初戦勝利の勢いを継続させたいところでした
開幕戦、アウエイで千葉に勝利。これまでにない良いスタートを切った浦和。是非ともこの勢いで連勝を続けてほしいところ。
2節の相手はFC東京。FC東京と言えば、昨年の敗戦がいまだに脳裏に焼き付いています。
後半は完全に走り負け、いいようにやられてしまった屈辱の思い出。この試合で、そんな記憶を吹き飛ばしてくれるような内容での勝利を期待していました。
実際はそれほど悲観する内容ではないものの、結果的には逆転負け。まだまだ、チーム全体が勝ち切る本物のメンタリティを持っていないと思えてなりませんでした。
この試合を通して
守備強度の高い試合だった
この試合を通して、両チームとも守備強度の高いバチバチの試合を繰り広げたと思います。
その守備強度によりお互い狙いの攻撃を封じられる展開でしたが、より封じられていたのはどちらかというと東京の方だったと思います。東京は、らしい攻撃をできずに抑えられていたと思います。
一対一の攻防という面では、サビオ選手vs室谷選手、宮本選手vsヒアン選手の攻防は見応えがありました。特に宮本選手は、身長差のあるヒアン選手を見事に抑え切りました。ヒアン選手は82分にイライラしてラフプレーによってイエローをもらってしまうなど、完封されたとも言ってもいい、それほど素晴らしい宮本選手の出来でした。本当に頼もしいです。
そして、89分の安居選手がショルツ選手に競り勝ったシーンには、ジーンとくるものがありました。安居選手の気持ちを勝手に想像すると、絶対に勝ちたいというメンタリティと、元チームメイトのショルツ選手に自分の成長した姿を見せたいという気持ちがあったのではないかと思うのです。そんな意味で、見るものの心を揺さぶるプレーだったと思いました。
浦和のハイプレスは効いていた
前半開始早々からFC東京の守備強度の高さに、浦和が引き気味になり劣勢が続きました。
それに耐えて、FC 東京の運動量が落ちてきた20分以降からは、21分、24分、30分と浦和の前からのハイプレスが徐々にハマり始め、浦和ペースになっていきます。
その時の前線、特に松尾選手、凌磨選手、金子選手の3人のハイプレスの連動性がすごく良かったと感じました。
また、前線選手に連動して、2人のボランチ、柴戸選手と安居選手も前進し、ボールの受け手となる相手ボランチへ激しく寄せて自由にさせなかったことがすごく良かったと思います。
ディフェンスラインも含めてコンパクトな陣形で前からの守備ができている時間帯は、相手をすごく押し込めていて、相手が嫌がってミスをするシーンを誘発できていました。チーム全体としていい形ができていたと感じました。
相手が後方でボール保持してパス回ししていても、相手選手への距離感が良く、そこからの寄せも早いので、見る側としては安心感がありました。
攻撃の人数をかけて、チャンスは多くあった
連動したハイプレスにより全体が前進してコンパクトなため、ボールを奪ってからの攻撃は人数をかけられていて、厚みのある攻撃ができていたと思います。
後半の立ち上がりから、46分、47分、50分と連続で凌磨選手がシュートするシーンは象徴的なシーンだったと思います。
またオフサイドになってしまいましたが、柴戸選手が9分のセットプレーやゴールチャンスに顔を出すなど、積極的な攻撃参加が光っていたと思います。
ボールを保持する時間帯を作った方がいいのでは?
しかしながら、ビルドアップという面では課題があったかなと思います。
ディフェンスラインからのロングボールが主体で、後ろで回しながらボランチを経由してのビルドアップは見られませんでした。
ロングボール一辺倒では、1試合を通して体力面で厳しいと思います。前半20分以降から、東京のプレスは弱まってきていたわけですから、もう少し落ち着いてボール回しできれば、体力を温存しながら自分たちが主導権を握る時間帯が多くなったと思います。
そういう意味で、グスタ選手不在が大きい、大きい穴が空いているとも言えるのかもしれません。
改めて思う、長倉選手の価値
この試合で、長倉選手の価値を再確認させられた気がしました。
明らかに、東京の前線での起点となっていましたし、存在感は抜群でした。印象的だったが66分。前進していた浦和の2ボランチの裏のスペースを長倉選手にうまく使われてシュートを打たれたシーンは肝を冷やしました。
今の浦和にこの選手がいてくれたらと思うと残念でなりません。
終盤の戦い方は改善が見られるも、まだまだ改善要
試合終盤、松尾選手、金子選手、柴戸選手が交代した70分以降は、事態は一変し防戦一方になります。
彼らによってもたらされていた前からの圧がなくなり、ジリジリと交代して防戦一方になり始めます。80分以降は一方的に押され続けました。
それでも、90分付近での相手ゴールライン付近でのボール保持での時間稼ぎなど、老練な試合運びができていた、終盤の戦い方は改善されてきているなと思って見ていました。
しかしながら、ロスタイムに入った93分、相手左サイドの橋本選手のクロスを見事にトラップした山田選手にゴールを決められ同点に追いつかれます。橋本選手に対峙していた二田選手の寄せの甘さ、山田選手に後ろからあっさりかわされてシュートを打たれた長沼選手は、もう一段、集中力とメンタリティを上げて欲しい、改善して欲しいと思いました。
終盤の戦い方の改善は見られるものの、選手交代によって別チームになってしまう傾向があるのはまだまだ課題だと言えます。
千葉戦の時にも言及しましたが、終盤なぜボザ選手を投入しなかったのかといまだに思います。関根選手は最終盤は内側に吸収され守備一辺倒でしたし、正直消えていたように感じました。押されていた状況でしたので、そうであるならばボザ選手を投入して守備強度をワンランク上げて、試合をクローズするシナリオもアリだったのではないか?と思ったのです。
PK戦は完全に運。追いつかれたのが全てだったと思う。
印象的だった選手
圧巻の2ボランチ 柴戸選手・安居選手
この試合、2人のボランチがすごく良かったと感じました。
特に柴戸選手は、柴戸選手らしい守備強度の高いプレーで、相手のビルドアップを寸断させていましたし、すごく頼もしいプレーが戻ってきたと思いました。攻撃においても積極的にゴールエリア内まで進入して、シュートに絡むシーンが見られました。本来のプレーが戻ってきた柴戸選手は、自分にとって今後の楽しみな選手の1人です。
また、安居選手に至っては、流れではあったと思いますが、56分にボールを持っている相手キーパーまでプレスをかけに行って、ミスパスを誘いボール奪取したシーンはすごく印象的でした。
目の覚めるスルーパスが印象的 宮本選手
前述のヒアン選手との一対一のバトルもさることながら、この試合の宮本選手のプレーで強く印象に残ったのが、33分のプレー。
ボール保持しながら前進し攻撃チャンスをうかがっていた宮本選手が前線の関根選手に放った、目の覚めるスルーパスでした。
こんなこともできるんだ!!と驚かされるとともに頼もしさが倍増した瞬間でした。
次の試合は、アウエイ 横浜戦
明日2月21日(土)は、アウエイ 横浜戦です。
FC東京同様、昨年の対戦ではワーストな試合の部類に入るほどの大敗を喫しました。
この試合でその屈辱を払拭して欲しいですし、PK戦とは言えFC東京に敗戦したわけですから連敗は許されません。
そんな意味で、スカッとした試合になることを期待しています。




























