突然の別れに涙
昨日の朝、新聞各紙の報道で突然の報道。
”岩尾選手の徳島ヴォルティスへの移籍が決定的”
酒井選手、ショルツ選手と、浦和の中心選手、重要な選手とも言える選手の移籍の話が出る中、続く3人目です。
そして個人的に、彼の生き方や言動、プレーに共感を持って、応援していた選手なだけに、激しい落ち込みでした。
しかし、シーズンオフにもタイに移籍するんじゃないかと言う噂もあり、結局事実ではなかったことから、心の中で淡い期待を持っていました。きっとデマだろうと。
すると、夕方に公式に発表。
「なんで?」「突然すぎる!」と全く理解ができずに、コメントを読んで自然と涙が止まりませんでした。
改めて何の涙だったんでしょうか?
彼のコメントから込み上げてくるものがありました
岩尾 憲選手 徳島ヴォルティスへ完全移籍のお知らせからコメントを引用させていただきます。
「浦和を愛するみなさまへ。このたび、徳島ヴォルティスへ完全移籍することとなりました。このタイミングでの移籍に際して、僕の意思を尊重し、温かく送り出してくださったクラブには、心から感謝申し上げます。
振り返れば2年半、これまでに感じたことのないモノをこの目で見て、この心で感じ、身を持って突き進んできました。
その過程で浦和レッズに関わる全ての人から与えてもらったモノ、その中で僕が得たたくさんのモノはこれからも僕の心に一生生き続けます。
また、いつも岩尾 憲のユニフォームを掲げてくださったみなさま、本当にありがとうございました。みなさまが僕の勇気でした。
ここで全てを語り尽くすことはできませんが、僕が今日までやってきたことに後悔はありません。
ここが僕の浦和レッズでの最大であり最終着地点だと思います。僕をここまで連れてきてくれた日本一のファン・サポーターのみなさま、浦和レッズの優勝を願う各パートナーのみなさま、僕に託してくれた浦和レッズクラブスタッフのみなさま、至らぬところの多い岩尾 憲を後押ししてくださり本当にありがとうございました。
浦和レッドダイヤモンズのこれからの発展を心から願っております。岩尾 憲」
「いつも岩尾 憲のユニフォームを掲げてくださったみなさま、本当にありがとうございました。みなさまが僕の勇気でした。」
この言葉を読んだ時に、涙が溢れ出しました。これを書きながらもまた目が潤んでいます。本当にお別れなんだなって感じたんです。
そして、
「ここで全てを語り尽くすことはできませんが、僕が今日までやってきたことに後悔はありません。ここが僕の浦和レッズでの最大であり最終着地点だと思います。」
この言葉の真意を推測すると、
・自分の中で浦和というクラブで目標としていたことをやり切った。
・チームの中での監督と選手の間を取り持つ中間管理職的な苦労が絶えなかったこと。
・昨年の過密スケジュールをこなし、今シーズン怪我をしたこともあり、体力的にも限界に近いこと。
さらに、勝手に推測すると、
・もしかしたら、浦和は2年と決めていたのかもしれない。全神経を集中させて全力で戦うにはそんなに長くはできないと。
・今シーズン監督が変わって、スタイルの再構築が必要なため、方向性が決まる半年間と決めて残ったのかもしれない。
・そして、スタイルの構築、特に守備組織の構築について、監督に進言してきたが、監督がそれを受け入れて、ダブルボランチ化するようになって一定の目処が立ったことがあるかもしれない。
・徳島からは育ててもらった恩義があって、浦和でのキャリアが終わったら徳島に戻ることを決めていたのではないか。
・徳島が今シーズンうまくいっていないことを気にかけていて、なんとかしないといけないと思っていたのではないか。
そんなことまで思ってしまいました。
彼という人間に惚れていた
2022年シーズンに浦和に加入して2年半。加入当初から、プレーの素晴らしさもさることながら、彼の溢れんばかりの人柄に魅力を感じたのです。
・真摯な姿勢
・責任感
・冷静さ
・本質的な目標設定ができる
・高い視点、俯瞰して物事をみることができる
・言語化能力の素晴らしさ
・それらを基盤とした対人コミュニケーション能力
・男気のある
・相手を慮ることができる優しさ
人として彼に惚れました。
彼にしてみれば、アラカンのおっさんに言われて気持ち悪いと感じるかもですが、そんな浦和サポーターは本当にたくさんいると思います。
きっとこの涙は、彼を失う喪失感からの涙なんだなと思いました。
サポーター歴30年、初めて背負った背番号
Jリーグ2年目の1994年からの浦和レッズのサポーターになって30年。
初めてユニフォームにつけた背番号が、岩尾選手の番号でした。
どうしてくれるんですか!まだサインももらっていないのに!
もう、徳島に行くしかないじゃないですか!徳島での彼のプレーを見に行くことを決意しました。
彼の決めた道を信じる
彼は、自分で目標を設定して、自ら進んでいける男。
自身で決めた道をしっかりと歩いて行ってください。
浦和の地から見守っています。
そして、引退したら、いつの日か浦和に戻ってきてください。
監督・コーチというよりも、フロントとして。
彼の資質がクラブをさらに浦和を強くしてくれると信じています。
岩尾選手、2年半本当にありがとう。
そして、さよならは言いません。
行ってらっしゃい!また会おう!
※なお、本記事の写真は、自分が撮影した写真以外は、浦和公式サイトの写真を引用させていただきました。
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