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厄介だった会社にいた人々【「他人を攻撃せずにいられない人」を読んで】

会社員時代いろんな人がいました

社会人になると、会社でのほとんどの悩みは、「人間関係」に帰着します。自分も長い会社生活で相当苦しみました。

上司というものは、親ほどではないですが、なかなか選べないものです。社長にでもならない限り、上司というものがついてまわります。自分も多くの上司の下で仕事しましたが、心の底から尊敬できる上司はたった2人。ほとんどは、残念な人達でした。

また鼻につく同僚というのも数多くいました。自分の方が優秀なのだからと振る舞う同僚。そういう人に限って、うまくいかないことが多いのですが、色々と掻き回して、事態をめんどくさくすることをしてくれます。

そんな経験から、そういう人たちはどういう思考をしているんだろうと前から不思議に思っていたのですが、この本を読んでみてなんとなく分かった気がしました。

題名:他人を攻撃せずにはいられない人
著者:片田珠美
発行:PHP新書

この本は、攻撃欲の強い人がどういう特徴があって、彼らから自分の身を守るためにはどうしたらいいかを書いた本です。

自分の経験した厄介な人たちは、だいたいこの傾向にありました。なので、自分の経験した人々の例を挙げてながら、本の内容と照らし合わせて、どうすべきたっだのか?自分の対応は正しかったのか?を考えてみたいと思います。

ただし、大事なところとして彼らに今更恨みつらみを書くことが狙いではありません。これから紹介する人たちに対する表現について、なるだけ悪意を含めずに事実ベースで客観的に書いたつもりです。昔の自分と同じように今人間関係に苦しんでいる方が、少しでも気がつくヒントになったり手助けになって、いい方向に向かっていけばと思いでこの記事を書いています。

攻撃欲の強い人の特徴

本書にある冒頭の文章がこちらです。

攻撃欲の強い人が欲しているのは、破壊である。他の誰かがうまくいっているのが許せない。それゆえ、他人の幸福や成功に耐えられず、強い怒りや敵意に突き動かされて、とにかく壊そうとする。

そこに利害がからんでいる場合もある。自分自身の願望や利益しか頭にない彼らは、自分が望むものを手に入れるうえで邪魔者に対して、攻撃に刃を向ける。

この言葉に全て集約されている気がしました。また、本書の最後のパート“おわりに“にこう記されていました。

攻撃欲の強い人が他人を攻撃せずにいられないのは一体なぜなのかを理解していれば、やり返すことはできなくても、少なくとも、うまく逃げて、振り回されないようにすることができるはずですから。
何よりも、自分に自信がなく、他人の幸福が羨ましくて歯ぎしりしたいほどだからこそ、他人を傷つけたり痛めつけたりせずにいられないのだということを(中略)ご理解いただけたのではないでしょうか。
ですから攻撃欲の強い人を哀れみの目で眺めながら、「自分はあんなふうにはなりたくない。あんなふうにならないように気をつけよう」という気持ちで、日々生きていっていただきたいと思います。

本書を読み終えての感想としては、まさにこう思います。

世渡り上手のA氏

これから、自分が会社員時代に厄介だった4人を紹介します。

最初はA氏。

彼は入社当時の直属の上司でした。どんな人かというと、まさに世渡り上手。調子良く、うまくいきそうなプロジェクトを見つけてパトロンとなって、うまくいくように根回しが主な仕事。さも自分の手柄、成果のように振る舞い出世する。そんな人でした。

部下のやる気を削ぐ発言多い

部下になって思ったのは、上に対しては従順なのだが、部下に対して特に自分に対しては、扱いが酷かった。

基本的には、指導も誉めもせず。自由放任。ただ、失敗したら厳しく叱り、リカバーして不具合を直しても全く評価されず。

自分が30代になって初めて持った自分のプロジェクトが量産にこぎつけられた時には、こんな言葉をもらいました。

「やっと量産できたか。お前には今まで金がかかっていいるんだぞ。」

自分にとっては残念すぎる言葉です。それまでもプロジェクトのメンバーの一員として量産に携わってきましたけどと思いましたが、当時は彼に反論するところまで行く勇気を持っていませんでした。

