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【自称 岩尾選手研究家です】浦和サポのみなさんへココカゼ!!

恐れ多くも、自称、岩尾選手研究家です

今シーズン当初、入団会見で魅了されました。

徳島の記者のコメントから言語化能力が高いという話は聞いていましたが、こんなにコメントを聞くのが楽しみな選手は、初めてだと、今シーズンのたのしみが増えたなと、実感しました。

でもシーズン開始当初、なかなか勝ちきれないレッズ。

岩尾選手も期待されながら、ビルドアップ時にミスパスでピンチに陥るなど、精彩を欠いていました。

ACLライオンシティセーラーズ戦前日会見(4月26日)

岩尾選手のコメント

その中で、岩尾選手が苦悩しているなと感じたのが、この時のコメント。

浦和レッズ公式ホームページ、ACL ライオン・シティ・セーラーズ戦 試合前日公式会見から岩尾選手のコメント、引用させていただきます。

(レッズは整然としたサッカーを目指しているが、2位争いのことも考えるとなるべく多くのゴールを取って勝ちたい試合だと思う。そのバランスをどう考えながら試合を進めていきたいか?)
岩尾 憲
今の質問はぜひ監督に聞いてほしいです。前節の試合内容は外から見る形になりましたが、昨季見ていたゲーム展開では、縦にアグレッシブなスピード感のあるサッカーを展開していたイメージがあります。それはリカルド監督が志向するサッカーと多少ずれがあるように感じますが、今いる選手たちで勝利、ゴールに近づく方法はそういった形だということも学ばせていただきました。ここでゴールや勝利が求められる中で、ピッチに立つときには、自分が今の組織内でできる役割をしっかりと整理することが必要だと理解しています。今はそちらの方が勝つ確率が高いのではないかと思います

このコメントから感じたこと

このコメントから自分が感じるのは、飛び抜けて優秀な日本の中堅会社員というイメージです。言い換えれば、じきに出世して社長になるような人材かなと。

・上司の要求を忠実に具現化したい、日本人のまじめさ。
・でも、同僚の状況を身近に感じ、それだけではダメだと、上司に苦言を呈する勇気のある行動。
・見ている視点が高く、目的が明確。勝つこと。手段にこだわるべきではないと認識している。

自分も会社員でしたし、手段を目的に変えている上司は、数多くいました。そこは、ほんと難しいのですが、目的思考は本当大事だと思うんです。何のために??を考えることでブレずにすみますし、邪念は解き放たれます。正義ともいうべきか。

そんなことを苦悩しながら、リカルド監督に苦言を呈する。その姿勢は頼もしいと感ぜざるを得ませんでした。

浦和レッズニュース(7月22日)から

最近リリースされました、「このチームに自分がいる理由はなんだろう…」悩み、自問自答を続けた岩尾憲が導き出した答えとは? (浦和レッズニュース)の飯尾篤史氏の文章から、岩尾選手のコメントを引用させていただき、感想を述べさせていただきます。

岩尾選手のコメント①と感じたこと

僕の場合、サッカーをサッカーだけで考えたくないんですよね。もっとマクロに捉えてサッカーだと思っているので。例えば、ファン・サポーターの求めるものを提供することで僕らは報酬を得ている。じゃあ、その需要がなんなのかと言ったら、キャスパー(ユンカー)選手がピッチにいるときは、できるだけ縦に速い攻撃のほうがスタジアムは沸く。そういった要素によって、選手は選ぶプレーが変わってくるということを、ピッチ上で感じるわけです。
リカルド監督のサッカーは遅攻で、ボールを繋いで相手を崩していくスタイルですが、それはファン・サポーターから求められているんだろうか、こだわり続けることが正しいのだろうか、と考えさせられた時期がありました

このコメントはまさに、頼もしさと苦悩。

・彼が、目的意識をさらに上位視点で見れる、視点の高さ、つまりメタ意識を有していることを表しています。
・ACLライオンシティセイラーズ戦前日会見の、上司と現場のジレンマを再度表現していますね。

岩尾選手のコメント②と感じたこと

「レッズに来るにあたって、『自分はこういうことを求められているんだろうな』とある程度考えを固めてきたんですけど、蓋を開けてみたら、『これはちょっと違うかもしれないな』って。自分が考えていたことと周りが自分に求めていること、自分の特徴や仕事を整理するのにすごく時間がかかったというか、もがく時期がありました……簡単にまとめてしまったので、なんのこっちゃ分からないですよね(笑)」

