開幕ダッシュと言えるかどうかが決まる試合
ここまで開幕2試合で、1勝1敗。FC東京戦は90分は1-1でドローでしたが、PKでの逆転負けという悔しい敗戦でした。
しかしながら、今年はやりたいことが明確でそれをプレーに表現できていると言えます。ハイプレス・ハイラインの守備とその強度は、これまでマチェイ監督が指揮したシーズンの中で、最も顕著に現れていると思います。
まだまだ完成度が高いというわけではありませんが、一歩一歩完成度を高めつつある過程を見ているような気がします。ぬか喜びはしていませんが自分自身の期待感が少しづつ上がってきているのを感じます。
そして、この3節はアウエイでの横浜Fマリノス戦。前節のFC東京と同様、昨シーズンの大戦での大敗の記憶が鮮明に残っています。ある意味、彼らのJ1残留を助けてしまった感がありました。サブメンバーをスタメンで使ったという状況でもありましたが、あの大敗の言い訳にはなりません。
そういう意味で、今節も前回対戦の雪辱を晴らし、スカッと勝って欲しい試合でした。
結果的には、2-0の快勝。アウエイ3連戦を2勝1敗、勝ち点7は、開幕ダッシュ成功!!と言っていいのではないでしょうか。
この試合を通して
前半、後半ともに立ち上がりが良かった
前半の立ち上がりからハイラインの横浜のディフェンスラインの左右の裏を積極的に狙っていました。
10分までの間に、5本ものスルーパスを放ったサビオ選手がそのことを象徴していると思います。重要である立ち上がり、相手のラインを押し戻す意味ですごく良かったと思います。
その後はイーブンな展開が繰り広げられましたが、後半に入ると再び浦和が圧を強めます。
・48分の肥田野選手の一対一のシュート
・49分のパスカットからの凌磨選手のループシュート
・50分のボザ選手のクロスをサビオ選手がヘディングシュート
と押し続け、ついに先制ゴールが生まれました。
この試合も攻撃に人数をかけられている
54分、柴戸選手のパスカットから凌磨選手、肥田野選手、サビオ選手、荻原選手、肥田野選手と繋ぎ、荻原選手が中央にクロスをあげます。その繋いでいる間に突進してきた関根選手が、荻原選手のクロスをヘディングシュート、一旦クリアされたボールを落ち着いてゴールに流し込み、0−1とします。
サイドバックおよびボランチの攻撃参加。これが今の浦和の攻撃を象徴する事象だと思っています。このシーンでもサイドバック2人が得点に絡んでいます。
また、最近の試合では柴戸選手のパスカットからチャンスが生まれていると思います。そして柴戸選手がゴールエリア内に進入するシーンも多く見られます。これは素晴らしいことだと思っています。
このことは、ハイプレスハイライン戦術の効果と言えると思います。全体がコンパクトに前進し攻撃につながっていること、ボールを奪われても相手選手との距離感が近く効果的な守備ができることがそのことにつながっていると思います。
そう考えると、マチェイ監督は就任してから一貫してハイプレスという言葉を口にしてきました。彼は最初からこういうサッカーをやりたかったんだろうなと最近つくづく思っています。
サイドからのビルドアップがうまくいっていた
ボール保持時のビルドアップという意味では、中央はほぼ見られず、サイドからのビルドアップ、前進がうまくいっていたと思います。両サイドの選手の立ち位置が高く、明らかにビルドアップの出口になっていました。
典型的受け手だったのが、サビオ選手。彼を狙った西川選手や根本選手からの高精度のフィードパスが、何本も決まってもう痛快と言えるほどでした。これは明らかにオプションとなり得るなと感じました。
復帰が遅れているグスタ選手が戻ってきたら、中央からのビルドアップが復活しますし、その時がすごく楽しみだなと思っています。
中盤のスペースがぽっかり空いてしまうシーンも散見
ハイプレスハイラインの完成度が高いかというとまだまだそうとは言い切れません。
FC東京戦では、長倉選手が下がったところを着ききれずにスペースを与えてしまったシーンがありました。
この試合で気になったのは、35分、西川選手からのゴールキックを跳ね返されたシーン。前線とボランチはこぼれ球を拾うために前進していたものの、ディフェンスラインの前進が遅れて、ボランチとの間にポッカリとスペースを作っていました。そのスペースをユーリ選手に使われてピンチを招きそうになりました。
ボザ選手と根元選手の組み合わせが今シーズン初めてで、根本選手が積極的に声がけしてディフェンスラインをコントロールしているように見えました。よりその完成度を上げていって欲しいと思います。
