正直負けなくて良かった！【浦和レッズ観戦記（名古屋戦）】

Contents

正直負けなくて良かったと思った試合
怖さが尖ってきた名古屋
1. 鋭い攻撃とハードな守備
2. ユンカーの言葉
サイドからのビルドアップがうまくできなかった
印象的だった選手たち
次節は、ホーム埼スタ　札幌戦

正直負けなくて良かったと思った試合

うわー厳しい試合だったと思いました。この試合は、ショルツ選手、マリウス選手、西川選手に救われた試合だと。

守り切れたともに言えますが、紙一重でやられそうなシーンは何度もあり、自分としては負けなくて良かったと思った試合でした。

ACL決勝まで、負けなしで行きたいと思う中で最低限の勝ち点１だったかなと思います。

怖さが尖ってきた名古屋

戦ってみて、上位にいるのが理解できた名古屋グランパスでした。

鋭い攻撃とハードな守備

３トップがそれぞれ尖った個性を持っていて、鋭い攻撃を繰り出す危険な選手たち。

それ以外の選手は、ハードな守備で、ボールを取られてからのボール奪取（トランジション）が素早く、特に稲垣選手、米本選手のボール奪取はハードで、なかなか攻撃の時間を与えてくれません。

昨年はもう少し守備も攻撃も緩い感じがありましたが、今年は、全体的にレベルアップしていて、非常に怖いチームになっていますね。

長谷川健太監督はどこにいっても、3年目は完成の域のチームを作り上げると聞いたことがあります。名古屋3年目の今年、ACL参加の負荷もない彼らは、Jリーグの優勝争いに加わってくる可能性が高いと思いますね。

ユンカーの言葉

ユンカー選手が試合後にこうコメントしたそうです。

「浦和サポーターにジェラシーというか、去年や一昨年に自分が見せたプレーを浦和で見られないことへの気持ちがあったのではないかと思う。」

ユンカー選手は、ACL決勝に進出する立役者でし、功労者だと思っています。

でも、どういう流れであろうと、別のチームの選手になってしまえば、サポーターは意外とあっさり切り替えるもんですよ。自分としては、ジェラシーとかそういう気持ちは全くありません。サポーターは浦和の勝利以外興味ありません。残念。

逆にユンカー選手の方が未練があるようなコメントに聞こえますね。

サイドからのビルドアップがうまくできなかった

ハマっている時の浦和は、DF2枚が開いて、サイドバックを前に出させて、DFからサイドバックでの縦パスで前進するというビルドアップが効いていました。それがうまくいかなかった。

前半は、酒井選手が前線まで上がるシーンが多く、ビルドアップの受け手になり得ていない印象でしたね。正直、今日は酒井選手あがりすぎな印象でしたね。その分大久保選手、敦樹選手のスペースを消していた様に思えましたし、守備では名古屋の森下選手にもやられていましたし。キャプテンとしての責任と気合いが空回りしていた感がありました。

客観的に見れば、どちらのチームも相手のいいところを潰し、自分たちのいいとこを出せなかった試合だったのかなと思います。

印象的だった選手たち

攻撃の起点となった大久保選手

大久保選手は、明らかに名古屋の守備陣を翻弄していましたし、攻撃の起点になっていました。ドリブルで名古屋の有望株の藤井選手をあっさり振り切ったり、裏抜けや、ワンタッチパスなど多彩なプレーを見せてくれました。

大久保選手に今後大事なのは、怖さ。シュートの本数を増やして、ゴールを増やしていけば、三苫選手のような怖さを得ることができると思います。

長谷川監督にも名指しで「大久保選手にやられていた」と言わしめていただけに、今後さらに成長して、目を離すと点を取る怖い選手になっていって欲しいと思います。

アシストよりゴールで思い切ったプレーを期待します！

危ないシーンを何度も救ったショルツ選手

今日の試合も、今日の試合は特に、ショルツ選手は神でしたね。

でもいつも余裕のショルツ選手でも今日は余裕が感じられませんでしたね。ユンカー選手、永井選手、マテウス選手といったお化けフォワードたちを何度となく紙一重で止めていました。トラップミスして、マテウス選手にシュートされたシーンは肝を冷やしましたが、それ以外は流石の守備。

今の浦和の好調は3人の堅守に支えられていることが痛感できた試合だったといえます。

期待できるカンテ選手

75分に投入されたカンテ選手。彼は実力の片鱗を見せてくれたと思います。

何か独特のリズムで、1人だけ時間の流れが違うんじゃないか？と錯覚する様な余裕のあるプレー。トラップも柔らかくキープ力がある。足が長く、ボールをと取られた後でも、ギューンと足が伸びて取り返す。ロスタイムの左サイドの大久保選手のスペースに出したパスも秀逸でした。視野の広い証拠です。

試合をこなしていって周りとフィットしてくると、さらにいい攻撃が組み立てられるんじゃないか？スーパーゴールを量産してくれるんじゃないか？と期待せざるを得ません。

好対照な松崎選手と荻原選手

自分にとって、好対照な印象の2人、松崎選手と荻原選手。

荻原選手は、気持ちが前面に出る熱いプレーが印象的。ドリブルではほぼ相手に取られない安定感がありますし、守備ではしっかり相手をマークして自由にさせません。圧巻だったのは、82分に内田選手をフッ飛ばしたシーン。絶対に取るという気迫と頼もしさを感じさせてくれるシーンでした。こういう選手は見る側に安心感を与えてくれますし、スタメンでみたいなあと改めて感じました。

かたや、松崎選手は、残念ながら気持ちがプレーに表れてきません。守備面でもそうですし、パスもミスパスだったりパススピードが遅かったり。

自分は、昨年、松崎選手が入団するという話を知って、水戸でのプレー動画を何回も見ました。右サイドからのカットインからの左足シュートだったり、右足でもゴールを決めていましたし、ミドルシュートも決めていましたね。イキイキ、自信を持ってプレーしていました。入団するのを楽しみにしていたものです。

彼はシャイで内向的な性格の様に見えますし、以前在籍していた、高木俊幸選手や、汰木選手のように、うまくいかないと悩んで落ち込んでしまう様な気がします。あっさり切り替えたり、しょうがないじゃんって開き直ったり、ボール取られても何クソって気迫溢れるプレーを見せて、自分で流れを変えていかないと、なかなかうまくいかない気がします。

マチェイ監督は辛抱強く起用しているということは、松崎選手のポテンシャルを高く評価していることでしょう。また、公開練習終了後に池田コーチと2人で、強いパスをトラップする練習を居残りでやっているのを見かけて、努力しているんだなと感心しました。

だからこそ、もう少し、チームメイトにでも、試合中でも気持ちを前面に押し出すこと、声を出したり、笑ったり、怒ったりしたらいいんじゃないですかね。メンタル面で殻を破ったら化けると思うんですよ。期待しています！！