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【「すごい無意識」を読んで】自分を変えたい方にココカゼ!!

この本を読むきっかけ

会社員時代、見てる視野が狭く、損得勘定でしか動かない器の小さい上司、同僚が数多くいました。反面、哲学を持った尊敬できる器の大きい上司や同僚は一握り。

その人たちの考え方や思考のくせ、本質を見抜く力はどこから来るのかといつも考えていました。自分の頭にその思考力が植えつけられないかと。でも、答えは出ず。

でもそんな事がきっかけで、今、思考学や行動学に興味があり、いろいろと本を読んでみています。今回この本を手に取り読んでみました。

題名:なぜかうまくいく人のすごい無意識
著者:梯谷幸司
発行:フォレスト出版

人は行動する時に、深く考えてばかりではなく、無意識に反応することが多いですよね。それはどういうものか?すごく興味があって。読み終わって、自分に置き換えてみたら、自分の思考が整理されたような気がしました。

メタ無意識とは?

この本は、メタ無意識とは何かから始まり、自分の無意識のクセをを知るヒント、それをコントロールするやり方という流れで話が進んでいきます。

「メタ無意識」は(無意識の)さらに奥底にあります。メタ意識があなたの根本的な考え方のベースとなり、言葉となり、行動となって、人生に影響を及ぼすのです。(P04)

メタ無意識によって、人間の思考は支配されているんですね。

ビジネス、対人関係、恋愛や結婚、病気など、人生にはさまざまな障害が生まれます。その原因は、人間が意志を持つ前に、情報を取捨選択する濾過フィルターとしてのメタ意識の形が望む状況に合っていないこと、そして、望みに合ったメタ意識の構成パターンを脳に学習させていないことなのです。(P42)

人間は、見えているだけで、見ていない事が多い。英語で言うと、seeなだけで、watchではないんです。興味のない情報は、無意識に無視してしまう。これはよくないですね。視野を広く持たないとと、最近よく思います。

高所得者層は、「こうあるべき」というメタ意識はほとんど使いません。そもそも正しさを証明する必要がないとわかっています。誰かと戦う必要はなく、誰かを悪者にする必要もない。自分のやりたいことをやるだけです。(P48)

高所得者層がどうかは別にしても、他者ばかりを気にして、他者を責めたり、悪者にする人はいっぱいいますよね。それは良くない。自分は、周りがどうこうより、自分のやりたいことをやります。

(農本主義、資本主義、知識主義、)そして次にくるのが、感性主義です。感性主義の評価対象は、お金や知識などではなく、「どういう意志を持っているか」「あなたは何をしたい人なのか?」ということで評価される時代です。(P56)

いい時代ですね。個人の本質というか、目的を大事にする時代が来たのです。また、それを各人が認め合う文化も必要です。

こうしたメタ意識のパターンを知ること、そして自分の思考や言動に自覚的になり調整していくこと。この積み重ねによって、自分のやりたいことが明確になり、目的がスムーズに実現されるようになります。(P60)

この後、メタ意識の14のパターンを教えてくれます。

自分の無意識のクセを知ってみる

と言うことで、この本にあるメタ意識の14のパターンに対して、自分を当てはめるとどうだったのか?を考えてみたいと思います。

パターン① 主体性 (主体行動型・反映分析型)

自分は反映分析型ですね。

慎重な性格で、すぐにやりたい気持ちよりかは、目的としてのイメージできる価値を考え、メリット・デメリットをじっくり考えてから、行動するタイプですね。

パターン② 動機づけの方向性 (目的志向型・問題回避型)

自分は目的思考型ですね。

自分のやりたいことを常に考え実現すること。仕事でも日常生活でも。これにつきます。

問題回避型のように、起きている事象や問題に対して、その背景や本質を理解しようとせず、モグラ叩きをしてもいいことはありません。

話は少し逸れますが、そういう意味で、コロナ禍での観戦ルールから声出しによって逸脱した罰金2000万円問題での浦和レッズ社長の対応は、クラブやサポーターの目的、本質、存在意義を訴えた、素晴らしい目的思考型の対応、コメントだったと思っています。

パターン③ 喜びの判断基準 (他者基準・自分基準)