本書には、こう書いてあります。

自分がいくら業績を上げても、全然認めてくれず、あら探しばかりしている上司に悩まされている会社員が、「この仕事で自分が有能であることを示したら、会社にとって必要な人間だと思ってくれて、扱いが変わるのではないか」と期待して頑張っても、「それくらい、やって当たり前」みたいな言い方をされるのではないか。

これを読んで、まさに彼のことを言っている文章だなと思いながら読んでいました。

自らの利害にそぐわないと徹底的に邪魔をする

時が過ぎて、自分が40代の頃、自分が開発責任者として開発していたAシステムと、彼がパトロンになって開発していたBシステムとが同じ量産機種へ適用検討されるようになりました。その中で2つのシステムの狙いが近かったので比較検討されるようになり、自分のAシステムのほうがコスト面で有利だったため、彼のBシステムの搭載が危ぶまれる時期がありました。

そのため、技術的観点ではなく個人の利害、都合で動く彼は、自分のAシステムを全力で量産させないように、課題がクリアできていないと難癖をつけたり、あれやこれやと周りに根回しして、プロジェクトがうまくかないように仕向けたり、挙句の果てには、

「お前のシステムが量産できるわけないからな。潰してやる。」

と面と向かって恫喝したりしてきました。

最終的には、技術のわかる上位者が「そもそも作動シーンが異なるしそれぞれ存在価値がある」と正しく評価してもらって、彼に助けられて自分のAシステムも量産適用されました。(彼のBシステムも同様でしたが)ただ、彼からのストレスたるや半端なかったですね。

本書には、こう書いてあります。

相手の真意、つまり欲望を見極めることが必要だ。利害が絡んでいることがわかれば、まだ対処のしようがあるのだから。だが、羨望、つまり他人の幸福が我慢できない怒りゆえに、破壊してやりたいという欲望を抱く人間もいる。こういう人間の方が厄介である。

確かに、彼の利害はわかりやすかったので、攻め所はあった気がします。事実、別の評価者が正しく評価してくれたのですから。

ここが重要なのだが、一般に周囲の人を脅したり、恐怖を与えたりするのは、自分自身が他者を恐れているからである。少なくとも、通常のやり方では他人を自分の思い通りに動かすことができないと感じているからこそ、恐怖に訴えようとするわけである。

このような姿勢それ自体が、自信のなさや無力感の裏返しとも言える。(中略)このようなことをきちんと認識して、攻撃欲の強い人は実は臆病で意気地なしなのだという視点から眺めることが必要である。

彼は自分に対してそう思っていたのかもしれません。じゃなければ、あそこまで恫喝はしなかったのだと思います。

彼からの得た学び

どうすべきだったか?

今となって考えると、当時どうすべきだったか?

自分をしっかり持ち、自分が技術的に正しいことをやっていると信じる。

邪魔されても関係ないくらいの気概で堂々としておくべきでしたね。まあそれに近い態度はとっていたつもりでしたが、我々の技術が量産化されないと同じチームメンバー全員の評価になりませんし、その辺りを考えた時に気持ちが揺らいだのを覚えています。

ただ、だからと言って、いい人になってはいけません。本書にこうあります。

周囲からの期待にできるだけ応えようとするので、常に誰かの役に立とうとするし、誰からの犠牲になりことさえいとわない。いわゆる「良い人」なのだが、こういうタイプこそ、攻撃欲の強い人にとっては格好のターゲットになる。支配するのも、操作するのも、とても簡単だからである。
もしあなたがこのタイプだとしたら、自分自身に次のように問いかけてみるといいだろう。
誰かに対して、反論できないとか、抵抗できないとかいうようなことはなかったか?その時あなたの心の中にあったのは、どんなタイプの恐怖だったか?権威への恐怖か?罪悪感に由来する誰かを傷つけてしまうかもしれないという恐怖か、それとも、愛情を失う恐怖、あるいは否定される恐怖か?

