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素晴らしいアウエイの戦い【浦和レッズ観戦記(ACL決勝アルヒラル戦第1戦)】

ACL決勝第1戦は1-1のドロー

アルヒラルは強豪

アルヒラルは、豊富な資金力で強力な外国人選手を獲得し、それ以外はサウジアラビア代表。そのサウジアラビア代表は昨年末のカタールワールドカップで優勝したアルゼンチンに予選リーグで勝利したチームの選手たち。

選手個人のポテンシャルという観点では残念ながら浦和とのレベルの違いがあるのは認めざるを得ません。

ただ、試合は別物。やってみなければわかりませんし、強いチームでも弱点はあります。日本のチームらしく一体感を持って戦えば勝機はあるはず。

「相手をリスペクトする」とよく言いますが、その重要性は二つあると自分は思っています。

①相手を尊重して敬意を持って戦い、決して相手を下に見て馬鹿にしない
②相手が強いことを認めつつも、おじけづかない、萎縮しない

この状況だと、アルヒラルは①、浦和は②の意味で「相手をリスペクトする」する重要性を守れるかが勝負のポイントのような気がしていました。

でも試合は浦和にとって理想的な結果でした

試合が始まって20分くらいまではどうなることか?と不安に思いましたが、それ以降、徐々に慣れてきて、本来の浦和レッズの戦い方ができるようになってきて、アウエイゴールを取った上でのドローの結果。

試合前、酒井キャプテンが「必ずいい試合をします!」とコメントしていましたが、まさに有言実行。強豪アルヒラル相手に素晴らしい戦いを繰り広げました。

理想的な形で、1週間後のホーム埼玉スタジアムでの第2戦を迎えられるようになりました。本当に良かったと思います。

試合前半は慎重な入り

序盤は、慎重に入りすぎていたのか?前からのプレスが緩く、後ろからも繋がず西川選手からのロングキックを多用。いつものリズムが生まれない苦しい展開でした。

相手の特徴や、会場の独特かつ異様な雰囲気、明らかに悪い芝の状態などに徐々に慣れてきたということもあるのかもしれません。20分以降からは、岩尾選手がボールを持てるようになってきて徐々に浦和も攻撃の形が見えるようになってきました。

失点シーンは、結果的には西川選手と、ショルツ選手のお見合いのような形で失点してしまいました。防げた失点だったので非常に残念でした。

試合後半は積極的な守備からの攻撃が目立つ

後半になってDAZN解説の佐藤寿人氏がこうコメントしていました。

「後半は、浦和の選手たちは勇気を持ってボールホルダーに行っている。そして奪い切ってボールを運んでいる。プレーの選択が前半と全然違う」

「後半はアルヒラルに持たれている感じがない。持たせていていい形で奪っているからそう感じるのではないかと思う」

そうなんですね。ハーフタイムでの監督の指示がかなりあったのではと推測しますが、関根選手含めて、前線からのプレスと相手への距離の詰め方がよくなって、相手のビルドアップを引っ掛けて、ショートカウンターを何度も見せてくれました。

また、浦和の後ろからのビルドアップもできるようになってきて、52分の興梠選手の得点シーンでもマリウス選手から前線の関根選手に当てて裏返して前進して行った中で、大久保選手のスルーパスから興梠選手の得点につながりました。

そのシーンも含めて思ったのが、アルヒラルの弱点は、明らかに2センターバックです。アルブライヒ選手は、明らかに興梠選手の裏への抜け出しを止めるのに苦労していましたし、実際、興梠選手の得点をプレゼントしてしまいました。また、チャン・ヒョンス選手はそういうシーンでは追いつけないと諦めているのか、全速力で走ることもなく守備を放棄していました。次節、修正してくるかもしれませんが、ディフェンダーの人材は豊富ではないようなので、弱点であることは変わらない気がします。

67分以降、カンテ選手、安居選手、柴戸選手、早川選手を投入して、チームを活性化。特に安居選手はしっかり持ち上がって堅実で効果的なプレーで、チームを落ち着かせていました。サブで出てきた選手が遜色なく戦える今の浦和レッズ。チームとしての総合力が高いということができると思います。

試合終盤、アルヒラルの選手たちは、ホームで地の利があるにもかかわらず、足が攣っていたり、疲労が多い気がしました。それだけ彼らも本気で戦っていたということですね。そういう意味でも、浦和はいい試合をしたと思います。

特に素晴らしかったのは

MVP級の活躍 明本選手

前半12分の失点シーンでは、明本選手は、初めて対峙するミシェウ選手の切り返しの特徴を理解できていなかったことで、かわされてセンタリングを出されてしまいました。

しかし、それ以降、ミシェウ選手の特徴を把握した明本選手は、ほぼミシェウ選手との1対1のバトルを制していました。面白かったのは、ミシェウ選手がたまらず左サイドにポジションチェンジをすると、後半、酒井選手が退いたことにより、明本選手が右サイドにまわり、またミシェウ選手と対峙するようになったこと。ミシェウ選手は「勘弁してくれよ!またコイツとバトルするのか?」と思ったに違いありません。

