死ぬ前に食べるとしたら、迷わず「豚骨ラーメン」!!
自分は真剣にそう言い切れます
生まれて高校生まで福岡で育ち、ラーメンといえば、豚骨!!バリカタ!!って決まっとるけん!!ってな感じで、大好物で食べておりました。
大学に入って九州から離れ関東に来て、当初は本場の美味しい豚骨ラーメンにありつくことはなかなかできませんでした。
先日記事、【筑豊ラーメン 山小屋】ラーメン好きの方にココカゼ!!にあげました山小屋ができたり、一蘭や一風堂といった有名なフランチャイズ店がさいたまにも進出してきたりと、近年環境は良くなってきてはいます。
しかし、昔懐かしい、豚骨くさいバリカタのラーメンはやはり本場、地元でないとといつも思っていて、帰省の際には、昼食は豚骨ラーメンと心がけております。
そんな自分が、帰省すると必ず通う店をご紹介いたします。
みなさんが、博多を訪れた際、チャンスがありましたらぜひ訪れてくれると嬉しいです。
※補足ですが、豚骨ラーメン=博多ラーメンと言いたいところなんですが、久留米ラーメンやら、筑豊ラーメンやら、とんこつラーメンという括りの中で色々とありますので、豚骨ラーメンというカテゴリーにさせていただきました。
まずご紹介する豚骨ラーメンに共通する特徴
それは、
①スープは、豚骨臭すぎないけれど、味の奥行きがあり、最初から最後まで美味しい。
②メンは、細めのストレート麺だが、しっかりコシがある。
ということです。
グルメレポートなどしたことのない素人なので表現力がなくて伝わりきれないかと思います。
ただ逆説的に考えると、とんこつラーメンと称していても全くダメな豚骨ラーメンはいっぱいあります。そんなラーメンたちは、
・上の①に対して、ダメな豚骨ラーメンは、一口目はうまいかなと思わせといて、その次には味が消えてもう美味しくない。つまり味が薄っぺらい。豚骨風なだけ。
・上の②に対して、食べている間にかやわやわになって歯応えがなくなる。
といった感じです。
まさにこの逆をいくと、①、②のような特徴がある、美味しい豚骨ラーメンであると言えます。
① 大砲ラーメン
こちらは、定義上は久留米ラーメン。
豚骨ラーメン発祥の地と呼ばれている久留米ラーメンです。
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泡系で濃厚、クリーミーで、それでいてしつこくない。最初から最後まで美味いラーメンです。自分史上、トップレベルです。
麺は、博多ラーメンの極細麺というよりも、熊本桂花ラーメンのようにやや中細麺。しっかりコシがあって美味い。これはこれで好きです。
総じて、絶対失敗しません。
大砲ラーメンは呼び戻しスープってよく聞くので、ホームページで調べてみました。
大砲ラーメン 呼び戻しスープを一部引用させていただきます。
第二十一話 魔法のスープ
(前略)「呼び戻しスープ」。恥ずかしながら、この名は20年ほど前に私が命名させていただきました。我が大砲ラーメンの豚骨スープも当然この技法で作られています。それはよく勘違いされる「とにかく前日の残りスープと今日作ったスープを合わせれば『呼び戻しスープ』のできあがり」というような単純なものではありません。本来の「呼び戻しスープ」の調理には、まず「羽釜」を使います。寸胴鍋は元来弱火でダシをとる清湯系スープに使われるもので、豚骨スープのようにハイカロリーコンロで沸騰させ続けるには、寸胴鍋ではなく、熱効率が良く、スープの対流が理想的な「羽釜」が最も適しています。そして大砲の羽釜には、創業以来のスープが入っております。営業中、スープ管理担当の社員は常にスープ釜の前に張り付き、刻一刻と変化していくスープの状況に対応すべく、常に若い(新しい)スープと古いスープを絶妙にブレンドし続ける(他にも火力の調整・スープの水位の調整・豚骨を攪拌(かくはん)するタイミング等の作業アリ)という熟練の職人技を要するものです。このスープはCK(中央集中調理工場)での大量生産は不可能です。従って、店舗展開の出店ペースは「職人」が育つ時間に比例し、オリンピックのように数年に1店舗という大変スローなものです。恐縮ながらウチは、チェーン店における「スープを作ることのできる絶滅危惧種的ラーメン職人」が生き残る最後の現場といったところかも知れません。もし、「呼び戻しスープ」をうたいながらスープのCKを有し、ハイペースな出店をするラーメン店があるとすれば、私にはアンビリーバブルです。私にはある失敗談があります。(中略)そこで気づいたのが、いわゆる「タネスープ」の存在です。どんな場合でも、豚骨を新しいものに交換する際、メインの羽釜の底には、少なくとも洗面器1杯分の古いスープを必ず残して、新しいスープと骨を足していく。この洗面器1杯のスープ、それはタネとなり、いつものスープが呼び戻る、まるで魔法のスープです。それに改めて気づいた私は、急きょ合川店の「タネスープ」を今度は本店の羽釜へ運び入れ、かろうじて難を逃れました。あわや「本店から創業以来の数十年物のタネスープが途切れる」という危機は脱しました。これを教訓に、新店オープンの際は必ず本店を含む既存店からバケツ何杯もの「タネスープ」を投入してスープを仕込みます。昭和28年創業以来62年物のタネスープが、現在11店舗の大砲の羽釜の中に確実に息づいています。「呼び戻しスープ」その名の由来には、これら私たちの経験が深く関わっているのです。
こんな作り手のストーリーを聞かされたら、リピートしちゃうしかないじゃないですか!!