振り返ってみると、反論が足りなかったかなと。権威を振り翳されていたところもあって。もう少し、大胆な行動ができていたらよかったなと思っています。

驚くのは、上司や同僚から、ひどい言葉で侮辱されたり、大変な仕事を平気で押しつけられたりして、さんざん痛い目に遭わされているのにもかかわらず、言い返さずに黙々と働いていればいつか相手の態度が変わるのではないかと淡い期待を抱いている人がいることである。

そんなことはほとんどありえない。こちらが誠心誠意やっていれば向こうがそれに応えてくれるだろうなどというのは、甘ったるい幻想にすぎない。世の中には真心や誠意が通じない相手もいる。

その通りです。真心や誠意は彼には通用しませんでした。

彼から学んだことは?

彼を反面教師として学んだのは、上の立場にいる人間ならば、利己的にならず、大局的な視点で物事を判断する器を持つべきだなと思いました。

自分はアラカンになって、人生の年長者としてそういう考え方で生きていきたいなと思っています。

支配欲のB氏

続いて、自分が会社員時代厄介だった2人目のB氏を紹介します。

彼は、支配欲の塊という言葉がふさわしい上司でした。

彼は担当部品を量産機種へ適用する責任者であったのですが、量産で不具合を出さないことが第一優先の考え方。それ自体は理解できます。

ただ自分はその部品で新しい機能を研究開発していきたいという考えを常に持っていたので、彼と考え方が全く合わず。彼にとってみれば自分は目の上のたんこぶだったと思います。

自分が研究開発している間は、彼は自分を量産適用の仕事をしない「遊んでいる人間」とよく言われていましたし、不具合を出しそうなめんどくさい人間という扱いでした。

そもそも価値観が合わないというところが問題だったのですが、言うことを聞かないやつをいつまで経っても徹底的に邪魔してやろうという人でした。

自らの意見を必ず通そうとする

部下からの報告に対して、合意できたら素直に受け入れようという気持ちはなく、必ず自らのフラッシュアイデア(思いつき)を持ち出して、強引に自分のペースにもってこようとする。そのアイデアは的外れな場合が多い。でも、とにかく自分の言うことを聞かせるという人でした。

本書にはこうあります。

他人の価値を無視

攻撃欲の強い人は、自分以外の人間には何の価値もないと思っている場合が多く、それを思い知らせるためには何でもする。やる気をなくさせたり、へこませたりして、価値があるのは自分のほうだと言うことを見せつけようとする。
しかも、自分とは異なる意見を決して受け入れようとはせず、そう言うことを主張する相手に対しては、非常に敵対的になる。これは、自分の考え方こそが正しく、価値があると思い込んでいるからである。
それを変えさせようとしても、あなたの努力は全て個人的な攻撃と受け止められて、あなたを打ちのめそうとする情熱がますます燃えさかるだけである。

まさにこんな感じでした。

本人の意思や方向性に合わない仕事を押し付ける

自分が次に新しい機能の研究開発にチャレンジしたいという意思を示しても、量産機種の適用の業務をただやっていればいいと自分の意思に合わない仕事を押し付けます。

自分はそれまで研究開発のみをやって量産適用の業務を放棄していたわけではなく、自分の技術を量産適用した実績を残した上で、次のステップの提案であったにも関わらず。

相手の意思は無視して、自分の言うことを無理やり聞かせようとします。

自分とは異なる価値観を受け入れられない

自分自身の考え方や価値観を唯一最良の基準として他人に押し付けたり、自分の知識や教養をひけらかしてそれを身につけるのが当然という態度で接したりするのも、攻撃欲の強い人がしばしば用いる方法である。
こういう人は、他人のものの見方など一切考慮せず、「説得のための説得」のような印象を与える。権威に頼ったり、脅したり、怒ったりしながら、自分の価値観を何としても相手に認めさせようとするのである。