このコメントから、冷静さと真摯な姿勢。

・求められていることを冷静に分析できる。
・それを踏まえて、そのズレにどう対処するかと真剣に向き合う姿勢。

を感じます。

岩尾選手のコメント③と感じたこと

「まさに、そんな感じでしたね。リカルド監督のスタイルはおっしゃる通り、相手を引きつけて、相手を動かして、相手に穴を作らせて、自分たちがそこを突くというもの。でも、今いる選手の個性やストロングポイントを生かそうとしたとき、必ずしもそのやり方がマッチするわけではない。戦術に選手をハメるのか、選手に戦術をアジャストさせるのか、このチームはどっちなんだろうと。
僕は考えると、とことん突きつめてしまうタイプなので、『このやり方なら、リカルドが監督じゃなくても成立するのではないか』とか、『このチームに自分がいる意味はなんだろう』と考えるようになっていって。このクラブが、この年齢の選手を獲得してくれたのに、先が見えないというか

このコメントから、責任感と思考の深さを感じます。

・本質は、彼が持っている責任感。そこからくる、真面目に真摯にものごとに取り組む姿勢だと思います。

・組織にいる自分のいる意義。自分も会社にいる時よく考えました。組織の哲学はなんなのか?どうあるべきか?でもこの会社らしさを考えるとどうやってリンクしていくのか?周りと同じことをやっても意味がないし、自分がやるべき、自分しかやれない仕事は何なのか?
岩尾選手も深く思考されているんだと思います。

岩尾選手のコメント④と感じたこと

「でも、ネガティブな気持ちではなかったんです。外からチームを冷静に見ることができた。平野佑一選手、柴戸海選手、伊藤敦樹選手と、ボランチの選手をいろいろと組み合せてチームが戦っている様子を見て、『何が違うのかな』『何が最適解なのかな』って観察することができましたから」

このコメントから、冷静さと学ぶ力の高さを感じます。

・ネガティブな状況でも、動揺せず周りを冷静にウォッチングできる能力。
・驕り高ぶることなく、控えめな姿勢で、そこから真摯に学ぶ力。

岩尾選手のコメント⑤と感じたこと

「でも、レッズで求められるのは3年、4年かけることではないんだなと。だとしたら、スタイルを築き上げることと矛盾する、と最初は思ったんです。それまで僕はAかBかどちらかだと思っていたので。でもレッズでは、速いサッカーが有効ならスピードのある選手を生かして勝つ、ボールを回すことが必要なら徹底的に回して勝つ、それを90分の中で選び続けなければならないんだなって。
どちらかではなくて、両方で結果を出すことがレッズでは求められている。つまり、これまでの自分の理論、理想、哲学にはなかったやり方で勝て、と言われているわけです。それに対して『いや、プロセスを辿ってないんだから勝てないよね』って言い訳をしていていいのか。ビビって、弱気になっているだけじゃないのか。プロセスをしっかり辿って結果を出すことしかできないなら、自分は弱いなって思ったんです。
そこでバチッと整理できたというか。両方のプレーをして勝って、自分の存在価値を示す。両方を使い分けるのは一番難しい。でも、それこそが、逃げずに正面から向き合うことで得られた答えで、今すごく自分のエネルギーになっています」

このコメントから、高度な目標設定への気づきと向き合う勇気を感じます。

・上司から言われることを消化しながら、周りの状況を判断し、気づき、自分なりにさらに高い目標を設定していく。
・おそらくそれを、上司と話し合い、納得させ、整合するコミュニケーション能力。
・目標を達成しようとする、実行力と勇気。

岩尾選手のコメント⑦と感じたこと

レッズに限らず、楽しめたことは一度もないです。ただ、将来『あのときは葛藤していたけれど、それを俺は楽しんでいたな』と振り返れるようにしたいと思っています」

このコメントからは、真面目に苦悩している若者に対する清々しさを感じます。

自分もそうでした。仕事で、自分のやりたことをあくまでやってきたものの、好きだった仕事は、いつの日かやり通すことで楽しくなくなる。苦しいだけになるんですね。でも、やっぱり好きだから頑張れる。今、昔の自分を振り返ると、苦しかったけど楽しかったなあと思うんです。」

岩尾選手を他人とは思えないのです。

まとめると、完全移籍でお願いします

自分の岩尾選手に対するコメントをまとめますと、

・頼もしさと苦悩
・冷静さと真摯な姿勢
・責任感と思考の深さ
・冷静さと学ぶ力の高さ
高度な目標設定への気づきと向き合う勇気

すばらしい人材です。岩尾選手が、チームに与える効能は計り知れません。本当の財産です。

完全移籍でお願いします。

岩尾選手がレギュラーで定着し出してから、チームは守備はもちろん、攻撃も安定して、好成績を残しています。

ただ、最近、ずっと出突っ張りなので、怪我しないかすごく心配しています。コンディション作りをしっかりやっていただき、怪我なくこれからも出突っ張りでいてくれることを祈ります。

また、読んでいる本をまた教えてくれると嬉しいな。(チーズの本は読みました。)

それでは、自称 岩尾選手研究家でした!!

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