また、関東にも来てほしいですと思っていたのですが、やはり旨さをキープするには職人技がいるため、無理なんですね。職人技がいつまでも続く昔気質の大砲ラーメン。応援するしかないでしょ!!
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自分が行くのは、西鉄大牟田線の天神駅の南口からすぐです。便利な位置にあります。
結構人気で、行くと外にお客さんが並んでいることが多いですね。
② 一休ラーメン
50年以上営業、長い歴史があり、現在福岡市内と周辺地域に7店舗。そうした地元に密着した豚骨ラーメン店。それが、「一九ラーメン」です。
地元に住む弟に連れて行ってもらったラーメン屋さんでが、いろんな意味で衝撃的(笑撃的?)なラーメン店でした。
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まさに博多ラーメン。薄めながらもコクのあるスープ。極細麺と絶妙に絡まって、味のバランス、完成度が高く、自分的には、ドンピシャのラーメン。
昔の福岡での幼少期の思い出まで思い起こすような、自分にとって衝撃的なラーメンでした。
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でも入る前の店構え。
失礼を承知の上で言わせていただきます。
なんか田舎のドライブインのような、古めかしい怪しい店構え。ごめんなさい。
鉄人28号なんて置いてあって。自分達世代にさえ昭和のレトロ感ありますが、若い子たちにとってみればわけわかんないんでしょうね。
1人だったら入りませんでした。弟に連れてきてもらわなければ、この絶品には辿り着けませんでした。弟に感謝。
③ うちだラーメン
こちらも弟に連れてきてもらった店。弟くん、すごいです。
調べてみますと、1965年創業の老舗久留米ラーメン店だそうです。自分とほぼほぼ同い年。すごい歴史です。
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もう見るからに旨い!!
塩豚骨濃いめのもう美味しいスープと、大砲ラーメンと同じく中細麺が絡み合ってうまし。
思い出すだけでも、胃がキューっとしてきます。
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自分が行くときは駐車場が一杯。やはり人気店なんですね。
年配の店員の方たちも母親のように優しく、いつもほっこりして帰ることができます。
④ ラーメン味心
実家近くにある味心さん。ちょっとラーメン食べたいと思ったら味心さんでした。
母親とよく食べに来た。思い出の店。
調べてみたら、25年近くやっているということ。長くお世話になっております。
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自分は、いつも塩とんこつラーメンを注文します。
基本のラーメンは 醤油とんこつのようですが、自分にはとってはちょっと醤油味が強めなので。
臭みはなくあっさり系でありながらコクもあるのに美味しいスープと、博多ラーメンの典型である極細麺が絡み合って、美味!!
豚骨の臭みが苦手という方でも、美味しく食べられるラーメンだと思います。
昨年秋に訪れた際のエピソード。
飲食店としては、コロナの対応も求められ、ピリピリしていたであろう時期。
店内でラーメンを食べていると、若者が2人マスクを下げて入店。大きめな声で席に座りました。すぐさま、いつもラーメンを作ってくれる若いマスターが、「うちではマスク着用お願いします。」と強めに声かけ。それでも聞かない客に、もう一度大きめの声で声かけ。ちょっとビビったのか?客たちは渋々マスクを上にあげていました。
イケメンなのですが、見た目ちょっと強面で、昔ヤンチャだったのかなと思うマスターさん。(勝手なイメージでごめんなさい。)男気があってかっこよかったです。
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県道49号線沿いにあります。いつも駐車場は、営業車やら工事業者の方やら一般車やらいつも満車です。人気店ですね。
以前は線路渡ってちょっといったところで営業されてましたね。
西鉄が高架化され、この店のすぐ近くには、新駅である「桜並木駅」が来年後半に開業予定だとのこと。一段と繁盛されるに違いありません。
⑤ ラーメンやまもと
最後はこちら。優しいという言葉がぴったりなラーメンです。
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ホームページによると、豚の頭の骨を使った取りきりのスープで、フレッシュ感が売り出そうです。
スープは濃すぎずちょうどいい。臭みがなくて、まさに出来立てフレッシュ、塩味もちょうど良い。まさに優しいスープです。ツルツル極細麺とのバンランスもいい!!
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店員の皆さんも、丁寧な接客で好感が持てます。
残念なのは駐車場。傾斜していて、バックでは止めづらい。5台止められるようなのですが、端っこには電柱があって止めにくい。ここを改善するいいなあと思いました。
今後も豚骨ラーメン探訪していきますよ!!
いかがでしたか。
鉄板のこの5店舗以外にも、行けていない地元のとんこつラーメン店、いっぱいあります。帰省の際には、新しい店を開拓して、またみなさんにご紹介しますね。
それまでに体(主に腹?)絞っておかないと。
それでは!!