自分はこの時は、自分の会社人生でのキャリアプランを明確にし、会社のためには、彼の提示する仕事より、今自分が提案した仕事をやるべきであるということを伝えました。言わば、彼の提案を拒否したのです。

意に反する人は別チームへ移動させる

結果、彼の押し付ける仕事を拒否したことで、違うチームに移動させられました。でも自分としては、彼から解放されて自由にできますし、自分を理解してくれる哲学を持った素晴らしい上司の下につくことができて、会社人生で理想としていた素晴らしい機能の研究開発を進めることができました。

そのように彼は常に周りにいうことを聞く人間を残し、周りはイエスマンだらけ。

なので周りにいる人間も全く信頼が置けません。判断基準は彼がどう言うか次第。自分の意見などありませんでした。

本書にも、こうあります。

有能な部下をのけ者にする上司

自分が支配し続ける状況を維持するために、それを脅しかねない邪魔者を排除するべく徹底的に破壊しようとするのは、よくあることだ。自信がない人間ほど、優秀な相手を前にすると、その能力を最大限に引き出すとか、自分も頑張って努力するとか言うことをせず、過小評価したり、無価値化したりして、自己愛の傷つきから自分自身を守ろうとするのである。

また、

自己愛の塊ゆえの行動

もともと、他人の考え方も、選択や行動の自由も認めていないような場合もある。他人には、自分と同等の価値を見出せないからである。いわば、自分が一番大事で、自分が誰よりも優れており、自分が常に正しいと信じ込んでいるような「自己愛の塊」である。こういう人には何を言ってもムダだと周囲が身をもって知ると、誰も反論や説得をしなくなる。そうすれば、攻撃力のある当の本人にとって居心地の良い状態が続くことになる。

そんな印象で周りも諦めムードでした。

奴を潰すと陰で言われてました

ただ、違うチームになっても、彼の担当する部品も使っていた機能を開発していたので、それを量産適用する時は、彼のゲートを通過せざるを得ません。これがまた大変です。

色々と難癖をつけ、信頼できる人から聞いたところでは、陰では「奴(自分のことです)を潰す」と言っていたようです。自らの指示に従わなかった人間が優れた性能を持った機能を作ってきて目の前に見せられた時に、彼は客観的に技術を高く評価するという懐の深さなどなく、邪魔することしか頭になかったようです。

話し合いを拒否してあきらめさせる

攻撃欲の強い人は、あくまで話し合いを拒否しようとすることが多い。よく用いられるのは次のような手法である。
「時間がない」とか、「今は都合が悪い」とかいう理由をつけて拒否する。
自分の言いたいことだけ早口でさっと言って、席を立ち、相手に何も言わせないようにする。
ちょっとしたことが気に障ったと相手を責め、それを口実にして「そんなことでは話し合いに応じられない」と伝える。
質問に答えず、うんざりしたそぶりを見せる。相手が話している間中、他のことに気を取られている様子で、腕時計た携帯電話の画面に目をやる。時にはため息をつくこともある。
相手が話しているのに、自分の見方や考え方、あるいは解決策を持ち出して、話を遮る。相手より大きな声で話して、その場を支配しようとする。
話題を急に変えたり、脱線させたり、細かいことに言いがかりをつけたりして、革新に触れることを巧妙に避ける。
相手の話が理解できないふりをする。相手の言っていることが支離滅裂であるとか、馬鹿げているという印象を与えるためである。
嫌嫌話し合いに応じてやっているのだという態度を露骨に示す。この話し合いは自分にとって苦痛でしかなく、貴重な時間を割いてやっているのだというそぶりを見せて、一刻も早く終わらせようとする。

こういうこともよくありました。

外部に向かっては陰口ばかり

彼は他の部署の人たちに対して、「奴ら」という言葉をよく使っていて、その窓口になっているグループの担当にも他部署の文句ばかり言って、そう言ってこいと担当にいう指示するのに、自分では外に向かって面と向かって言うことはほぼありませんでした。

彼からの得た学び

どうすべきだったか?

