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後半巻き返すも勝ち切りたかった試合!!【浦和レッズ観戦記 神戸戦】

上位進出を考えると必勝の試合

前節の町田戦は、自らのスタイルを貫きながらフィジカルスタイルの町田にほんの少しのメンタリティの差で敗戦した印象でした。

しかし厳しい言い方ですが、内容が良くても勝利につながらなければ意味がありません。

そして、今節も町田と類似のプレースタイルの神戸との戦いです。町田との試合で、彼らのプレースタイルに慣れたこともあるでしょうし、そこで出た課題を晴らすにはもってこいの試合です。加えて、上位進出を考えると必勝の試合であることは間違ありません。

結果的には、前半彼らの圧に翻弄されるも、後半は勢いを手繰り寄せ、同点に追いつきます。しかし終盤の猛攻も実らず、勝ち切ることができませんでした。

試合前の様子

様々なイベントで”Go Go REDSデー”を盛り上げます

GO GO REDSデーと題するこの試合。年に一度、小中高校生はいづれの指定席でも550円で観戦できる特別な日です。

浦和の選手になってくれるかもしれない子供達をたくさん呼べる素晴らしい企画。スタジアムの外では、様々なイベントを開催し盛り上げていました。

南広場では、OBの坪井氏と、女優の真嶋優さんがアトラクションをやっていました。子供達もいっぱい見ていましたね。

レディアとフレンディアも子供達と記念撮影と、いつになく張り切って仕事をしていました。

人間的成長を感じた、北ゴール裏の弾幕

試合前に、北ゴール裏に上がった弾幕。

「THIS IS THE TIME TO STAY STRONG」

「ここが踏ん張り時 ブレずに突き進もうぜ」

この弾幕を見て、すごく嬉しい気持ちになりました。クラブとサポーターの一体感が確実に増した気がしたのです。

1つ目の理由は、この文章に完全に同意することです。今シーズンの歩みは、正直予想外の展開でした。期待あふれる補強で、優勝を確実に狙える選手層でスタートした今シーズンは、期待を裏切るスタートとなったことは間違いありません。

しかし、ここまで組み立ててきたヘグモサッカーは本物だと思いますし、このまま進化していけば、「わかっていても止められないサッカー」に辿り着く未来を予感させてくれます。(この言葉は、アメリカ在住のレッズサポの友人から頂きました!!)

2つ目の理由は、コアサポーターの彼らがすごく大人になったことです。人間的な成長を感じました。これまでの浦和サポーターは、勝利至上主義とでも言いますか、ちょっとでも負けが続くと、クラブや選手たちを煽るシーンを多く見てきました。そして、クラブはもちろん取り巻くサポーターの雰囲気をも悪くし、悪循環に陥ってしまう、そんな印象でした。しかし、今は落ち着いて現状を俯瞰して物事を見れるようになってきている、そんな余裕を感じます。

ということで、ヘグモサッカーを信じ、ブレずにドシっと見守っていこうじゃありませんか!

試合全体を通して

前半立ち上がりに攻め込まれるのをなんとかして欲しい

町田戦もそうでしたが、立ち上がりに相手に攻め込まれ、ピンチになることが多いのです。だいたい相手に最初からペースを握られてしまうのです。

この試合1分に神戸のコーナーキックから大迫選手に見事にヘディングシュートをされますが、かろうじてサンタナ選手が至近距離でクリアしました。本当にあわやと言うシーン。完全に相手の狙い通りだったでしょうし、入ってしまっていたらその後のゲームを難しくしてしまっていたと思います。

立ち上がりは相手の様子を冷静に見ているのかもしれません。ですが、それで相手ペースになっていいとは思えません。

戦術的に立ち上がり10分でもいいからハイプレスを徹底して、意地でも自分たちのペースを握ると言うことができないものでしょうか。

この立ち上がりの課題なんとかしてもらいたいものです。

総じて消極的なプレーが目立った前半

前半は、いつもの浦和ではありませんでした。ビルドアップはともかく、縦パスや裏へのフィードなどチャレンジするボールが見られませんでした。

ソルバッケン選手が左サイドでフリーな状態にも関わらず、ボールが出てこないシーンは多く見られました。パススピードも遅く、サイドチェンジも少なく、バックラインでのパス交換に終始することが多かったのです。

神戸の選手の寄せの速さが鋭く、ミスパスをするとその瞬間にピンチになると言う怖さが、プレーを消極的にさせたのかもしれません。しかし、チャレンジしないと自分のペースに引き寄せることはできません。

前半の終わり頃は浦和らしいパス回しが見られるようになってきましたが、立ち上がりに相手に持って行かれたペースを引き戻せずに終わった前半だったと思います。

神戸の鋭いサイドチェンジにやられた

神戸の素晴らしかった部分としては、特に前半のサイドチェンジ。

初瀬選手が蹴る鋭く速いボールが、右ウイングの武藤選手にビシバシ通っていました。それによって、浦和は横スライドを何度となく強いられました。(武藤選手には凌磨選手が対峙しほぼほぼ勝利して、ことなきを得ていましたが、)失点シーンも左右に振られての失点。