適材適所な采配と積極的な選手起用
マチェイ監督の選手交代の采配もうまくいったと思います。その理由は適材適所だった、本来のポジションでの出場だったということでした。
60分に二田選手、80分過ぎに早川選手が交代出場しましたが、二田選手はフォワード、早川選手はトップ下のポジションでのプレーでした。
二田選手はスピードがありますし、裏抜けやハイプレスという点でフォワードが適所であると思います。本来その役割がハイレベルにできる松尾選手が怪我という状況でもあるので、松尾選手と同じように使って成長を促すのがベストかなと思います。
また、早川選手も交代直後に見事な追加点を挙げるわけですが、彼も本来のポジショニングということもありますし、本来持っている冷静なシュート力が光ったとも言えます。
2人ともその後は違うポジションに変わりましたが、そのポジションでもう少し見てみたかったなと思いました。
また、92分には、ルーキーの松永選手をJ1リーグデビューさせました。どんな形であれ、まずは、試合に出るということが選手の気持ちを前向きにさせますし、当事者意識を持たせることができると思います。
それがチームを一体感を高め、選手がイキイキプレーすることにつながると思います。これからも積極的な選手起用を続けていって欲しいと思います。
横浜キニョーネス選手のパフォーマンスは驚異
この試合で、横浜のキニョーネス選手がすごく印象的でした。
ニュッと足が伸びてくるプレーが象徴的な身体能力の高さ、守備範囲の広さ、積極性などなど。Jリーグトップクラスのディフェンダーだなと感じました。
昨年のリーグ前半戦、彼が怪我で出場できずにチームが不調に陥り、結果的には残留争いに巻き込まれてしまいました。このことから考えると、横浜における彼の重要性が明らかだと感じました。
しかしながら、彼への依存度・負荷の高すぎることが今後のリスクになりかねないなと感じました。大きなお世話かもしれませんが。
印象的だった選手
スルーパス製造マシーン サビオ選手
前半立ち上がり早々のサビオ選手のスルーパスは、冴え渡りましたね。
また、前述のビルドアップの出口となって、西川選手のスーパービームゴールキックや根本選手のロングフィードをバシッと収めて攻撃の起点となっていました。
今シーズンのサビオ選手は、荻原選手との連携が見事ですね。また守備の献身性もワンランク上がっている気がします。
今後、シーズン最初のゴールが決まれば、さらにシフトアップしていきそうな気配がプンプンしている気がしています。
キックの精度が冴え渡る 根本選手
いやー根本選手のロングフィードは明らかな武器ですね。この試合はもう冴え渡っていました。何か、ディフェンスラインでコネコネしてパスを回して前進なんてことが馬鹿らしく思えるほどの痛快さです。
また、本来の守備でも力強い守備を見せてくれました。24分にディーン選手のシュートをスライディングでクリアしたシーンはものすごく頼もしかったです。
しかし、マークしている相手選手が降りてきてポストプレーをするシーンで、判断よくプレスができずタイミングが遅くなり、相手に自由にポストプレーさせてしまうのは課題だと思います。その辺りの改善をしていって欲しいなと思っています。
今シーズン初スタメンのボザ選手の安定感
今シーズン初スタメンのボザ選手も存在感があったなあと思いました。やはり、昨年の実績もあり、さすがの安定感だなと思いました。
積極的なパスカットからドリブルで持ち上がるシーンもあってすごく頼もしいなと思いました。
自分は、いまだに、ボザ選手、宮本選手、根本選手の併用を期待しています。そうでないと勿体無い。3バックにするのか?ボザ選手をサイドバックにするのか?ありますが、相手に寄ってオプションとして選べるように取り組んで欲しいなと思います。
次の試合は、ホーム開幕 鹿島戦
来る2月28日(土)は、ホーム開幕戦でいきなり 鹿島戦です。
やっとのホーム開幕戦が、いきなりの山場の鹿島戦。現在、2位と3位の直接対決ということで、シーズンの今後を占う上で非常に重要な試合になるに違いありません。
これまでの鹿島との対戦は、拮抗した試合で引き分けも多いのも事実。その流れを絶って快勝したいところです。情報によると、鹿島も後ろから繋ぐスタイルにトライしているということ。昨年の印象だと、もともとディフェンスラインの選手が足元が得意ではないこともあったので、今シーズンのハイプレスで相手ビルドアップを粉砕すれば勝機は間違いなくある気がしています。
スカッとした勝利!!期待しています。



























