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絶対今後のクラブの成長の糧になる!!【浦和レッズ観戦記 マンチェスター・シティ戦】

いよいよマンチェスターシティとの準決勝

北中米クラブ代表のクラブ・リオンを退け、いよいよマンチェスター・シティとの(エキビジションマッチではない)真剣勝負がやってきました。

サポーターにとっては、夢のような対戦。しかし絶対勝って、浦和の名前を世界に轟かせたい試合でありました。

守備はある程度機能していたが、力の差は歴然だった

前半、浦和らしい組織だった守備で耐え続ける

試合開始早々から、クラブ・レオン戦のような前線からのハイプレスで積極的なプレーを展開します。高い位置でのボール奪取してゴールチャンスを伺います。浦和のボールホルダーへの寄せは相変わらず良かった。この試合に対するモチベーションを感じました。マンチェスター・シティは、序盤は様子見な感じで、ディフェンスラインでボール回しします。

ただ、浦和はボールを奪取しても、守から攻へのトランジションが遅く、中々ゴール前まで行くことができません。

徐々に前進してきたマンチェスター・シティはパススピードが増してきます。細かく鋭いパスを繰り返し前進します。何か、マンチェスター・シティの選手は、軽く練習をしているようです。また、ポジショニングも流動的です。それにより、浦和の守備のタイミングがずれていきます。

だんだんと少し引いてハーフウェーラインあたりからプレスをかけ始める展開に。でもそれは予想されていた展開。それでも浦和はしっかりと守備体勢を整えて失点せず、マンチェスター・シティの良さを出させないようにしっかりプレーしていました。

34分の大久保選手からの裏へのカンテ選手のフィードは最もチャンスに近かったシーンだったかなと思います。36分の西川選手からの右裏へのロングフィードもいいところを狙っていたとおもいます。

ボールを持っていてもなかなか打開できないマンチェスターシティはだんだんフラストレーションが溜まってきています。

浦和は、相手パスをカットして前進する敦樹選手や安居選手が前線にパスを供給しますが、なかなかつながりません。

そして、前半ロスタイムに入った45分、ヌネス選手の見事なターンについて行けなかった岩尾選手がかわされ、ヌネス選手が鋭いドリブルで持ち上がります。そして、右サイドに張っていたシルバ選手との見事なワンツーから、グラウンダーの折り返しを見せたのですが、そのボールをマリウス選手がたまらずオウンゴール。後ろには、マンチェスターシティの選手はおらず、ショルツ選手に任せておけばとは思いますが、マリウス選手が周囲が見えなくなるほど追い込まれていたことがわかります。それだけプレースピードが速かった。

前半は、しっかり守れて相手をあせらせていただけに、悔やまれる失点となってしまいました。

後半に入るとマンチェスターに圧倒される

決定的なチャンスは作らせていなかったと思います。2点目が入るまでは。

51分、右サイドバックのウォーカー選手の見事なスルーパスを裏に走ったコバチッチ選手が見事に受けて、シュート。2点目を取られました。完全に破られました。それにしても、サイドバックからの精度の高いスルーパスは、感動的でした。

続く59分に3点目。アカンジ選手の見たこともない見事なグラウンダーのボールが前線の裏に飛び、それを斜めに走ったヌネス選手が受けてシュート。こぼれをシルバ選手に決められます。マリウス選手にリフレクションしているところは不運でしたが、アカンジ選手の異次元のスルーパスで、決まった気がします。ショルツ選手は置き去りにされ、荻原選手とマリウス選手の2枚で必死に守った結果ということで、レベルの差がはっきり出たシーンであったのかなと思います。

それからは、浦和の選手の疲労感が見え始めます。ボールを奪取しても、パススピードが遅くすぐにロストするシーンが増えます。

しかし、63分にカンテ選手、佳穂選手に変えて、リンセン選手、中島選手が投入。少し息を吹き返します。65分のリンセン選手の前線でのチェイスや、79分に裏抜けした中島選手がもう少しのところまで行きます。80分あたりは、ショルツも持ち上がって、意地を見せ攻め込む姿勢を見せてくれました。

それでもゴールは割れず、結果的には力の差を見せつけられ完敗となりました。

マンチェスター・シティは流石だった

立ち上がりは様子を見ていた感じはありましたが、徐々に実力を見せ始め、終わってみれば完勝。流石のプレーを見せてくれました。

前線の流動的なポジショニング

シルバ選手、フォーデン選手、コバチッチ選手、ヌネス選手。前線と中盤の選手が流動的に動き、味方のプレースピードを落とさない鋭いパスができること。そのパススピードの速さ、正確さは素晴らしいと思いました。

中でも、ヌネス選手は厄介でしたね。ドリブルでの持ち上がりとチャンスメークとシュート。自分にとっては一番印象的な選手でした。

ディフェンスラインからの高精度なスルーパス

右サイドバックのウオーカー選手と左センターバックのアカンジ選手の見事なスルーパス。

ディフェンダーの選手が前線の選手に向けてグラウンダーで長距離の鋭いスルーパスを決めるシーンは、自分にとって衝撃的でした。

これは、彼らがディフェンダーの選手にもかかわらず、グラウンド全体を俯瞰して見れていることと、圧倒的なキック能力があるということだと思います。

クラブが、高額の給料を払う価値がよくわかった気がします。

現在地と目指すべきところが明確になった試合

守備ではある程度通用した

特に前半は、守備組織は崩されませんでした。ドン引きでもなく、攻撃時には勇気を持ってディフェンスラインをあげていましたし、守備力は通用したと思います。

後半に入ると、相手の鋭いパスにより走らされて疲労が蓄積されて、なかなか前半のようには行かなくなり、劣勢に回ったのは仕方ないと思います。

守から攻へのトランジションが遅い

残念だったのは、守から攻へのスピードというより判断が遅いこと。これは、いつも以上に守備の負荷が高かったこともありますが、今シーズン、劣勢に立った時の欠点だったのかなと思います。

来シーズン、前線に補強されるであろう強力なポストプレーのできる選手や、裏抜けできるスピードを持った選手が、この課題をクリアしてくれるのを期待しています。

パスの精度(特にロングパス)

攻撃での相手守備のプレッシャーを感じながらのパスのスピードと精度。これが課題だったことが、今回如実に現れた気がしました。チャンスになりそうなシーンでパスがずれたり、相手にカットされたりで、チャンスになれない。マンチェスターシティの選手の守備能力が素晴らしいこと以前に、そんな課題がよくわかった気がします。

浦和の将来に向けた貴重な経験だった

マンチェスター・シティなどのヨーロッパのトップクラブとの真剣勝負は、お金を払ってもできるものではありません。それだけ貴重なものです。

浦和の選手たちがこの戦いで得たもの感じたものは、ずっと彼らの中に刻み込まれていくと思います。そして、マンチェスター・シティとの差が彼らの成長の糧、モチベーションになるに違いありません。

加えて、社長・フットボール本部・クラブスタッフ全員が、この経験を糧に次なる2025年の新フォーマットとなるクラブW杯に向けた取り組みを先鋭化していってくれるに違いありません。

負けはしましたが、そういう意味で、本当に貴重な経験だったと思うんです。

次は3位決定戦 アルアハリ戦

次は、いよいよ今シーズン最後、このメンバーでやれる最後の試合となります。対戦するアフリカ大陸代表のアルアハリも、なかなかの強敵。臆することなく頑張って欲しいと思います。

中2日の厳しい日程ではありますが、今年を締めくくる上で悔いのないプレーを見せて欲しいと思います。

※なお、本記事の写真は、浦和公式サイトの写真を引用させていただきました。

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