前半は、神戸のゲームプラン通りに進んだ内容だったと思いました。

後半は本来の浦和のプレースタイルが存分に発揮できた

後半は、グスタ選手と翔哉選手を投入で、本来のプレーススタイルが戻ってきました。

特に、翔哉選手は完全に神戸の選手たちを混乱に陥れました。流石の神戸の選手でも、寄せるとスルスルっとドリブルで抜かれて、わかっていても止められないと思ったことでしょう。しかも、ポジションチェンジで中央から右サイドまで行ってしまうのですから、神戸の選手にしてみれば誰がマークに行くべきなのか?迷ったのだと思います。

また、岩尾選手に代わって入ったグスタ選手は、いつもに比べてフリーでボールを持つことが多かった。前半は、岩尾選手に井出選手や大迫選手が制限した守備をしていて寄せも早かっただけに、ただ単に運動量の問題なのか?原因はわかりませんでしたが、浦和にとっては好都合。グスタ選手は、前線に鋭いパスを通して攻撃のチャンスを作っていきます。特に、前半にはそれほど見られなかった、ソルバッケン選手へのロングパスがよく通るようになり、チャンスになっていきました。

サポーターの立場から言うと、前半からこの流れで試合をして欲しいと思うんですよね。相手あってのことなので、そんなに簡単なことではないのでしょうが。

苦言を呈したい、神戸の「手を使うファール」「体当たり」

この試合を見て、神戸の選手のプレーに苦言を呈したいのです。

彼らは彼らのプレースタイルがあって、それも各々の価値観なのでそれを否定するつもりは全くありません。ですが、

「手を使うファール」「体当たり」が多すぎませんか?

代表的なプレーを挙げてみます。

・6分 山川選手が安居選手に後ろから体当たり。
・8分 武藤選手が、凌磨選手の手を引っ張って倒す。(凌磨選手が転倒する寸前まで手を離さなかったのは、脱臼などの怪我の恐れもあって非常に危ないと思いました)
・42分 井出選手が岩尾選手の足を掴んで倒します。流石にイエローカード。
・46分 ペナルティエリア内で佐々木選手に引っ張られ安居選手が倒される。PK判定ならず。
・59分 凌磨選手のクロスを受けようと待っていた翔哉選手に、後ろから佐々木選手が押し倒す。(DAZNで見ると、佐々木選手のカラダの位置が、ボールというより、翔哉選手を明らかに倒そうとしているように見える。)
・69分 山川選手がサンタナ選手を手で引っ張りイエロー。
・91分 ショルツ選手のクロスに競った凌磨選手と酒井高徳選手が接触してファールを取られたのも意味不明だったが、その後ろにいた大久保選手を広瀬選手が思い切り手で引っ張り倒していた。

中村主審のジャッジがあまりにもファールを取らないのもあり、そういう試合になってしまったのかもしれません。

しかし、インテンシティやプレー強度という言葉を履き違えていませんか?ファール取られなければ、どんなことやってもいいのでしょうか?

各試合、大勢の未来ある子供達が見ていますし、この試合もそうでした。プロサッカー選手はそういう子供達の鏡になるべきではないんでしょうか?彼らが、「プロっていうのはこういうものか!」と、体当たりや手を使うプレーを小さいうちからやるようになってしまいませんか?それでいいんでしょうか?

神戸は昨年のチャンピオンチームでもあります。チャンピオンチームらしく、ルールではなくて、モラル・スポーツマンシップというものを大事にして欲しいと切に願います。

試合状況

前半は完全に神戸が支配

前半は立ち上がりから、神戸の圧を受け、防戦一方。いつもの悪い癖が出てしまいました。

それでも7分、凌磨選手からのフィードをサンタナ選手が受けて、ヒールパス。走り込んできたソルバッケン選手がシュート。惜しくも外れましたが、いいコンビネーションを見せてくれました。

15分、左右に振られる中、左サイドに溢れたボールを井出選手に決められ失点。ここまでもサイドチェンジで何度も振られた流れでのゴールでした。神戸の流石のプレーと言わざるを得ませんでした。

事前に浦和がボールを持つ展開を想像していたのですが、この辺りから神戸の方がボールを持って回す展開になっていきます。完全に劣勢です。

そんな中でも、31分、前進した前田選手が右サイドからクロスを上げ、ファー側にいたソルバッケン選手があわせようとしますが合わず。惜しいシーンでした。

46分にサンタナ選手がコーナーキックのこぼれをシュートするも前川選手に阻まれます。

前半は、明らかに神戸の流れでした。

後半は完全に浦和が支配したが勝ち切れず

後半は、岩尾選手と前田選手に代わり、グスタ選手と翔哉選手を投入。この交代で一気にブーストアップします。翔哉選手が左ウイング、ソルバッケン選手が右ウイングにポジショニング。

