開幕戦に弱い浦和がどんなプレーを見せるのか?
いよいよ、2025年のJリーグが始まりました。
今年は、実力者揃いの大型補強を敢行し、キャンプでもいい情報ばかりが聞こえてきていました。パフォーマンスもさることながら、怪我人の情報がほぼないと言った点も。
しかしながら、昨年も大型補強を敢行し期待に溢れるシーズンがスタートしましたが、稀に見るゴタゴタで失速。なので、今年はぬか喜びはしないと心に決めています。正直、CWC前くらいまでで、チームがどのようになっているか次第かなと思っています。
とは言え、初戦は大事。いいプレーを見せてすっきり勝ってくれれば波に乗るというもの。ここ数年、初戦はいい思い出がないので、今年こそいいパフォーマンスを期待したいものでした。

試合全体を通して
一言で言うと、「昨年のイメージから全く別のチームになった」と思いました。
プレー強度で負けなかった
個々の選手のプレー強度は目を見張るものがありました。
ここ数年、プレー強度の強いチームが上位に位置するJリーグにおいて、その意味で我がチームには物足りなさを感じていました。
しかしこの試合では、全く違う戦うチームが出来上がっていたのです。
しかも、この試合、プレー強度を特徴とする神戸の選手に対し浦和の個々の選手は当たり負けすることなく、局面局面で勝っていく、そんなシーンが随所に見れたことにすごく満足しました。
勝つんだという強いメンタリティを感じたのです。
これは昨年のチームからは伝わってこなかったもので、一番浦和に足りなかったものだと思っていました。それが、このオフで醸成されてきたものと考えると、今年は大いに期待できるなと感じました。
ロングボールを多用
ゴールキックや最終ラインからは、つないでビルドアップをせずに、前線へのロングフィードを多用していました。
神戸は浦和が最終ラインで繋いでくるのをハイプレスで抑え込む戦術だったはずですが意表をつかれたと思います。
ロングボールをターゲットのサンタナ選手が確実に拾えてたわけではないですが、相手選手が跳ね返したセカンドボールをことごとく拾っていました。特に安居選手、凌磨選手が待ち構えていたかのように拾いまくっていました。
この戦術が功を奏し、前半は特に優勢にゲームを進めました。
この狙いなら、ボランチがグスタ選手ではなく、安居だったのもうなづけます。
しかし、神戸や町田のようなスタイルのチームに対しては、こういう戦術もありですが、引いて守るチームに対してはグスタ選手の方が展開力があっていい思います。両方できるということで戦術の幅が広がったとも言えると感じました。
前線のプレスの掛け方が絶妙だった
相手最終ラインでボールを保持している時の、サンタナ選手、松本選手+金子選手or サヴィオ選手の前線プレスがすごく良かったと思います。
サンタナ選手は、昨年は正直効果的なプレスはできていなかった印象でしたが、この試合では運動量もさることながら、相手に与える影響は十分で効果的なプレスができていたと思いました。
また、それに連動して、松本選手も無尽蔵のスタミナでプレスをかけまくります。昨年までは佳穂選手がトップ下で見事なプレスをかけてくれていましたが、松本選手も同等以上のパフォーマンス。それに加えて、シュートセンスもあると言うことで、マチェイ監督がこの試合でずっと使い続けた意味がよくわかりました。
加えて両ウイングのサヴィオ選手、金子選手も同様に、サボらず効果的なプレスをかけるので、神戸の得意なロングフィードをしっかりと押さえ込んでいたと思います。
サイドの守備囲い込みがすごかった
汰木選手や、佐々木選手と言ったアタッカーに対して、関根選手が力強く対峙するも、相手ボールになりそうになるとすぐさま凌磨選手や金子選手が応戦して、確実に奪い取ります。
あまりにも痛快な守備が見ていて楽しくて仕方がありませんでした。
ビルドアップ時の陣形が戻ってきた
23年によく見たビルドアップの陣形が戻ってきたと思いました。
両センターバックが左右に開き、両サイドバックが前目のポジションを取る形。後ろを二人で守ることになるので、センターバックの能力が半端なく高くないと成立しません。
ボザ選手はフィジカル面、時にスピードは半端ないようなので、スピードでカバーできるということは、この陣形にぴったりの選手といえます。
サイドバックが上がり目になることで、特に荻原選手のアーリークロスや、前線への駆け上がりも活かせる気がしました。
ダイナミックな攻撃が目立った
裏を狙ったり、味方選手を追い越したりと、パスを出した後でも足を止めず動き続けるようなダイナミックな攻撃が増えた印象でした。
加えて、サヴィオ選手の重戦車のようなドリブルのような個人技が炸裂し、見応え満点でした。
今年は、我慢を強いられるような嫌なストレスから解放される気がしてきました。
神戸得意のサイドチェンジが影を潜めた
神戸は客観的に見ても浦和に圧倒されていいところがありませんでした。
昨年の試合で嫌だったのがサイドチェンジやクロス。サイドに浦和の選手を集めさせたところで、逆サイドに見事なサイドチェンジをして、数的優位にたつ。そんなイメージがありました。
この試合では、そんなシーンが皆無。浦和のプレスや守備が良かったとも言えますが、やはり移籍してしまった初瀬選手の不在が大きかったと言わざるを得ないと思っています。
リーグ初戦かつアウエイという状況で相手を圧倒した
一般的にリーグ初戦はつまずきがちですし、新加入選手が多い中での初めての実戦、しかもアウエイゲームという難しい状況だったと思います。
しかしながら、浦和の選手たちはメンタリティーあふれる素晴らしい試合を展開してくれました。
新加入選手もそれぞれが個性を存分に発揮してくれていたと思います。存在感あるプレーを見せてくれました。
神戸の選手も今年の浦和は強い、フィジカル勝負でも負けないと言うことが脳裏に焼きついたことでしょう。
印象的だった選手たち
個人的MVPは、なんと言っても 凌磨選手
凌磨選手の守備が一皮剥けたというか、2段階くらいステップアップしたように感じました。守備範囲も半端ない範囲。しかも佐々木選手や本多選手とのヘディング勝負でも勝っていました。かと言えば、前線にも顔を出しているし。
メンタルとフィジカル両面で大幅に進化、バージョンアップしたように感じました。もう頼もしくてしょうがありません。

