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ポジネガがハッキリ出た!【浦和レッズ観戦記 新潟戦】

連勝に繋げたいアウエイ新潟戦

前節の横浜戦、クオリティの高さを見せつけての勝利で、前々節の川崎戦の不甲斐ない敗戦を帳消しにしてくれました。

今節のアウエイ新潟戦との対戦は、これまでなぜか相性の良い相手。しかしながらボールを保持してクオリティの高いサッカーを展開してくるという、現時点の浦和と類似したタイプのチーム。余裕で勝てる相手では全くありません。気を緩めずに、しっかりと戦って2連勝と行きたいところでした。

結果的には、複数得点を得たものの、守備の課題が拭いきれず、撃ち合いの試合を制することとなりました。

試合全体を通して

(ポジ) ショートカウンターがハマったのが収穫

チーム全体としての前線からのハイプレスからボール奪取して、切り替え早く速攻に持ち込みゴールに繋げる。この試合、そういうシーンが多く見られたことが収穫だったと感じました。

66分に翔哉選手、敦樹選手から佳穂選手、安居選手と選手交代してから、攻撃のスタイルが一変した気がしました。翔哉選手を中心としたテクニカルな攻撃から、佳穂選手を中心とした積極的なボール奪取からの速い攻撃がハマり出したと感じました。

投入直後の68分の佳穂選手のキープからサンタナ選手へと渡ったボールをドリブルで前に運び、タイミングよく右サイドを駆け上がってきた前田選手へスルーパスが通り、前田選手がしっかりとゴール。公開練習でユニットで攻撃しているような形が身を結んだ気がしました。その後も69分、71分といい流れが作れていました。

今まで、このようなショートカウンターのシーンはそれほど多くはなかったと思いますので、新たな引き出しが追加された、そんな気がします。

(ポジ) 相手プレス回避のボール回しの成熟

前節あたりから強く感じたのは、ビルドアップ時のボール回しの逞しさ。新潟のプレスの仕方が、小野選手、長倉選手が縦関係だったという要因もありましたが、かなり余裕でボール回しができていました。

また、石原選手、凌磨選手の両サイドバックがかなり高めの位置で、ショルツ選手、マリウス選手のパスがギリギリ通る位置にいること、サンタナ選手の圧倒的なポストプレーがあることで、ビルドアップの出口に複数の選択肢があることが、ボール回しに余裕を感じる要因なのだと思います。

このビルドアップが、5月末に続けて対戦する、町田や神戸との試合でどれだけ通用するか?が興味深いところです。彼らの鬼プレスをさらっとかわして圧倒してもらいたいものです。

(ネガ)ローブロックでの守備の不安

攻撃の良さの反面、相手にボールを持たれた時の引き気味の守備には、不安感が残りました。実際、2点取られて3対2と1点差まで追いつかれましたからね。

クロスの守備

サイドからのクロスに対する守備の不安が課題ですね。サイドからクロスを上げる選手に寄せきれず、フリーでクロスを上げさせている。

86分に新潟の左サイドにいたマイケル選手にフリーで高精度クロスを打たれ、それまで何度も中央でシュートを放っていた長倉選手にヘディングでゴールを決められます。直後の88分にも、マイケル選手のクロスを許すなどハラハラする展開でした。

これ以外にもこの試合、左右のサイドからクロスを上げられ、シュートされるシーンが多くありました。守備のタスクを明確にしてもらいたいものです。

ポケット進入された時の対応

また、長倉選手をはじめとしてポケットへの積極的な進入する選手に明らかに手を焼いていました。

74分の新潟の1点目、太田選手のゴールのシーンで、浦和の右サイドのポケットの進入に対して、マリウス選手がカバーに入ったところから、左サイドに展開され失点しています。

また94分にも、左ウイングだった佳穂選手が、浦和の右サイドのポケットの守備をするなど、守備のタスクが不明確だったなと感じました。

それにしても、新潟の長倉選手は厄介な選手でした。敦樹選手と同期の浦和の下部組織育ちということもあり、今回のプレーは浦和の補強リストに上がったのではないかと思われるほど存在感のあるプレーをしていたと思いました

印象的だった選手たち

流れの中での得点は大きい サンタナ選手

この試合なんと言ってもいいニュースは、サンタナ選手が流れの中で得点を取ってくれたということ。これがきっかけとなって、ゴール量産体制になっていくに違いないと確信しています。

前半開始早々の4分に、凌磨選手の絶妙な裏へのパスを、これまたオフサイドギリギリの絶妙なタイミングで抜け出したサンタナ選手。新潟の優れたゴールキーパーである小島選手との1対1になりましたが、フォワードらしい冷静さを見せ見事にゴールを決めてくれました。

また、7分あたりでの立ち上がりから前線でのハイプレスは素晴らしく、かわされても2度3度と後追いする姿勢は感動すら感じました。

ポストプレーもいつものように、しっかりこなしてくれました。20分にボールを受けようと下がったサンタナ選手が西川選手のフィードをないストラップし展開していくところや、46分にルーズボールをしっかりキープしてくれるところなど、チームの前進に大きく貢献してくれていました。

また、3点目の前田選手のゴールにつながるタイミングの良いスルーパスを出してアシストしたり、ロスタイムにPKをしっかり決めるなど、攻撃の大車輪となってくれました。

出場時間が長く怪我が心配ではありますが、この調子でさらに周りとのコンビネーションが高まってくれば、ちょっと早いですが、本当に20得点以上、得点王も夢ではない気がしてきました。

輝く才能 凌磨選手

今までずっといいプレーを見せてくれていましたが、この試合ではさらにその才能を垣間見ることができたと思います。

4分のサンタナ選手が走り込む裏へのパスも素晴らしかったのですが、その直前に相手選手が寄せてくるところをワンタッチであっという間に交わしたところは、うまい!!って声が出てしまいました。

守備でも相手選手との1対1では危なげなく対応していました。

また、後半から大畑選手がケガの恐れのあった大久保選手と交代で投入され、凌磨選手は大久保選手の位置、左のインサイドハーフでのプレーになりました。公式戦で左インサイドハーフは初めてだったと思います。(左サイドバック以外のプレーは、左ウイングはあったと思いますが)しかし、そつなくこなしたどころか、輝くプレーを見せてくれました。

64分のグスタ選手のゴールシーンでは、凌磨選手が持ち上がって、右サイドを駆け上がるグスタ選手の上がりのための時間を作りながら、絶妙のタイミングでの優しいスルーパスを出しました。

また、66分に佳穂選手が左ウイングに投入されてから、息のあったプレーを見せてくれました。69分に2人のプレスからグスタ選手が前後のパス交換から右に展開したシーンは、彼らのプレーが起点になっていました。

そして、81分にマリウス選手からのパスをワンタッチでのヒールパスを安居選手に送ったシーンはうわっと叫んでしまいました。

大畑選手が左サイドバックで出るようになると、凌磨選手はさらにゴールに近い本来の位置でのプレーが期待されますし、得点への期待が高まっていきますね。楽しみです。

次の試合は、ホーム京都戦

次は、5月15日(水)ホーム京都戦です。

2連勝した流れを崩すことなく、京都、磐田には悪いんですが、油断することなくしっかりと勝って、いい流れで町田、神戸との上位との戦いに繋げたいところです。

中3日、週中の試合でコンディション的には厳しいとは思いますが、しっかりと勝って、3連勝に繋げてほしいと思います。

※なお、本記事の写真は、自分が撮影した写真以外は、浦和公式サイトの写真を引用させていただきました。

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