51分には、ソルバッケン選手、安居選手、翔哉選手、凌磨選手、サンタナ選手と渡って、最後は安居選手のボレーシュート。ディフェンダーに阻まれますが、前半になかったいい流れを見せてくれます。

それからも、53分の翔哉選手からのスルーパスを受けた敦樹選手のシュート、54分の石原選手のクロスを受けた敦樹選手が反転してシュートと攻勢を強めます。

そして問題のシーン。59分に凌磨選手の左からのクロスをシュートする体勢で待っていた翔哉選手に、ボールとは関係なく体当たりをしてきた佐々木選手。明らかにPKと見えるシーンで中村主審は笛を吹かず。VARも介入しないという納得がいかないシーンでした。

それでもその直後、その悔しさを晴らすかのように、翔哉選手が魅せてくれました。59分に、グスタ選手を起点として、石原選手、グスタ選手、翔哉選手と渡ったボールを、翔哉選手が冷静に決めて同点とします。正直、その前のシーンがあったので、ゴールが入った時はもう無茶苦茶嬉しくて、いつも以上に絶叫しました。

そこからはもう浦和が押せ押せの展開。神戸も前半ハイペースでやってきたことによって完全にペースダウンして防戦一方になります。

ゴール裏もボリューム最高潮。今までにない盛り上がりでチームを勝たせようと必死の声出しです。

62分、67分のソルバッケン選手のシュート、71分のサンタナ選手のシュートにつながるシーン、75分のサンタナ選手のシュート、82分の翔哉選手のシュート、92分のサンタナ選手のシュート。

押し込みまくったのですが逆転ゴールには至らず。残念ながら引き分けという結果となりました。

印象的だった選手たち

格の違いを見せつける!! 翔哉選手

まさにそうなんです。格が違うプレーを見せつけてくれました。明らかに、翔哉選手に惑わされていた神戸の選手たちがいました。

神戸には海外帰りの元日本代表の選手たちが多くいます。大迫選手や武藤選手、酒井高徳選手。そんな選手たちを相手に寄せ付けないパフォーマンスを見せてくれました。

特に、66分に見せてくれた、左サイドでの酒井高徳選手と武藤選手とのボールの奪い合いは見応え十分でした。

ソルバッケン選手やグスタ選手、サンタナ選手は、プレーの中での仕草から推しはかるに、翔哉選手に最大限のリスペクトを持っているように感じます。それほど彼は、浦和の10番を背負う選手だということを証明していると思います。ポンテ選手に匹敵すると断言できますね。

今、少し後悔しています。今年のユニフォームの背番号、10番にしなかったことを。岩尾選手ごめんなさい。

片鱗が見え始めた ソルバッケン選手

前半、左ウイングだったソルバッケン選手。バックスタンド寄りの北ゴール裏の位置から見ていると、フリーになっていてもボールが出てこないイライラを感じていたように思えました。そしてボールが来たとしても対峙する相手がしっかりと守備体制となっていて、ボールを下げざるを得ないシーンが続きました。

後半に入ると右ウイングにポジションチェンジ、片鱗を見せ始めます。グスタ選手からのフィードも増えて、持ち前の技術を見せ、翔哉選手のゴールをアシストして見せました。しかし彼のポテンシャルからすれば、まだまだ序の口とも思えます。

驚くべきは、彼の献身性です。守備でもさぼりません。前にいるサンタナ選手に守備の指示をしっかりしていたり、コースを切った守備をしてくれます。しかも、ピンチの時には、カラダを張ったスライディングを見せるなど、チームプレーをしてくれるのです。

この半年、日本という国、浦和というクラブ、その選手たち、熱狂的なサポーターを見て、気に入ってくれたに違いありません。

是非とも契約を延長してくれて、来年のクラブW杯までの道を一緒に歩んで欲しいと切に願います。

ちょっと心配 岩尾選手

らしくないプレー。この試合で感じた岩尾選手の印象です。

いつもの岩尾選手ならば、ボールを受けても判断よく捌いたり、サイドチェンジやロングフィードを繰り出すようなプレーを見せてくれます。

前半から、圧をかけ勝負をかけてきた神戸に対してチーム全体が苦戦したこともあります。しかし、ボールを持つ時間が長かったり、パススピードが遅かったり、パスミスするなどらしくないプレーが目立ちました。

要因はわからないのですが、切り替えて、次の試合で彼らしいパフォーマンスを見せて欲しいと思います。

次の試合は、アウエイ セレッソ戦

次は、6月15日(土)アウエイ セレッソ大阪戦です。

セレッソ大阪といえば、思いつく言葉が一言、”難敵”。

昨年は相性が良かったのですが、それ以前は幾度となく重要な時期に対戦して敗戦を喫した相手。

浦和は、残縁ながらルヴァンカップを敗退したことで、2週間しっかりとトレーニングできる時ができました。この時間をしっかりと有効に使って、難敵セレッソを打ち砕いて欲しいものです。

※なお、本記事の写真は、自分が撮影した写真以外は、浦和公式サイトの写真を引用させていただきました。

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