現時点での正直な感情を吐露します
昨シーズン、リーグ4位に終わり、今シーズン、課題であった攻撃のバージョンアップを狙いとしてヘグモ監督を招聘し、選手も例年になく大型補強を敢行した浦和。
自分や娘は、今年こそ優勝が狙えると、これまで以上の期待を持ってシーズンに入りました。浦和サポーターは皆同じ気持ちだったに違いありません。
今シーズンここまで、ホーム戦は全てゴール裏で声を張り上げ、アウエイ戦は首都圏近郊のクラブの試合はもちろんのこと、広島から新潟まで行けるところはほぼ行っていました。
しかしながら、サポーターの期待を裏切る成績で、ヘグモ監督からマチェイ監督に交代。マチェイ監督が重要な4戦と語っていた4試合も終了し、1勝3敗と波に乗れていない。柏戦、川崎戦の延期試合の分試合数が少ないのはありますが、降格の陰が忍び寄っている状況です。
そんな状況で、自分の中で湧き上がっている感情の落ち込みは激しく、今までにないものだと感じます。
こんな時期にネガティブなことを書くなよ!とお叱りを受けると思います。
しかし、サポーターがどんなことを考えているのか?運が良ければ、クラブ関係者や選手達に知ってもらって、今後のアクションのきっかけになればという思いから、その感情を嘘偽りなく明かしたいと思います。
今ある感情
正直、冷めてきました
”First impression”で心踊らなくなった
”First impression”
浦和のホームの試合で選手が入場する際にかかる曲。これは浦和サポーターが大事にしている曲です。この曲でサポーターのスイッチが入って、やる気が湧き上がり、これから起こるであろう心踊るプレーとチームの勝利を期待し、大声を張り上げていくのです。
今年の札幌戦あたりまでは、この曲を聴いて入場してくる選手達を見ると、感情が昂っていました。
しかし、ここ3ヶ月でこの曲を聴いても感情の昂りがどこかに消えていった、なくなってきたのです。こんな感情は30年近く浦和サポーターをやっていて初めてです。
これは自分にとって、驚くべきことだし、すごく悲しいことです。
試合のない週末にホッとする
今週のように、トップの試合がない週末は何かホッとしている自分がいるのです。
試試合があったらまた負けるかもしれない、スタジアムでまたあの思いをしないといけない、相手サポーターが大喜びしている姿を見せつけられ、浦和の誇りも何もズタズタにされてしまう、、、、、
そんな負の感情が渦巻きます。
勝てない、不甲斐ないに尽きる
なぜかというと、”勝てないこと、不甲斐ないこと”につきます。
浦和レッズというクラブを応援することに誇りを感じているサポーターが、あまりにも不甲斐ない成績に誇りを持つことができずにいるのです。
不甲斐なさを深掘りすると、こう思うのです。
①他のクラブで活躍していた優秀な選手達が浦和に来て活躍できないのはなぜか?(大金を使って補強しているのに機能しない、活躍できない、伸び伸びプレーできていない)
②選手達のプレーから、何が何でも勝つというがむしゃらな姿勢が見えてこないのはなぜか?(点を奪おうというような必死さ、チャレンジが伝わってこない)
③本当に悔しいのは、ACLや天皇杯など出場して日程的に厳しい状況の相手にあしらわれるように負けている。なぜか?
そして、そんな浦和の姿を見るのが辛いのです。
厳しい言い方だと思います。当事者は、そんなことわかっている!やっているんだ!と思うかもしれません。しかし、客観的に見ることができないのが当事者です。
その当事者達は、これらの現実が起きている原因を真剣に考えてほしいと思うのです。
なぜサポートするのか?