マチェイ監督がボランチには8番の選手を並べたいと前々から言っていますが、凌磨選手はまさにぴったりな選手になってきた気がします。
刈り取り系のボランチが、安居選手と柴戸選手と思っていたのですが、凌磨選手も十分その領域に来ていると思いました。なので、しっかり守備ができるの凌磨選手と、攻撃的なグスタ選手とのダブルボランチでもいい気がしてきました。
効いていた 関根選手
キャプテンの関根選手もサイドバックとして彼らしいプレーですごく効いていました。
守備面では、前半終了間際の佐々木選手や後半早々の汰木選手と、相手のドリブル突破に対して並走した守備は頼もしく安心して見ることができました。
また時には、内側にドリブルして行ってボランチの位置でプレーしたり、前線裏へのロングフィードでチャンスを作ったり、時には金子選手を追い越してクロスを上げるなど、本当に効いていました。
キャプテンとしてのメンタリティをプレーでも感じました。今年の関根選手は一味違いますね。

圧巻なプレー サヴィオ選手
”別格” ”圧巻”という言葉は彼のためにある言葉でしょう。
本当に素晴らしい選手が浦和に来てくれました。

オールドファンの自分にとって、サヴィオ選手はポンテ選手のような選手かなと思っていたのですが、ポンテ選手の技術に強靭なフィジカルが追加された選手だということがわかりました。
圧巻だったのは、前半7分。自陣からドリブルを開始したサヴィオ選手は、相手選手2人に並走されますが、相手選手をもろともせず突き飛ばして、重戦車のように突き進みます。そして、裏のスペースに走り込んだ松本選手にアウトサイドキックでスルーパスを出し、決定機を演出します。
精度の高いクロスや、矢のようなシュートなど、素晴らしいプレーは枚挙にいとまがありません。その中でも自分にとって印象的だったのは金子選手へのサイドチェンジ。スピードのあるサイドチェンジで、金子選手を相手ディフェンダーと一対一にすることができる重要なプレーだと感じました。
積極果敢 守備でも強かった 荻原選手
クロアチアから戻ってきた荻原選手のこの試合でのプレーを見て、一回りも二回りも大きくなって帰ってきたと感じました。
まず思ったのは、武藤選手とのバトルです。一昨年の対戦では、武藤選手に対してどちらかというと圧倒されていた記憶がありました。しかし、この試合では全く負けていません。クロアチアでの厳しさを物語るような当たり負けしないプレーに成長を感じました。
また、クロスの精度やボールの質も明らかに上がったと思います。21分に見せた前線の金子選手に送ったロングフィードは絶品でした。今年はこのクロアチアホットラインが多く見られそうです。

次の試合は、アウエイ京都戦
次は、2月22日(土) 京都サンガ戦です。
京都は、昨年後半に別のチームに変身を遂げた手強いチーム。しかし、浦和はこの試合の勢いのまま、早めに今季初勝利を手中にして、好調な状態をキープしていきたいものです。
ぜひ、この試合のような素晴らしい試合内容を継続してほしいと思います。
※なお、本記事の写真は、浦和公式サイトの写真を引用させていただきました。