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宿敵相手になんとかドロー【浦和レッズ観戦記 鹿島戦】

宿敵 鹿島との戦い

前節のセレッソ大阪戦は、内容的には悪くない試合を展開しながらも、スーパーゴールを2点決められ、リンセン選手が意地のヘッドで1点返すも、敗戦。

しかし、町田戦同様、厳しい言い方ですが、内容が良くても勝利につながらなければ意味がありません。

遡ること、5/15に京都サンガ戦に勝利して以来、1ヶ月間、5戦勝利がない状況。この間、戦術云々というより、前半に先制点を取られるなど劣勢になることが多く、そこから意地でもひっくり返すぞ!!という勝利に対する貪欲さを感じないことを非常に残念に感じていました。

この試合の対戦相手の鹿島も、町田や神戸と似たスタイルのチーム。3度目の正直となるのか?期待がかかりました。

しかし、この試合も今までと同じような流れで展開された試合。武田選手の個人技で追いつきはしたものの、勝ちきれず。勝者のメンタリティはどこに行った?と心の底から思う試合となってしまいました。

試合前の様子

NIKEとの20周年アニバーサリーマッチ

2004年から、浦和のユニフォームはNIKE社製。20周年を記念して、来場者にシューケースがプレゼントされました。

実物はこんな感じ。シューピアスなるものを初めて見たので、使い方が不明。紐の穴に差し込んで、裏からとめるのでいいのでしょうか?

いづれにしても、20周年は素晴らしい。NIKE製品愛好家の自分にとっては嬉しい限り。末長くパートナーとしてよろしくお願いします。

旗の海

この試合、Lサイズのフラッグ、通称Lフラデー。

みんなが持参したフラッグがいつになく大量で、旗の海になっていました。

これまでのJリーグの歴史の中で好ゲームを繰り広げてきた、良きライバル、鹿島アントラーズとの試合はいやが応にも盛り上がるのです。

試合終盤やチームが苦しい時に使う、”PRIDE OF URAWA”や”We are REDS”コール。

それが、この試合は試合開始早々、”PRIDE OF URAWA”、しかも何回歌ったでしょうか!”We are REDS”コールも4回はあったと思います。

選手への闘魂注入とも言えるこのコールは、選手に絶対負けられないぞと言うメッセージを伝えていたと思います。

試合全体を通して

またも軟調な前半

毎試合同じ展開になってしまうのはなぜなんでしょうか?毎試合、立ち上がりに相手にペースを握られてしまうのです。

しかも、この試合は開始早々3分に先制点を取られてしまいます。鈴木優磨選手のポストプレーが秀逸だったのはありますが、それにしても、アナリストからの情報を含めた準備がしっかりできていたのか?心配になるほどでした。

鹿島はミドルプレスかつハイラインでコンパクトにしていただけに、裏を狙ったロングボールでディフェンスラインを下げさせることが有効だったはずです。マリウス選手は何度かチャレンジしていましたが、裏に走り込む選手とのタイミングも合わずチグハグ。相手の脅威とはなり得てませんでした。

そうなると、後ろ4人で回すシーンが多く、前にボールを出しても、鹿島の選手の鋭い寄せに、自由にボールを回すことができず、前進できません。

守備に回っても、相手ボールホルダーへの寄せるタイミングとスピードが遅く、守備がどんどんずれて、鹿島の選手にワンタッチで自由に鋭いボールを回される始末。

42分に追加点まで取られて、ハーフタイムに入った時には、娘と2人、言葉もなく放心状態。これまでの試合で最悪の前半だったと思います。

後半意地で盛り返す

後半からは、4-3-3から、4-2-3-1にシステムを変更。アンカーから、ダブルボランチにしたことで息を吹き返します。

試合後に安居選手のコメントで、「練習でもやったことがなかった」と話したことから、ヘグモ監督も想定外、苦肉の策の変更だったことがわかります。

それでも、やはり、岩尾選手・敦樹選手のダブルボランチは、勝手知ったる安定のパフォーマンスを見せてくれました。

また、開始早々から右ウイングのソルバッケン選手が右サイドを積極的に駆け上がって、相手のディフェンスラインを押し下げようとしていたこと。これはすごく効いていたと思いました。

やはり、鹿島、町田、神戸は、前半のうちから自分たちがペースを握ろうと、運動量多くパワーをかけてプレーするため、後半になると運動量が落ちてくる傾向がありました。それも、後半、浦和が優勢になった要因でもあると思います。