本書にこう書いてあります。

できるだけ避ける

ある人が攻撃欲の強い人だということに気づいたら、最良の解決策は、できるだけ避けることである。

できるだけ話さない

最も会わないようにしようとしても、そうはいかない場合もあるだろう。(中略)そういう場合はできるだけ話さないようにするしかない。ただし、表面上は、礼儀正しくしておくべきである。

それが一番ですね。そして、自分の道を進んでいくことです。

自分の意思・価値観をしっかり持ち、自分の進むべき道を歩むこと。その上で、弊害になるようであれば、そこから離れること。

そう思います。

彼から学んだことは?

彼を反面教師として感じるのは、もっと人生楽しく生きよう!!と思います。もっと違うことにエネルギーを使ったほうが人生楽しいのにと思いますよね。

ただ、こういう生き方が彼にとって人生楽しいのかもしれませんので、それならば彼の生き方・価値観なんだと思うしかありませんし、これからが大変だと思います。

自信満々のC氏

続いて、自分が会社員時代厄介だった3人目のC氏を紹介します。

彼は、常に自分が優秀だと常々アピールする自信家でした。

自分と彼は、当初は同じチームにいましたが、その後別々の機能開発チームを立ち上げて、並行で開発をするようになっていきました。

その中で彼は、とにかく自分を下に常に見ていました。言葉の端々からそう感じたのです。

本書にこうあります。

親切そうな顔で協力者や理解者を装いながら、実はあなたの地位を狙っている後輩が職場にいることもある。あるいは、あなたの有能さが自分の出世の邪魔になるとか、ねたましいとか言う理由で、あなたの能力を否定しようとする同僚や上司だって、いるかもしれない。

そうだったのかもしれません。

優秀だと常々アピールする人

彼らの世代は優秀だとか常々言葉にする人でした。

その彼がやりたくなかった仕事を押し付けられた時、自分に向かって「こんな仕事は、〇〇さん(自分の名前)がやれば良かったじゃないですか!」なんて臆することもなく言う人でした。

とにかく話に割って入ろうとする

チームメンバーについても、自分のチームの優秀なメンバーを無理やり引っこ抜いたりされました。

そのメンバーが彼のチームになった後、自分とそのメンバーと無駄話をしていると、話をするなと言わんがばかりに無理やりその間に入ってきて、強引に話題を変えたり、話させないように遮ったりされました。

もう言い方悪いですが、女々しいくらいな感じでした。

羨望に突き動かされて

ターゲットを孤立させるのも、攻撃欲の強い人の常套手段である。
従事している仕事や活動をけなしたり、せっかく築いた人間関係にけちをつけたりして、徐々に他の人とのつながりを断ち切れるように仕向けていく。そのために脅すこともあれば、いさかいの種を蒔くこともあるが、いづれにせよ、周囲との関係を変えようとする。

そんな印象でしたね。

本質をつくと動揺が激しい

ただ、彼は技術的には優秀ではありましたが、手段を目的にしてしまうところがありました。コンセプトを立案する能力に欠けていたのです。

そのことについて、自分から助言したのですが、彼は自分より下と考えていた自分からの意見を表面的にはまともに受け取らず。ただ、本質をつかれたのか?激しい汗をかきながら動揺を隠せませんでした。

結局、彼の機能開発チームは、量産の目処が立たず、開発中止。

彼からの得た学び

どうすべきだったか?

攻撃する相手をよく見極めること。不必要にこちらから攻撃する必要はないが、必要な時のための攻撃の材料を持っておく。

まずは観察してみる

攻撃欲の強い人の手口に気づいて、あなたをがんじがらめにしている糸を解きほぐしていき、場合によっては断ち切るために必要なのは、何より観察である。

(中略)挑発に乗ってはいけない。軽率な言動は慎むのが賢明である。向こうの挑発が激しさを増し、むき出しになっていくほど、墓穴を掘ることになりやすいので、一連の挑発をひややかなまなざしで見守るべきである。

まさにそう思います。

彼から学んだことは?