自分は自分基準ですね。

他人の価値基準に自分をはめ込まれたくないですし、自分は自分という考えで生きています。

ただ周りから見ると、一歩間違うと独善的に写りがちなのは気づいていて、そこをうまく考えをシェアしながら、周りを巻き込んでいくのは注意しながらやるべきかなと思います。

他者基準では、他人の価値基準に振り回され、心理的にも疲れてしまいますしね。

一昔前は、同期が高級住宅地に家を買ったから自分もだとか、お隣がベンツを買ったからうちもだとかいう話よく聞きました。これらは、自分の頭で考えることを怠けて、それらの本質的な価値や良さを知ろうともせず、ただのメンツや見栄で購買行動に移る。残念な時代の消費行動だったと思います。反面、メーカー側はブレンドイメージだけしっかりしていれば売れる時代でしたね。

自分は、例えばクルマなら、試乗して気に入らないと買わないですし、衝動買いはまずしません。(自動車会社だったので、色々試乗できたのはメリットだったんですが)

自分の買った物の価値や良さを語れる大人になりたい物です。

パターン④ 思考の方向性 (過去基準・未来基準)

自分は、過去基準が多かったですね。

自分ら世代は、失敗から学ぶという考えが、無意識に植え付けられていたと思うんですね。それを紐解くと、やはり受験勉強。試験での間違えを振り返って、次にミスしないようにする。ミスを減らす考え方ですね。日本人らしいと思います。

未来基準とは、この本に例がありましたが、「なぜ、病気になったのか?」ではなく、「なんのために病気になったのか?」と考える考え方。過去を振り返り、ネガティブに考えず、未来に向かって、できることを考えていく。

うつになった時も、自責の念ばかり。どうしてこうなったんだろう?何が悪かったのか?自分のどんな行動がいけなかったんだろうか?とずっと考えながら、答えが出ず苦しむ日々でした。

でも、時間が経って、人生において起きることは、全て教えがあると考えるようになりました。

今になってみれば、うつが教えてくれたことは数多くあり、その中でも特に自分の家族の大切さを痛感し、今を生きていると思うんです。あのまま、うつにならなかったら、家族にも素直になれず、妻にも見放されて寂しい人生を送っていた可能性も。

うつになった時点で、「なんのために病気になったんだろう?」という考え方ができて、「今後の人生のための教えだったんだ」と気付けば、もっと楽だったかもしれません。

パターン⑤ 動機づけの選択理由 (プロセス型・オプション型)

自分は、オプション型ですね。

プライベートではマンネリでしたが、仕事では新しいことに挑戦することが好きというか生き甲斐でしたので、テーマの立ち上げ、開発業務やチーム運営まで、自分なりのやり方で進めてきたと思います。

何か、自分のやり方を考えてやっていくと、気づきがあるんですよね。技術面、マネージメント面、人間的なものも。それらの発見がまた面白い。そして、それらを繰り返して、いいものにしていくプロセスがたまらなく好きでした。

退職して始めたこのブログも、自分にとって新しいチャレンジ。あまり多くの先入観なしに、自分らしさを表現することで、自分の中に生まれる新たな気づきを楽しみにしています。

パターン⑥ どちらを重視するか (人間重視型・物質タスク重視型)

自分は、人間重視型だったかなと思います。

自分のやりたいことは、ワクワクドキドキ感を大事にしていて、そんな感覚を得ることを重視していました。

自分なりに長続きするためにはと考えて、モチベーション高くやれる方向性をテーマにやってきました。

パターン⑦ 目的の焦点 (目的基準・体験基準)

自分は、目的基準でしたね。

会社員時代の自分には、「お客様が笑顔になるような技術を発案、開発し、それを量産車に適用してお客様に必ず届ける」という明確な目標があって、日々努力してきました。

退職後は、今後の人生を考えたときに、どういう狙いを持ってどう生きていくかという命題を避けて通ることはできません。

自分らしく生きていく目的を含めていろいろ考えましたが、このブログのトップに書いてあるように「皆さんを心豊かに!心地よい風を吹かせたい!」というのが一番の目的なんじゃないかなと思い始めました。

ぼやーんとした表現になってますが、世の中の人々、読者の方に、心温まる情報や役に立つ情報を発信して、少しでも心豊かに、心に気持ちのいい風を吹かせたいと思ったんです。このポリシーを基本に、走り続けたいと思っています。