武田選手の個人技に助けられたがチームとしては負けていた

75分に岩尾選手が足が攣って、交代で投入された武田選手。

彼の高精度なキック・シュートセンスに、2戦連続助けられ、紙一重で追いつきました。

しかし、前半の試合内容を考えると、選手たちが挨拶に来ても拍手する気が起きませんでした。

試合内容としては負けていた試合だったように思いました。

鈴木優磨選手は素晴らしい

この試合で、鈴木優磨選手の素晴らしさを痛感しました。

なんと言っても、前線でのキープ力。周りの選手は、彼がキープすると、彼を信じて迷いなく、前線に走り込んできます。これがまた、浦和の脅威だったんです。

また、すごいと思うのが、攻撃の組み立てもできること。下がってもらって、ボランチのようにサイドチェンジしたり、トップ下のようにスルーパスを出したりと、視野の広さとパスセンスも素晴らしいと感じました。

そしてもちろん、フォワードとしてのシュート力と、ゴールを狙う嗅覚も天下一品。敵ながらあっぱれ!!2点とも素晴らしいゴールでした。

しかも、勝利への貪欲さを身体で表現します。このメンタリティは、浦和の選手に足りない部分だと感じました。

こんなになんでもできるフォワードはそうそういませんし、鹿島は彼を手放すことはないでしょう。しかし、浦和に来てくれたら本当に飛び上がって喜ぶんだろうなあと思いながら、彼のプレーを見てしまいました。

印象的だった選手たち

技術とメンタルの両方を兼ね備える!! 武田選手

2020年1月2日。高校サッカー、青森山田vs米子北との試合を観戦。浦和入団が決まっていた武田選手を見に行くためでした。

正直試合内容は覚えていませんが、こんな選手が来てくれるんだと、ワクワクしながら見ていたのを覚えています。

2020年シーズン、浦和に入団した武田選手は、リカルド監督の元、春先まで自分らしいプレーを見せて試合に絡んでいました。しかし怪我をしてしまってから、なかなか出場機会を得られず、そこから武者修行の連続、レンタル移籍を繰り返します。

側から見ていてもメンタル的に厳しい状況だったと思います。しかし、恐らく彼のメンタリティは本物で、水戸で好成績を残して、今シーズン浦和に復帰します。

シーズン開始当初は、出場機会を得られなかったものの、持ち前のメンタリティで耐え、負傷者が増えてきて出場チャンスが与えられたここ数試合で、ここぞとばかり素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれています。

針の穴を通すようなキックと鮮やかに決めてくれるシュート力。

2点目のフリーキックは、自分たちに向かってくる軌道だったんですが、蹴った瞬間外れた!と思ったのにギュイーンと曲がってゴールイン!!

自分にとって、彼は、中村俊輔選手の再来にしか見えないのです。

しかも、コメントを聞いていると聡明さを感じますし、メンタリティの強さも兼ね備えています。

きっと、間違いなくスケールの大きい選手になってくれる、浦和の中心選手として活躍する未来はそう遠くない、そう感じたこの試合でした。

酒井選手 離脱について

6/24に、兼ねてから噂のあった酒井選手の移籍に向けたチーム離脱が発表されました。

酒井選手は、3年間、怪我に苦しみながらも、ACL優勝をはじめとして勝利に貢献してくれて感謝しています。

特に、印象深いのは、ACL準決勝での全北現代戦。延長戦での魂のスライディングでボールをかっさらい、重戦車のようなドリブルから、魂のクロスを上げ、同点ゴールに追いついたシーンは、心の底から感動しました。

しかし、非常に残念なのは、今シーズン浦和レッズのキャプテンという役責を放棄してチームを離れること。

サッカー選手は、個人事業主ですし、個人の自由が尊重されるべきだとは思います。しかし、一旦引き受けた役責を全うすべきだと思うんです。そこの責任感はなかったのか?シーズン途中でキャプテンがチームを離れることの重みや影響をどう考えていたのでしょうか?

リリースされたコメントには、そこについては一切言及されていませんでした。非常に残念だと言わざるを得ません。

次の試合は、アウエイ 名古屋戦

次は、6月26日(水)アウエイ 名古屋グランパス戦です。

昨年から残念ながら悪い意味で因縁のチームとなってしまった名古屋に、気持ちよく勝って、リーグ後半戦を好スタートを切って勢いをつけたい試合です。

個人的には、スタートから、ダブルボランチ4-2-3-1で来るかどうか?に注目しています。

※なお、本記事の写真は、自分が撮影した写真以外は、浦和公式サイトの写真を引用させていただきました。

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