クルマは自分にとってかけがえのないもの
自分にとってのクルマとは、なくてはならないもの、心の支えでした。
小さいころから意識していたもので、受験やら辛い時でもクルマの写真をみて、将来を描いていたのを覚えています。
そんな自分のクルマの歴史をざっとお話しさせてください。
子供の頃、クルマは憧れだった
我々が子供時代、普通にクルマのおもちゃで遊んでましたね。
小学生時代には、我々世代でみんなが影響を受けた「サーキットの狼」で
ご多分にもれずスーパーカーにハマりました。
ロータスヨーロッパ、ディーノ、カウンタック、ミウラ、イオタ、トヨタ2000GT、、、
煌めく星のようなスーパーカー達。いや眩しかったですね。
クルマのメカニズムとかより、日本車で見られないスタイリングに魅了されましたね。
あと、スペック。当時は、最高速表示が重要。512BBの302km /hって半端なくスゲーって思ってましたね。スタイリング=最高速って感じで納得してました。
結局のところ、スーパーカーのかっこよさ、美しさが少年たちを惹きつけて離さなかったのではと思います。
F1日本GP 開催!!F1にハマる!
スーパーカー人気から発展し、1976年にF1日本GPが初開催。本当に自分の人生を左右する出来事でした。
(そう考えると池沢さとし先生の自動車産業に与えた影響は計り知れませんね)
TVで見るF1は、スーパーカー以上にカッコよかった。フェラーリ、マクラーレン、ロータス、ブラバム、ティレル、ウルフ、などなど。マクラーレンM23、ロータス78やブラバムBT46がお気に入りでしたね。あの時代は、マシンに個性があったなあ。
またそれを操るF1パイロットたちも眩しいくらいカッコよかった。ラウダ、ハント、アンドレッティ、シェクター、ピーターソン、デパイエ、ラフィー、、、、憧れでしたね。
こんなスーパーマシンをドライブできるってどういう人???って思ってました。
1976年、77年と続いたF1日本GPは、以降開催されなくなりましたが、自分のF1への興味は、止どまることを知らず、延々と燃え続けました。
当時、生の映像なんて見ることができませんでしたから、唯一の情報源は、2週間に1回発刊されるAUTOSPORTという雑誌です。ほんと穴が開くほど見ていましたし、発売日が待ち遠しくてしょうがなかったのを覚えています。
(実家にはたくさんの蔵書がいまでも残っています。)
それから、HONDAがF2エンジンを皮切りに、F1に復帰するようになって、TVでも見れるようになりましたが、今に至るまでずっと見続けています。
自動車会社に入社
もう車しか頭にない自分は、自動車会社に運良く入社。
そこから、好きな領域から生業となり、ただのクルマを見て楽しむ側から、開発し、運転する側に変わりました。
そこから、車の運転にはまっていきいました。運転は楽しい!!クルマは思ったところに連れて行ってくれるし。コントロールしている一体感を感じることができます。単純に楽しい。
程なくして、雪道走行、レーシングカート、サーキット走行と、限界域の挙動を征服する楽しみを味わうようになってきました。もうどハマりですね。
また、業務ですから当たり前ですが、技術的にも深く勉強することができました。
自分の好きなことを生業にすることは、ある意味辛いってよく聞きますが、自分としては幸せな会社人生でしたし、好きなことでないとここまで続けてこれなかったと思います。
なぜクルマに魅了されたか?
今、考えてみると、
デザイン〜美しかった!圧倒された!
やっぱ、カッコですね。スーパーカーやF1なんて、当時の一般乗用車にくらべたら、車高は低いし、尖ってるし、流線形でながれるようなフォルム、美しかった。その姿に圧倒された。それと、ある意味、芸術的価値があったと思うんです。
いつか買おうとか、所有したいとかは全く思ってなかったですし、買えるとも思ってなかったし。単なる憧れだったかな。
そういう時代に生きた我々世代は、幸せにも、クルマという憧れのものが、世の中に存在した、幸せな世代だったと思っています。現代は、クルマはありふれたものになり、単なる移動の手段という捉え方が多くなってきています。
現代の若者たちには、それに似たような憧れのものがあるのかな?と考えましたが、自分としては思いつきませんでした。物が飽和した現代に、カッコいい、憧れだけで追い求めるもの、あるんでしょうか?ないとしたら、そういうものや価値を作りだしていくのも、今後の若いエンジニアのモチベーション、目標になるんじゃないかなと思いますね。
ドライビング〜楽しかった!
自動車会社各社がよくいう操る喜びって、クルマの楽しみの基本というか、根幹なんだと思うんですね。機械をコントロールする、操作に対するクルマの反応、そのやりとりが運転を、クルマを楽しくさせているんだと思うんですね。
自動運転技術により、運転者を一部代替する技術が増えても、全自動の時代は遥か先だと思います。EV時代になって、エンジンに比べて駆動力制動力のコントロールが緻密になると、アクセルコントロールの楽しみも増えます。
まだまだドライビングが楽しいクルマたちが世の中にどんどん現れてくれるのを期待しています!
最後に
お付き合いいただきありがとうございます。
クルマの話になると、ついつい長くなってしまって。
クルマがなかったらどんな人生になったんだろう?と思う時もあります。そんな生きがいだったものとこれからも末長く付き合っていけたら本当幸せだなと思います。
そんな自分とは切っても切り離せないクルマのことについて、今後いろいろ記事にしていきたいと思っています。クルマ好きの方、お付き合いいただけたらうれしいです!
それでは。