またマレガ選手とのハイボールのヘディングバトルも身長差があるのにも関わらず勝ってしまうなど、フィジカルモンスターぶりを遺憾無く発揮してくれました。

この試合で、彼は世界で十分通じる能力を持っていることが証明され、日本代表選出が確実に近づいたと感じています。海外のスカウトに目をつけられないことを祈ります。

2019年の悔しさを晴らす 関根選手

前戦のリーグ川崎戦での好調をそのままに、素晴らしいプレーを披露してくれた関根選手。2019年の悔しさを晴らす大活躍を見せてくれました。

ただ、第2戦で活躍できなかった外国籍選手を変えてくるかもしれませんし、今回の3人の外国人より、フィジカルでドリブルしてくるカリージョ選手の方が厄介な気がします。

そうなれば、まさに2019年の悔しさを晴らす舞台が整います。関根選手、この調子でカリージョ選手をも圧倒するプレーを見せてくれることを期待しますし、今の関根選手なら絶対にできます!!

相手2トップを完封したショルツ&マリウス選手

アルヒラルの2トップ、イガロ選手とマレガ選手は、レッズ自慢の強力2センターバックに完封されていましたね。逆に2トップで来てくれたことで、マークがわかりやすくなって浦和にとっては好都合だったのかもしれません。

まあしかし、イガロ、マレガ両選手は、当たってもいないのにファールを要求する残念なプレーをするんですね。特に71分でのペナルティエリア内でのマレガ選手の明らかなシミュレーションのシーン。マリウス選手が足を出すのを期待して痛がっていたマレガ選手でしたが、マリウス選手が足を出すのをキャンセルしたため当たってもいませんでした。その時のマリウス選手の状況判断とキャンセル力は素晴らしいものがありました。

そんなプレーをしちゃうほど、イガロ、マレガ選手はイライラしていたんでしょうね。

アルドーサリ選手を退場に追い込んだ 岩尾選手

前半20分以降、岩尾選手がビルドアップでボールを持つようになってから、チームが落ち着き出し、それほど目立ったプレーは見せていませんでしたが、つなぎや守備に奔走していましたね。でも、終盤86分にビックプレーが。岩尾選手にしつこく守備をされてキレてしまったサレム・アルドーサリ選手が倒れた後岩尾選手を払いのけるかのように腹部を蹴って、1発退場。第2戦出場停止となり、浦和にとってはかなり有利な状況になりました。

サレム・アルドーサリ選手は、2017年も遠藤選手に足の裏を見せたタックルで2枚目のイエローカードで退場。2019年はゴールを決めてヒーローとなり優勝。この試合は、ゴールを決めてヒーローになるはずが、1発退場と、ジェットコースターのようにいい時と悪い時を繰り返す選手ですね。欧州トップリーグでも活躍できる能力を持っていると思うので、精神的にもう少し安定したらすごい選手になるのになといつも思います。

ですが、浦和にとっては、好都合。岩尾選手のスマートな好プレーと思わざるを得ません。

この戦いを最初からイメージしてチームを作ってきたのか?マチェイ監督

この試合を見ながら思ったことがあります。

マチェイ監督は、浦和レッズの監督を引き受けた時点から、このACL決勝でアルヒラルに勝って優勝するためには、どういう戦術でチームづくりをして行ったらいいかと考えて、逆算して、チームづくりをしてきたのではないか?ということ。

目標から逆算するプロフェッショナルな考え方に違いないと思っています。

マチェイ監督が長期的に浦和の監督であり続けてほしいですし、ちょっと気が早いですが、ACL決勝が終了した後、リーグ優勝を目標に置く次のフェーズに移った時のマチェイ監督の指導力や手腕が今から楽しみで仕方ありません。

サウジまで駆けつけた 浦和サポーター

そして、遠いサウジまで駆けつけて、完全アウエイな状況の中、大声で応援したサポーターの皆さん。本当に素晴らしいと思います。

特に、70分過ぎ、選手たちが苦しい時間帯から、浦和サポーターの声が一段と大きくなり選手たちの後押しをしていたこと。

次回大会は自分もアウエイ戦に遠征したいと沸々と湧き上がるものを感じさせてくれました。

次はいよいよ最終決戦

DAZNの野村アナウンサーのさんがコメントされていましたが、今までのACL決勝でアウエイ戦で1-1で折り返したチームは、必ず優勝しているとのこと。

驕り高ぶってはいけませんが、今のマチェイレッズであれば、今のアルヒラルを恐れるにたりません。2019年の雪辱を晴らすために、ホーム6万人の大声援のもと必ず優勝トロフィーをゲットしようではありませんか!

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