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【トップのビジョンと覚悟】大谷選手のドジャース契約と興梠・酒井選手の契約延長の共通点

大谷選手がドジャースと契約することが決まりました

脅威の契約内容と彼の目的

12月10日に、インスタグラムで大谷選手が次の移籍先をロサンゼルス・ドジャースを選択することを発表しました。

それ以降、契約の内容が色々と明らかになってきました。10年契約、総額7億ドル(約1015億円)というスポーツ界最大の巨額契約で合意、しかも、その支払いのほとんどを10年後に先送りするという、常人では考えられない契約でした。

その彼の目的、考え方の根底には、ドジャースが優勝することにあると思います。

これがあって、全ての契約内容につながっているということです。

球団トップの優勝への渇望・やる気・姿勢を評価した

大谷選手は、入団記者会見で、ドジャースを選択した理由を問われて、こう答えています。

「ドジャースがこれを持っているからというよりは、心に残っている言葉として、オーナーの方も含めて、ドジャースが経験してきたこの10年間をまったく成功とは思っていないということだったので、それだけ勝ちたいという意思が強いんだな、というのは心に残っています。」

「一番大事なのは全員が勝ちに、同じ方向を向いていることが大事だと思うので、オーナーグループもそうですし、フロントもそうですし、チームメイト、ファンの皆さんもそうですし、みんながそこに向かっているのが一番大事だと思う。

さらに契約内容には、「球団トップの2人が自分が在籍する10年間は辞めない、辞めるなら自分も辞めることができる」という条項があるとのことです。

球団のフロント・強化部の情熱と能力を見極めながら、彼らがその情熱を継続的に持ち続けて、優勝するというところまで責任を持つことを約束させる。

普通の1選手であれば、自分の評価や給料にだけ興味があるのが普通だと思うのですが、大谷選手はまさにメタ思考、見ている視点が全く違い、広く大きな視野で全体を動かすほどの力を持っているのです。1選手としてのパフォーマンスは、当然評価されるべきスーパースターだし、評価額も当然だと思いますが、それ以上の能力があることに驚きを感じました。

それも、自分が達成したいチームの優勝への飽くなき欲求、目標があるからだと思います。

浦和の重要な2人が来季の契約延長が発表されました

そんな大谷選手の話題が日本中を駆け巡る中、12月13日、浦和レッズのオフィシャルX上で、興梠選手、酒井選手の2024年に向けた契約延長が発表されました。

このベテランの2人が来季も浦和でプレーしてくれることは、選手たちの精神的支柱としてかなり大きなことだと思います。厳しい戦いの中では、うまく行かない時は必ず来ますし、そんな時のメンタル面での道標になってくれるはずなのです。

しかし、自分は、このニュースを喜びながらも、なぜ契約延長に至ったんだろうか?と思ったんです。

この2人が、来季プレーしてくれるか?に関しては、不透明な状況ではあったと思います。興梠選手は、自身、引退が近いことを匂わせていましたし、酒井選手も、今季の怪我の状態やコンディションから、出身クラブの柏に戻ってから引退するんじゃないかという噂もありました。

共通点はトップの明確なビジョンに共鳴したこと

大谷選手の移籍と浦和の興梠選手と酒井選手の契約延長。

違うスポーツのこのふたつのニュースには共通点があると思ったんです。

「トップの明確なビジョンと覚悟」

ドジャースと浦和のトップにはそれがあるんじゃないか?ということです。

浦和のトップであるフットボール本部ができてから4年、世界的視野で明確なビジョンを持って確実に成長してきています。

その中で、今年は、22年のACL優勝を勝ち得たものの、重要なリーグ戦は惜しいところまで行ったけれど4位、ルヴァンカップは準優勝、天皇杯は敗退、23年のACLグループリーグ敗退。総じて前進したものの、課題が明確になったシーズンになりました。

ただ、未来に目を向けると、24年はリーグ優勝を真剣に狙いに行くと思います。23年ACL敗退、天皇杯出場禁止のため試合数が減り、リーグ優勝にフォーカスできるようになったためです。また、25年には、22年のACL優勝により出場権を得た、新フォーマットのクラブW杯への参加が予定されています。

そして、それらを成し遂げるために取り組むこれからの行動が、浦和というクラブを大きく成長させてくれることが見えています。それほど重要なこれからの2年であると言えます。

その2つのターゲットは、これまで積み重ねてきた結果で勝ち得た自分たちの新しい目標であり、そういう意味でフットボール本部も今まで以上に勝ちに貪欲になってきていると思います。

この状況において、彼ら2人の力が必要なことは明白なことであり、ここまで成長を積み上げてきたクラブのトップとしてフットボール本部の明確なビジョンと覚悟が彼らを引き留めたと思いました。

2人には、大谷選手のような大きな視点を持って欲しい

そういう意味で、この2人が大谷選手のような役割をして欲しいと思うのです。選手構成やチーム編成を含めて、1選手の立場ではありながら意見して欲しいのです。やはり、ボトムアップは非常に重要ですし、2人は、近い将来、指導者やフロント入りの可能性もあると思いますから、高い視点でクラブ全体を見て、クラブをよくしていくことを考えていって欲しいと思います。

願わくばあと2年、浦和で活躍してくれて、浦和をさらなるビッグクラブに押し上げて、花道を飾って欲しいと思います。

フットボール本部の仕事は本当に重要

これからの25年のクラブW杯に向けたチーム編成は非常に重要です。どう行動するかが、今後のクラブの成長の分岐点になります。

そういった意味で、フットボール本部のこれからの行動に期待します。

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