今回は、確定拠出年金の手続きに関してのお話
確定拠出年金とは?
退職5年前くらいだったとも思います。会社に確定拠出年金制度が導入されました。
簡単にいうと、
「退職金の一部+月々の掛金(拠出金)を元に個人が運用して将来の年金を増やす制度」
で、以下のような税制のメリットがあります。
・運用益が非課税 (通常は約20%)
・拠出金額が、所得税、住民税から控除される(税金)
厚生労働省のホームページに、確定拠出年金制度の概要の説明がありましたので、確認してみてください。
2種類ある
確定拠出年金は、以下のように2種類あります。
①企業型DC(企業型確定拠出年金)
②iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)
企業型DCもイデコと呼ぶのと思い込んでいましたが、種類としては違うものだったのですね。
移換手続きの必要性
確定拠出年金は、原則60歳(※)まで受け取ることができないことになっています。
※加入年数に依存。8年以上10年未満なら、61歳から、1月以上2年未満なら、65歳からなどとなる。
よって、60歳前に退職した自分は、企業型DC→iDeCoへの移換が必要でした。期限は、退職後半年以内。
仮にその間に移換手続きをしない場合、どうなるかというと、掛金は消滅はしません。
自動移換という処理がされます。ただし、以下のデメリットがあります。
・運用ができない。つまり積立金を増やせない。
・移されている期間は通算加入期間と見做されないため、60歳から積立金を受け取れなくなる可能性がある。
・手数料(※)が必要となる。※移換による事務手数料、移されている間の管理手数料
ということで、期間内に移換手続きをすることが良いということです。
企業型DCからiDeCoへの移換
ということで、移換手続きを始めました。
移換先の選定
移換先に関しては、個人型確定拠出年金ナビ(iDeCoナビ)~イデコ加入ガイド~
で勉強しました。
そこから教わったのは、移換先の手数料で差があるということ。ということで、手数料でiDeCo(イデコ)金融機関を比較|「iDeCo(イデコ)ナビ」
にあります移換先リストの中から、選定しました。
結果、手数料も安いし、自分は楽天ユーザーだったということもあって、楽天証券への移換を決めました。
※移換申込はこちら→移換申込 | 個人型確定拠出年金:iDeCo(イデコ) | 楽天証券
今後の計画
移管手続きは完了したものの、この後受け取りまでどうするのか?について併せて検討しました。
選択肢は?
選択肢は3つ、
①一時金
②60歳から年金(5年間)
③75歳から年金(5年間)
を考えました。
一時金
(デメリット)税金の退職金控除が通用しないので、通常の所得税を取られる。
遅らせても、75歳。
税金の退職所得控除の観点で、先に退職金を受け取って後でIDECO一時金を受け取る場合、その間が19年未満なら同一の退職所得と見做される。
つまり、19年以上あればIDECO一時金は別の退職所得控除として計算され税金面で有利。
ただし、75歳の19年前は56歳であり、自分の場合該当せず。
60歳から年金(5年間)
(メリット)税金の公的年金控除枠内で、受け取り時の所得税・住民税が抑えられる。
65歳から、公的年金を受け取る予定なので、その前に公的年金控除枠を使っておく作戦。これはいいですね。
75歳から年金(5年間)
(メリット)
・運用期間が長いので、運が良ければ増やせる
・65歳まで、掛け金を拠出していれば、その分、所得税・住民税が減税される
(自分の場合計算すると、-15万くらいでした)
(デメリット)
・年金受給中で公的年金控除枠を使い切っている場合、さらにIDECO年金受給となると、単純にその分の所得税・住民税が増える
(自分の場合計算すると、+33万くらいでした)
結局、自分の場合、掛け金拠出による減税分より、年金受給時の増税分が多く、
運用のメリットもあまり感じていないところから、この案はないかなと思いました。
結論
60歳から年金(5年間)でいきます。
なんかうまみがあるようでない
自分の状況ですと、うまみがないんですね。残念ながら。やはりこの制度、働きつつ程度稼いでないと、旨味がないと思います。
ただ、みなさんのいろんな立場、置かれている状況で、メリットが優位になる場合があります。冷静に検討していただいて、スマートな受け取り方につながることを願っています。
それでは!!
[…] 詳しくは、【確定拠出年金の移換手続き】退職される方にココカゼ!!をご覧ください。 […]