車の運転訓練を受けながら、さらに並行して愛車FCで運転技術を磨くという時代でした。

そんな自分にとって大切な時代を共にしてくれた感謝感謝のクルマなのです。

FCのいいとこ、悪いとこ

なんと言っても、ロータリーエンジン

回してなんぼのロータリーエンジン。あまりにも一気に回りすぎてレッドゾーンを一気に超えるため、レッドゾーンの手前でプーっというブザーのような警告音がなりました。特徴的ですよね。

また、当時のターボは遅れてパワーが出るので、ドッカンターボパワーでパワードリフトはできるものの、コントロール性がイマイチでしたね。

反面、低速トルクなし。発進は気を使いました。

また、排ガス臭い。マフラーからの排気の臭いは、本当体に悪そう。えも言われぬ臭さでした。それも当時の技術レベルでしたね。

ハイパワーFR(当時)

当時としては、そこそこ軽く、パワーがありました。

リアトーコントロールアームという横Gがかかるとトーインになるというメカニカルな機構がついていて、安定性を向上させているはずでした。ただ主観ではそれほど安定性は高くなく、加えてターボによるドッカンパワーで簡単にリアがスライドし、ドリフト状態に持ち込めました。

姿勢コントロール、運転の練習には最適な一台でした。

いろんなことがありました

雨の交差点でスピン?!

購入当初の雨の交差点左折。横断歩道の横断者のため徐行、その後加速しようとしたら、予想外にリアが滑って、大慌て。目の前には、右折待ちののタクシーが。あーっと叫びながら、咄嗟に大カウンターステアを当ててなんとか姿勢を維持でき、衝突を回避できました。

原因は、横断歩道のペイント部分だったんですね。加えて、ハイパワー。いきなり洗礼を受けた出来事でした。

アイドル不定で、冬場すぐエンスト

ロータリーエンジンは、アイドルが不安定で、特に冬場はエンストしやすかったですね。ブレーキ中には常にヒールアンドトゥしないといけない状況でしたね。自然に練習を強要されているようでしたが。

怖かったのは、交差点で曲がるためにシフトダウンするためにギアを抜くと、エンスト。するとパワステのアシストもなくなり、ハンドル操作が効かなくなる。交差点が来ているのに曲がらないといけないのに曲がれない。本当に怖かった。暖気がマストでした。

チャイルドシートをつけました

子供が小さい頃でしたので、直立の背もたれのリアシートに、無理やりハマるチャイルドシートを購入。普段使いや旅行とか、それで行っていました。

今思うと、幼児虐待ですね。ひどい親です。

オイル消費しまくり

年を経るとエンジンオイルの消費が顕著になってきました。

原因はロータリーエンジンの構造にあるんです。アペックスシールという部品の劣化で、エンジンと同時にオイルも燃焼してしまう、2ストのようなエンジンなのです。

特に、所有していた終盤は、峠にいく前にマックスにしていたオイルは、峠をひとしきり走ると、右旋回でエンジンオイル警告灯がチラチラ点灯。(タンクの形状により右旋回の方がつきやすかったようです)それが帰るサインとなっていました。

ACGベルト切れ

峠の帰り、もうかなり暗くなっていて、ライトをつけていました。あと自宅まであと数キロというところで、エンジンルームからバチンという音。停車してエンジンルームをあけると、最初に目に入るはずのACGベルトがない!!

これではACGが発電できないので、バッテリーが無くなれば、帰れなくなる!!

でも、もう少しだったので、バッテリー消費を減らすためにヘッドライトを消して車幅等のみにして(本当はいけないのですが)、左車線を恐る恐る帰りました。結果、自宅まで無事到着できました。

メンテナンス時の確認不足でした。みなさん気をつけましょう!!

リアトーコントロールアーム異音

ある日から、曲がるたびに後ろからゴリゴリ異音。

色々調べてみると、先ほどお話しした、安定性を向上させるためのリアコントロールアームの劣化でした。これは、結合部がボールジョイントという、ゴムに比べて剛性の高い高コストな部品を使用していますが、劣化すると異音の原因になるんですね。

部品発注して交換しました。

ボディカラー褪色

赤だったのですが、晩年は、褪色激しく、白くなってましたね。

クリアが剥げてからどんどん白くなって。ボンネットは顕著でしたね。

鍵穴にキー差し込めず

晩年のある日、運転席の鍵穴に鍵を差し込もうとした時、鍵がさせない。

鍵穴を覗き込んでみると、何か割れた破片のようなものが見える。これが原因か?

と思い、助手席側を確認すると、鍵を抜いた後に穴を塞ぐプラスチックのフタのようなものがある。運転席側は、これが経年劣化で割れて、それが詰まって鍵がさせなくなっていました。

すると程なくして、助手席側も同事象に。させなくなりました。

その後は、ハッチの鍵穴で。でも、そろそろ、いろいろあり、お別れの時期かなと思いはじめました。

D1GP出場ドライバーに引き取られていきました

そんな話を会社でしていたら、協力メーカーのT君が欲しいと言ってくれて。

彼は当時、D1GPのドライバーで、ベース車両として欲しいということで、
自宅まで取りに来てくれて、トラックに乗せて引き取っていきました。

その時、予想外の事態が。当時、幼稚園前の子供が、泣き出したのです。

「セブンが行ってしまう」と言って。

若干、感傷的になっていた自分は、その一言で、涙がこぼれてしまいました。

それほどお世話になった相棒だったんですね。

まとめ

今でも写真を見ると、洗練されたデザインだと思うし、色褪せない、かっこいいと思うんです。

最近は、街中でも滅多にみなくなりましたが、レンタカーとか探して、また乗ってみたいなと最近つくづく思います。

昔の車が好きで、FCに乗ってみたい、購入したいと考えられている方へココカゼになると嬉しいです。

それでは‼︎

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