こんな苦しい時にサポーターが弱音を吐いてどうする!という声が聞こえてきそうです。
しかし、ここではドライに俯瞰して考えてみます。
プロスポーツは、興行です。
プロチームは、選手達が見応えのあるプレー、勝利を目指して全力で戦うプレーを披露する。
サポーターは、非日常的な感動を味わえる、そんなプレーをお金を払ってスタジアムに観戦に来る。そしてサポーターが落とすお金でクラブ経営が成り立つ。
この循環は当たり前のことです。
そして、この当たり前が前提で、サポーターはそんな選手達のプレーや姿勢に共感し、心の底から応援したいという気持ちが湧き上がるものです。
ここで言いたいのは、あくまでクラブや選手が主体、起因だということです。クラブや選手達がそういうプレーを表現できなければ、サポーターは非日常的な感動を味わえることができないし、お金と時間をかけて見に来なくなるのは当たり前のことです。
厳しい言い方をすれば、選手がサポーターに応援を強要したり鼓舞することは筋違いで、そもそも応援してもらえるようなプレーをしなければなりません。
とは言え、降格争いを繰り広げるようになれば、我が愛するクラブがJ2に落ちようとするのを黙って見ないふりができるわけがありません。きっと必死に応援するでしょうし、99年もそうでした。
しかし、どうしてそこまでにならないとクラブや選手達が頑張らないのか?と思うのです。
我らの誇りを取り戻してくれ!と切に願う
浦和というクラブのサポーターでいるのは、地元のクラブであるからということと同時に、浦和レッズという存在に価値を感じ、応援することで一体感をを感じて、それによって誇りを感じる。そういうことだと思います。
しかし、その誇りが持てない今があります。
”勝てないこと、不甲斐ないこと”を吹き飛ばし、我らの誇りを取り戻して欲しい!
クラブ関係者、選手達に心からそう伝えたいと思います。
サポーターは移籍できないはずなのか?
今日、うちの娘が、
「選手達は移籍できるけど、サポーターは移籍できないんだよ!」
と言っていました。
そうなんです。なんだかんだ言いながら、浦和が好きで忠誠心があって離れられないのです。それは自覚しています。
しかし、それは”これまでは”になるかもしれません。
最近の感情の変化で自信がなくなってきました。あまりの不甲斐なさに愛想を尽かすかもしれません。未来はわかりません。
しかしこれまでの不調の要因はサポーターにもある
そんな感情が渦まきながらも、冷静に考えて自分たちに非がないのかと考えると、こうも思うのです。
”昨年の名古屋戦の暴動で今シーズン試合が少ないことも影響している”
試合が少ないと、実戦を試す頻度が少なく、控え選手や若手選手の底上げができていないはず。
そういう意味では、サポーターが迷惑をかけている、借金を負っているとも言えます。
そのことから、自分は、今シーズン残りの試合はその借金返済の意味でスタジアムでのサポートは続けなければならないと心に決めました。半ば義務感のような感情で。
クラブはさらに真剣に取り組まないと大惨事になる
そんな現状の中、取り巻く環境は厳しさを増しています。
脅威はそこまで来ています
我が街、さいたま市には、もうひとつ大宮アルディージャというプロサッカークラブがあります。今年はJ3で戦っていますが、来年はJ2で戦うことになります。
それ以上にこのチームのニュースなのが、レッドブルが買収し経営権を取得して、本格的にレッドブルグループになったことです。
レッドブルグループは、サッカー文化・土壌のあるさいたまという土地を選んだということです。そして、浦和というクラブに戦いを挑んできたと言えます。狙いの一つには、Jクラブナンバーワンの人数を誇る浦和のサポーターを奪うことがあるに違いありません。
そして、彼らはサッカークラブ経営のプロフェッショナルです。オーストリア、ドイツをはじめ、世界各国でレッドブルの名を冠したクラブを運営し、人材育成や人的資産、ノウハウを豊富に持っている集団です。傘下にあるクラブ間で提携して、人材や選手交流も盛んになるに違いありません。ヨーロッパの最新のサッカー組織経営が持ち込まれるのです。
そんな強大な相手と、近い将来同じ舞台で浦和は戦うことになります。旧態依然とした会社経営や組織、やり方を持つJリーグのクラブが、この強大かつ新しいアイデアを持つであろう組織に勝てるのでしょうか?自分は不安でしかありません。
これは、浦和というクラブが今変わらなければならないということ示唆しています。クラブは、このニュースに本当に危機感を持ってほしいと思います。今のようにモタモタしているようでは浦和の未来はありません。
将来、浦和というクラブに愛想を尽かして、大宮に移籍するサポーターも出てくる可能性は否めないと思います。
サポーター離れが加速する恐れがあります
クラブの現状と大宮の動きから考えても、サポーター離れが加速する可能性があります。
堀之内SD含めたクラブ関係者に読んでもらって、サポーターの今の感情を理解してもらい、危機感を持って欲しい。そして、クラブができるだけの努力をしてくれることを切望します。
加えて、今、現状のクラブの状態と今後についてのクラブが考えていることの発信が必要だと考えます。
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