パターン⑧ 現実の責任者は誰か (他者原因型・自分原因型)

自分は、自分原因型ですね。

他人のせいにしても何も変えられませんから。自分視点で物事を見ることで、物事に対し自分事になり、そこから新たな気づきも生まれ、自分も変える事ができる。

先ほどの浦和の声出し問題、罰金2000万円もまさに、それです。

問題が起きた時に、他チームや野球とか、コンサートでの声出しの事実を引き合いに出し、ツイートしている方を多くみました。これは、まさに他者原因型。でも、何も変わりませんでしたよね。怒りで無駄にエネルギーを使っただけの結果になりました。

結局ルールを守らなった自分達にベクトルを向け、変えていくこと。それのみが、解決方法だったと思います。

パターン⑨ 物事のとらえ方 (悲観基準・楽観基準)

自分は、両方って感じでした。

技術開発においては、目的つまり出来上がりのイメージはしっかりしていたので、問題が起きても、何とかなる、何とかさせると楽観的でした。

ただ、人間関係が苦手な自分としては、役員・部長クラスや上司の人事変更があった時。考えたことは、「また一から技術説明しなきゃならないな」「予算確保が難しくなるんじゃないか」「この人とうまくいくかな」など、ネガティブことを考えていましたね。結局、目的達成のためにいやでも頑張るしかないことだったんですけど。

今では、楽観基準で物事を考えるようにしています。目的がしっかりして、正しく努力すれば、問題が起きても解決できると。

パターン⑩ 判断する時の心理状態 (分離体験型・実体験型)

自分は、実体験型ですね。

実体験型の定義は、「物事を決断するときに、自分の価値観に頼るパターン」

パターン③ 喜びの判断基準でも書いたように、物を買う際にも衝動買いはなくじっくり考えて自分の価値観に合った物を買います。会社や、結婚、住む場所や家の購入など、人生で大きな判断の時はそうしてきました。

まあ、周りの意見や情報を全く聞かないというわけではなくですが、決める時は自分で決めます。

パターン⑪ それは誰が決めたのか (義務型・欲求型)

自分は欲求型ですね。

「やりたい、やりたい」で生きてきましたから。

義務で行動するとちっとも楽しくありません。

自分自身の声を聞きましょう。「やりたいのか?やりたくないのか?どっちだよ!」ってね。

パターン⑫ 自己認識 (限定的自我・絶対的自我)

自分は、基本、絶対自我ですかね。

絶対自我は、「物事がうまくいってもいかなくても、自分の存在価値とはなんら関係のないことだ。今回はうまくいかないやり方だっただけであって、また別の方法を試せばいい良い」と、物事を分別して考える事ができます。

そう思ってきましたが、うつになった時は、そう思えず、自分を追い込みまさに限定的自我となっていました。恐ろしいものです。

今では、絶対自我に戻り、冷静に考えられる状態に戻りました。

パターン⑬ 本気度合い (結果期待型・結果行動型)

自分は、結果行動型ですね。

今まで、フルマラソンは、3回走りましたが、最初のマラソンを走るまでに、20kmを普通に走れるように努力しました。時間はかかりましたが、それを達成できて、フルマラソンにエントリーしました。

いつか、フルマラソン出れたらいいねーでは無理ですからね。

パターン⑭ 根本欲求 (生存欲求・目的欲求)

自分は、目的欲求ですね。

目的欲求=生きる目的を実現するため、本当の自分として生きるため、といった自己実現のために行動するパターン

まさにこれです。これからもこうやって生きていきたいです。

答え合わせ

クイズではありませんでしたが、クイズだとして自分を当てはめてみると、

14問中、11問正解。なかなかの出来です。

不正解だったのは、下の3つ。

パターン① 主体性は、反映分析型でなく、主体行動型が望ましい。

パターン④ 思考の方向性は、過去基準ではなく、未来基準が望ましい。

パターン⑥ どちらを重視するかは、人間重視型ではなく、物質タスク重視型が望ましい。

この反省をやっていること自体、パターン④の過去基準の思考から逃れられていない気がします。これが自分の思考としては最大の課題なのかなと実感しました。

みなさんも、この本を読んでいただき、自分が無意識に思考している思考のクセに気付きながら、自分を変えていける事ができると嬉しいです。

それでは!!

 

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