彼を反面教師として感じるのは、どんな人に対しても相手へのリスペクトは常々持つべきだ!ということですね。相手に対して、多少の優越感を持っている場合でも態度に露骨に表すのはよくない。そういう態度で接していると勝負に負けます。

また、アラカンになった自分が思うことは、他人との比較で考えるより、自分がどうあるべきか?を考えて生きるべきだなと思います。

被害者意識の強いD氏

最後、自分が会社員時代厄介だった4人目のD氏を紹介します。

彼は他部署の人でしたが、量産するためにそのゲートをくぐらなければならない人でした。

根底にあるのは、自分たちのようにやりたい仕事、楽しい仕事をしてきた人に対して嫉妬の感情とそれをやらされる被害者意識のようです。

何を言っているかわからない(指示が不明瞭)

彼らの部署のルールで、量産に向けてゲートをクリアしないといけないと言うことだったので、それを理解しようとしていたのですが、とにかく説明がわからない。ルールがあるようでなかったり、結局間に合わなくても良かったりと、理解不能でした。

愚痴ばかり言って周りの人の時間泥棒

被害者意識からくる愚痴が多く、メンバーの時間泥棒でエネルギーを吸い取られる。

・あなたのためにやっているのになぜ私の話を聞かない?
・うちの部署はこんなにルールがあって大変なんだ。
・自分はこんな仕事やりたくなかった。
・そもそもあなたたちが勝手に始めた仕事でしょ。
・失敗したのはあなたのせいですよと攻撃する。

技術的に協力してくれることもほとんどなく、ダメ出しするのみ。

一緒にいると気づく“独特のパターン“

最初はわからないかもしれないが、言動を注意深く観察していれば、次第にわかるようになってくる。一言で言えば、こう言う人と接した後は、ぐったりとして衰弱する感じがする。態度や会話なのか、全体の雰囲気なのか、ともかく、あなたの世界を混乱させて、あなたのエネルギーを空っぽにするようなところがある。

まさにこんな雰囲気です。

被害者面が得意

相手に罪悪感を抱かせる上で何より有効なのは、自分が被害者のふりをすることである。そうすれば、自分の責任を全て否認できるのだから。そのため、何か具合が悪いことがあっても、悪いのは常に他の誰かであり、自分はあくまで被害者なのさと言う印象を周囲に与えようとする。

そんな印象です。

攻撃欲の強い人は、「〜という話を聞いた」とか「〜なんだってね」といった言い方で。根拠が曖昧な噂や陰口を吹聴して回ることも多い。周囲を仲たがいさせて人間関係を壊し、自分の影響力を強めるためである。

よく言われました。

彼からの得た学び

どうすべきだったか?

自分のシステムを量産するために我慢し続けていましたが、思いっきりブチ切れてもよかったかなと今は思います。きっと周りの人が骨は拾ってくれたと思います。

彼から学んだことは?

彼を反面教師として感じるのは、やはり自分の価値観を押し曲げてまで生きるべきではないということ。結局、弊害が滲み出て周りに迷惑がかかるから。

自分に正直に生きることがすごく大事だと痛感します。

最後に

今回は、自分が会社で厄介だった4人の話をしました。

当時はそんなこと思えませんでしたが、今になって一歩引いて考えてみると、こういう人たちのおかげで、自分の価値観や生き方、自分という人間が強化されたと感じます。ある意味社会の厳しさを与えてくれて感謝すべきかなのかなとも思います。

本書の中にあるのですが、会社生活だけの話ではなく、夫婦生活や、近所付き合いの中でもあなたを支配しようと「他人を攻撃せずにはいられない人」はいます。

このお話が、今、会社生活や家庭生活においてで苦しんでいる人達に少しでも、役に立ってくれれば嬉しいですし、実際に本書を読んでもらって自らの立場に置き換えて考えてみるのもいいのかなと思います。

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