退職前にこれからのライフプランを考えること
50代になると、みなさんぼんやり会社を退職することを考えだすことだと思います。
・いつまでここで働くのか?
・まだ働く必要があるのか?引退できるのか?
・引退したらやっていけるのか?
自分も50代になって、そんなことを考えながら、エクセルなどの表計算ソフトで簡単なライフプランシートを作り始めました。最初は、単純な資産の合計で、退職時にいくら資産があるか?だけのシートでした。
50代後半になってくると、退職した後、本当にやっていけるのか?を考えるようになりました。ライフプランシートに、お金の使用用途を追加しながら、収支計算して死ぬまでもつのかを考えるようになりました。
でもエンジニアという生き物は、色々と細かく、なるべく正確に計算したくなる性分でして、自分も御多分に洩れずそういう性格。
なので、いろんな項目の計算方法を調べて、ライフプランシートに追加していきました。
困り事としては計算式が複雑かつ分散している
実際困ったこととしては、以下のことがありました。
① 各々の項目の計算方法が複雑で、個別に計算シートが存在していて一括計算できない。
・退職金の控除計算
・所得税・住民税の計算
・国民年金の計算
・国民健康保険の計算
・相続税の計算
② 税や健康保険はその年の収入に応じて計算されるなど、いろんな情報と紐づいていて計算されるため、時系列での一括計算が難しい。
コンセプトとして
コンセプト
なるだけ正確で、年毎に瞬間で一括計算し、将来のライフプランをクリアにすること
対象
・50代以降の年齢層の方。
・対象世帯は以下の通り。現状夫婦共働き家庭は想定できていません。
①夫婦世帯(夫会社員、妻は専業主婦かパート)
②夫婦世帯(夫婦とも自営業、もしくは自営業、妻は専業主婦かパート)
③単身世帯
こんなイメージ
年毎に、以下の内容を入力することで、社会保険料や税金も含めてなるだけ正確に計算し、それを含めた収支、資産残高を計算します。
・退職時の資産や年金などの収入
・退職後の生活費や旅行費などの支出
この結果から、以下のように、将来どのように生きていったらいいか?見通しを明確にできます。
・死ぬまで、資産は持つのか?
・退職のタイミングが適切か?もっと働くべきか?
・年金の繰上げ・繰下げの判断
・退職後の生活費などの使い道の見直し
また、これを用いて夫婦で将来に向けたプランについて共有することが可能です。(これが一番大事かも)
計算例
モデルケース
現在 夫:会社員 60歳、妻:専業主婦 58歳のケースを想定しました。
夫退職時期: 65歳
退職時の貯金 夫 1000万円 妻 500万円
退職金: 1500万円
確定拠出年金(一時金):300万円
国民年金・厚生年金:
夫 65歳から受給 月15万
妻 65歳から受給 月5万円
個人年金: 夫 300万円 妻 300万円
生活費: 標準的な額を入力
この条件を、ライフプ゚゚ランシートに入力します。
計算結果
結果は下のグラフの通り。
結論として、89歳までは持ちますが、それ以降は資産残高がマイナス。人生100年時代とも言いますし、余裕が全くないのは心配ですよね。
年金受給を繰り下げると
対策として、国民年金・厚生年金の条件を夫婦2人とも65歳から受給から70歳に繰下げします。
その2つの数字を変えると、以下の結果が即座に出てきます。年金繰下げによる増額で、資産残高が延命します。対策前に資産残高マイナスになった89歳の時点で525万円資産が残り、100歳まで資産が残り続けます。
退職後のライフプランを考えるためにお使いください
現在、チュートリアル(使い方説明)を作成中でして、準備ができましたら公開いたします。
みなさんの今後のライフプランがクリアになって方向性が定まることの役に立てれば嬉しいです。
それではまた!!
[…] 背景や狙いについては、前回の記事【ライフプランシート 近日公開します】50代の方にココカゼ!!に記載しましたので、参照してください。 […]
[…] 【ライフプランシート 近日公開します】50代の方にココカゼ!! […]